第六話 祟り寺の子
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「えー、知らんの?」
志摩の声に、玲薇は遠慮がちに頷く。
「はぁ~、珍しなぁ・・・」
「青い夜というのは・・・十六年前、サタンが世界中の有力な聖職者を、
大量虐殺したって日のことです」
「・・・え?」
「うちの寺も、やられたんよ」
大量虐殺・・・!?
「僕らは二人とも、坊のお父さん・・・和尚の弟子なんやけど・・・、
和尚に聞いた話では、十六年前のその夜・・・、当時の和尚含め、
主に力のある祓魔師達が、次々と身体中から血ィ流して、
青い火ィふきながら死んでったって話や」
「青い炎は、サタンの証やからな」
燐と玲薇は黙ったまま。
「その頃、まだ修業僧やった僕らの和尚は、御堂の隅で、
夜が明けるまで腰立たんかったて。それから和尚は行を積んで寺継ぎはったけど・・・、
一日で大勢の坊主が変死した寺は、みんな気味悪がって、
檀家も参詣者も減って、そのうち"祟り寺"やいわれるようになってしもたんや。
坊が生まれて物心つく頃には、寺は廃れとったから・・・」
「あー、戻ってきはったわ」
そこで話が終わった。
「授業再開するゾ~!」
と、教師が言った矢先に携帯電話がなる。
「ん?」
ポケットから携帯を取り出す教師。構わず、彼は電話に出た。
「何かネ?ハニー。なんだって?今からかい?仕方がない子猫ちゃんダ!」
話終わったのか、携帯をきる。そして大声で言った。
「注ゥ目ゥー。しばらく休憩にする」
「・・・え!?」
目を丸くする勝呂に、口をポカンと開ける玲薇。
「・・・今、子猫ちゃんいうてはった」
ボソッと、志摩が言った。
だが教師だからか、流石に注意点は忘れずに。
「いいかネ!基本的にリーパーは大人しい悪魔だが、
人の心を読んで襲いかかる面倒な悪魔ナノダ!
私が戻るまで、競技場には降りず、リーパーの鎖が届く範囲には、
決して入らないこと!いいネ!わかったら以上!今行くヨ!子猫ちゃ~ん!!」
「ちょ・・・あれええんか?」
教師のあの行動に、唖然としてられない。一体なんだったのだ、あれは?
だが勝呂は怒りに震えている。
「なんやあれ・・・!あれでも教師か!!
正十字学園て、もっと意識高い人らが集まる神聖な学び舎や思とったのに・・・!」
そして、燐に目を向けた。
「生徒も生徒やしなあ!」
何でこう自分にばっかり喧嘩をふられるのだろう。
「・・・なんだよさっきから、うるせーな。なんで俺が意識低いって判んだよ・・・!」
「授業態度で判るわ!!」
玲薇は呆れ、顔を右手で覆う。
「また始まったわ・・・」
志摩も愚痴をもらした。
志摩の声に、玲薇は遠慮がちに頷く。
「はぁ~、珍しなぁ・・・」
「青い夜というのは・・・十六年前、サタンが世界中の有力な聖職者を、
大量虐殺したって日のことです」
「・・・え?」
「うちの寺も、やられたんよ」
大量虐殺・・・!?
「僕らは二人とも、坊のお父さん・・・和尚の弟子なんやけど・・・、
和尚に聞いた話では、十六年前のその夜・・・、当時の和尚含め、
主に力のある祓魔師達が、次々と身体中から血ィ流して、
青い火ィふきながら死んでったって話や」
「青い炎は、サタンの証やからな」
燐と玲薇は黙ったまま。
「その頃、まだ修業僧やった僕らの和尚は、御堂の隅で、
夜が明けるまで腰立たんかったて。それから和尚は行を積んで寺継ぎはったけど・・・、
一日で大勢の坊主が変死した寺は、みんな気味悪がって、
檀家も参詣者も減って、そのうち"祟り寺"やいわれるようになってしもたんや。
坊が生まれて物心つく頃には、寺は廃れとったから・・・」
「あー、戻ってきはったわ」
そこで話が終わった。
「授業再開するゾ~!」
と、教師が言った矢先に携帯電話がなる。
「ん?」
ポケットから携帯を取り出す教師。構わず、彼は電話に出た。
「何かネ?ハニー。なんだって?今からかい?仕方がない子猫ちゃんダ!」
話終わったのか、携帯をきる。そして大声で言った。
「注ゥ目ゥー。しばらく休憩にする」
「・・・え!?」
目を丸くする勝呂に、口をポカンと開ける玲薇。
「・・・今、子猫ちゃんいうてはった」
ボソッと、志摩が言った。
だが教師だからか、流石に注意点は忘れずに。
「いいかネ!基本的にリーパーは大人しい悪魔だが、
人の心を読んで襲いかかる面倒な悪魔ナノダ!
私が戻るまで、競技場には降りず、リーパーの鎖が届く範囲には、
決して入らないこと!いいネ!わかったら以上!今行くヨ!子猫ちゃ~ん!!」
「ちょ・・・あれええんか?」
教師のあの行動に、唖然としてられない。一体なんだったのだ、あれは?
だが勝呂は怒りに震えている。
「なんやあれ・・・!あれでも教師か!!
正十字学園て、もっと意識高い人らが集まる神聖な学び舎や思とったのに・・・!」
そして、燐に目を向けた。
「生徒も生徒やしなあ!」
何でこう自分にばっかり喧嘩をふられるのだろう。
「・・・なんだよさっきから、うるせーな。なんで俺が意識低いって判んだよ・・・!」
「授業態度で判るわ!!」
玲薇は呆れ、顔を右手で覆う。
「また始まったわ・・・」
志摩も愚痴をもらした。