第六話 祟り寺の子
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「何やってんだ、キミタチは。死ぬ気かネ!」
膝に手をおき、燐は肩で息をしている。
「何やってんだ・・・お前・・・」
それは勝呂も同じだった。
「死んでも、お前に負けたなかったんや・・・」
「・・・・・・・」→玲薇
「バカみたい」→出雲
「阿呆くさ」→志摩
「この訓練は徒競走じゃない。悪魔の動きに体を慣らす訓練だと言ったでショウ!」
けれど二人は話など聞いていない。それどころか取っ組み合いを始めた。
「コラコラコラ聞きタマエ!!!」
志摩ともう一人が勝呂を止めに行くのを見て、玲薇も立ち上がり燐のもとへ。
「燐!燐!落ち着いて!」
必死に彼の腕をとる。
「玲薇・・・!」
こんなんで退学処分にでもなられたら、それこそ最悪だ。
「坊も、落ち着いて・・・!」
志摩達も、勝呂を必死にとめる。
教師が高台から降りてきて、呆れたように腰に手をあて言った。
「何なんだネ、キミタチは!!」
「す、すみません・・・」
「すんません」
謝るのは結局、玲薇や志摩だ。
教師は一つ咳払い。
「勝呂クン!こっちに来てくれタマエ」
「?はぁ」
どうやら説教を受けるのは彼だけらしい。
「何で、アイツだけ?」
燐は不思議そうに首をかしげる。
「さぁ・・・」
志摩も分からないというように、肩を竦めた。
玲薇は、ため息が出てしまう。今回はそんな事が大きくならないですんだけれど・・・。
「燐!退学処分とかになったらどうするの!?」
せっかく、一緒に強くなろうと決めたのに。
「わ、悪い・・・玲薇」
また、心配をかけてしまった。
「まぁまぁ、奥村くんだけが悪うわけやないんやし」
玲薇をなだめるかのように、間に志摩が入った。
「坊も、悪かってん。かんにんなぁ」
「そ、そんな・・・」
謝ってもらう筋なんてないのに。
「坊はああみえて、クソ真面目すぎて融通きかんとこあってなぁ。
ごっつい野望もって入学しはったから・・・」
玲薇は目をぱちくりさせ燐と顔を合わせたあと、二人は声を重ねた。
「「野望?」」
玲薇は強くなる為。
燐はサタンをぶん殴る為。
そして、勝呂の野望とは?
「坊はね、「サタン倒したい」いうて祓魔師目指してはるんよ」
(アレ?どっかで聞いたような野望だな・・・)
あぁ、そうだ。一人で納得し、燐を見る。彼の野望と、似てるんだ。
(思いっきし俺とカブッてんじゃん!!!)
「あっはっはっ・・・!!笑うやろ?」
「・・・そう?」
別に、笑うあれはないけれど・・・。玲薇の反応に、志摩は呆気にとられる。
「あら、意外やな」
だってね、似たような野望を持つ人が、隣にいるんだもの。
「だってなぁ。サタン倒すなんて・・・ハナから無理やと思わへん?」
「・・・・・・・」
玲薇は獅郎に憑依してきたサタンを思い出していた。
確かに・・・アイツを倒すなんて、今の自分達の力では無理だろう。
「ハハ・・・」
玲薇は顔をひきつらせ、微笑。
「おっ」
「玲薇もかよ!」
メフィストも笑ってたなと考えてた矢先に玲薇も笑うもんだから、燐は少々ショックを受けた。
「志摩さん、笑うなんて」
ため息つきながら言ったもう一人に目を向ける。
「坊は「青い夜」で落ちぶれてしまったウチの寺を、復興しようと気張ってはるだけなんです」
「「青い夜??」」
またしても、燐と玲薇の声が重なった。
膝に手をおき、燐は肩で息をしている。
「何やってんだ・・・お前・・・」
それは勝呂も同じだった。
「死んでも、お前に負けたなかったんや・・・」
「・・・・・・・」→玲薇
「バカみたい」→出雲
「阿呆くさ」→志摩
「この訓練は徒競走じゃない。悪魔の動きに体を慣らす訓練だと言ったでショウ!」
けれど二人は話など聞いていない。それどころか取っ組み合いを始めた。
「コラコラコラ聞きタマエ!!!」
志摩ともう一人が勝呂を止めに行くのを見て、玲薇も立ち上がり燐のもとへ。
「燐!燐!落ち着いて!」
必死に彼の腕をとる。
「玲薇・・・!」
こんなんで退学処分にでもなられたら、それこそ最悪だ。
「坊も、落ち着いて・・・!」
志摩達も、勝呂を必死にとめる。
教師が高台から降りてきて、呆れたように腰に手をあて言った。
「何なんだネ、キミタチは!!」
「す、すみません・・・」
「すんません」
謝るのは結局、玲薇や志摩だ。
教師は一つ咳払い。
「勝呂クン!こっちに来てくれタマエ」
「?はぁ」
どうやら説教を受けるのは彼だけらしい。
「何で、アイツだけ?」
燐は不思議そうに首をかしげる。
「さぁ・・・」
志摩も分からないというように、肩を竦めた。
玲薇は、ため息が出てしまう。今回はそんな事が大きくならないですんだけれど・・・。
「燐!退学処分とかになったらどうするの!?」
せっかく、一緒に強くなろうと決めたのに。
「わ、悪い・・・玲薇」
また、心配をかけてしまった。
「まぁまぁ、奥村くんだけが悪うわけやないんやし」
玲薇をなだめるかのように、間に志摩が入った。
「坊も、悪かってん。かんにんなぁ」
「そ、そんな・・・」
謝ってもらう筋なんてないのに。
「坊はああみえて、クソ真面目すぎて融通きかんとこあってなぁ。
ごっつい野望もって入学しはったから・・・」
玲薇は目をぱちくりさせ燐と顔を合わせたあと、二人は声を重ねた。
「「野望?」」
玲薇は強くなる為。
燐はサタンをぶん殴る為。
そして、勝呂の野望とは?
「坊はね、「サタン倒したい」いうて祓魔師目指してはるんよ」
(アレ?どっかで聞いたような野望だな・・・)
あぁ、そうだ。一人で納得し、燐を見る。彼の野望と、似てるんだ。
(思いっきし俺とカブッてんじゃん!!!)
「あっはっはっ・・・!!笑うやろ?」
「・・・そう?」
別に、笑うあれはないけれど・・・。玲薇の反応に、志摩は呆気にとられる。
「あら、意外やな」
だってね、似たような野望を持つ人が、隣にいるんだもの。
「だってなぁ。サタン倒すなんて・・・ハナから無理やと思わへん?」
「・・・・・・・」
玲薇は獅郎に憑依してきたサタンを思い出していた。
確かに・・・アイツを倒すなんて、今の自分達の力では無理だろう。
「ハハ・・・」
玲薇は顔をひきつらせ、微笑。
「おっ」
「玲薇もかよ!」
メフィストも笑ってたなと考えてた矢先に玲薇も笑うもんだから、燐は少々ショックを受けた。
「志摩さん、笑うなんて」
ため息つきながら言ったもう一人に目を向ける。
「坊は「青い夜」で落ちぶれてしまったウチの寺を、復興しようと気張ってはるだけなんです」
「「青い夜??」」
またしても、燐と玲薇の声が重なった。