第六話 祟り寺の子
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一際大きくなった勝呂の声。
「な・・・何の権限でいってんだ、このトサカ。俺だって、
これでも一応目指してんだよ!」
負けじと反論する燐。
だが二人はとうとう暴れ出す。
「お前が授業まともに受けとるとこ、見たことないし!」
(確かに・・・)
と、玲薇は心の中で。彼が言っていることも一理ある。
「ぼ、坊・・・」
「授業中ですよぉ、坊・・・」
勝呂といつも一緒にいる二人が彼を止める役。
「いっっつも、寝とるやんか!!」
「うんうん、正論だ」
頷きながら、雪男が燐を止めている。
「お、俺は実戦派なんだ!体動かさないで覚えんの、苦手なんだよ!」
(まぁ・・・そうかも)
燐の性格は、一応は分かってるつもりだ。
「・・・どんどん、言ってやって下さいね」
「だぁッーー!」
自身の腕を掴んでいる雪男の手を振りほどいた。
「お前、どっちの味方だ!!」
「さて、どっちでしょうか・・・」
雪男が言っている途中、授業終了を知らせるベルが鳴った。
「おっと、今日の授業はここまで」
「風美夜さん」
神木さんに声をかけられ顔を上げる。
「今度の授業、体育実技でしょ、一緒に行かない?」
玲薇はチラッと横目で燐と雪男を見た。
どうやら、杜山さんと話しているらしい。いまからあの輪には入りにくいな。
「行く!」
満面な笑みで、玲薇は返した。
「おーい、玲薇・・・って、いねぇ!」
「玲薇ならさっき、神木さん達と出ていったよ」
「・・・そっか・・・」
「燐?雪ちゃん・・・?」
「あ、何でもねぇ。行こうぜ」
燐はもう一度、教室を見渡す。
(しえみがいるとき、玲薇とあまり話さなくなったな・・・)
と、思いながら。
―体育実技―
何故か燐と勝呂が、もの凄い速さで競い合っている。
「うおおおおお」
「ぬウぐおおお!!」
さっきの授業、悪魔薬学までそんな仲ではなかったハズなのに。
・・・一体、数十分しかない休み時間の間に、何があったのか。
「おせーおせーキヒヒ!アタマばっか良くても、実戦じゃ役に立たねーんだよ!」
今現在、勝呂が一歩出遅れている状況。
「・・・くッ(コイツ、マジで速いわ・・・!)」
そんな二人を見て、少々呆れぎみの出雲。
「何、あれ」
朴は首を傾げる。
「さぁ」
「はは・・・坊もけっこう速いのに、やるなぁあの子」
志摩の言葉に、玲薇は顔をひきつらせた。まぁ、燐はああ見えて悪魔だし・・・。
どっちかっていうと。
(なんで体育の授業でも、着物なんだろ・・・)
杜山さんの今の格好に、突っ込みを入れたいです。
「実戦やったら、勝ったもん勝ちやああぁ!!!」
勝呂の飛び蹴りが、見事燐の背中に当たった。
「あ」
思わず声を出す玲薇。
「でぇーっ」
燐は派手に転ぶ。
しかし、危機が訪れたのは燐だけでなく、勝呂もだった。
「わああ!!」
もの凄い血相をした蛙の悪魔・リーパーが襲いかかってきたのだ。
「コラァーッ」
だが最悪の事態となる前に、先生が鎖を引っ張りリーパーを止めた。
「な・・・何の権限でいってんだ、このトサカ。俺だって、
これでも一応目指してんだよ!」
負けじと反論する燐。
だが二人はとうとう暴れ出す。
「お前が授業まともに受けとるとこ、見たことないし!」
(確かに・・・)
と、玲薇は心の中で。彼が言っていることも一理ある。
「ぼ、坊・・・」
「授業中ですよぉ、坊・・・」
勝呂といつも一緒にいる二人が彼を止める役。
「いっっつも、寝とるやんか!!」
「うんうん、正論だ」
頷きながら、雪男が燐を止めている。
「お、俺は実戦派なんだ!体動かさないで覚えんの、苦手なんだよ!」
(まぁ・・・そうかも)
燐の性格は、一応は分かってるつもりだ。
「・・・どんどん、言ってやって下さいね」
「だぁッーー!」
自身の腕を掴んでいる雪男の手を振りほどいた。
「お前、どっちの味方だ!!」
「さて、どっちでしょうか・・・」
雪男が言っている途中、授業終了を知らせるベルが鳴った。
「おっと、今日の授業はここまで」
「風美夜さん」
神木さんに声をかけられ顔を上げる。
「今度の授業、体育実技でしょ、一緒に行かない?」
玲薇はチラッと横目で燐と雪男を見た。
どうやら、杜山さんと話しているらしい。いまからあの輪には入りにくいな。
「行く!」
満面な笑みで、玲薇は返した。
「おーい、玲薇・・・って、いねぇ!」
「玲薇ならさっき、神木さん達と出ていったよ」
「・・・そっか・・・」
「燐?雪ちゃん・・・?」
「あ、何でもねぇ。行こうぜ」
燐はもう一度、教室を見渡す。
(しえみがいるとき、玲薇とあまり話さなくなったな・・・)
と、思いながら。
―体育実技―
何故か燐と勝呂が、もの凄い速さで競い合っている。
「うおおおおお」
「ぬウぐおおお!!」
さっきの授業、悪魔薬学までそんな仲ではなかったハズなのに。
・・・一体、数十分しかない休み時間の間に、何があったのか。
「おせーおせーキヒヒ!アタマばっか良くても、実戦じゃ役に立たねーんだよ!」
今現在、勝呂が一歩出遅れている状況。
「・・・くッ(コイツ、マジで速いわ・・・!)」
そんな二人を見て、少々呆れぎみの出雲。
「何、あれ」
朴は首を傾げる。
「さぁ」
「はは・・・坊もけっこう速いのに、やるなぁあの子」
志摩の言葉に、玲薇は顔をひきつらせた。まぁ、燐はああ見えて悪魔だし・・・。
どっちかっていうと。
(なんで体育の授業でも、着物なんだろ・・・)
杜山さんの今の格好に、突っ込みを入れたいです。
「実戦やったら、勝ったもん勝ちやああぁ!!!」
勝呂の飛び蹴りが、見事燐の背中に当たった。
「あ」
思わず声を出す玲薇。
「でぇーっ」
燐は派手に転ぶ。
しかし、危機が訪れたのは燐だけでなく、勝呂もだった。
「わああ!!」
もの凄い血相をした蛙の悪魔・リーパーが襲いかかってきたのだ。
「コラァーッ」
だが最悪の事態となる前に、先生が鎖を引っ張りリーパーを止めた。