第六話 祟り寺の子
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「・・・村くん、奥村くん」
半開きだった目を、何度も自分の名前を呼ばれた燐はハッと目を見開いた。
「スキヤキ!?」
ガバッと起き上がる燐。
ハァと、彼の様子をみて、玲薇はため息。只今、授業中である。
「・・・起きなさい」
燐は先生に、念を押された。
「・・・ス、スミマセン」
「なんやアイツ・・・、何しに来てん」
自分にむけられた言葉か、そう思ったのか、燐は後ろを向いた。
「帰れや!」
・・・アイツ・・・そういえば、初日からガンくれてたな。
(気合い入ってんなー、あの髪・・・!)
だが燐は前に向き直った。
(昔だったら、ここで睨み返して後でケンカするパターン。
でも俺は、もうあーゆーヤカラには関わらねーぜ?祓魔師になるって、決めたからな・・・!)
首をカクンと。
「フフフ・・・」
再び寝入った。
「奥村くーん!しっかり!」
先生もお手上げ状態。
「・・・チッ」
―悪魔学―
「"腐の王"アスタロトの馨属で、最下級の悪魔の名前は?奥村!」
寝ていた燐を指し示す先生。
「えっ、あー・・・えー・・・と、見たことないもんで、その」
「しょうがない。風美夜!代わりに答えろ!」
「はい!えーと、コールタールです」
「正解だ。そこらに浮いてるやつのことだ」
―グリモア学―
話ばかりで、あまりノートに書かないこの授業、燐はもろに寝ていた。
―悪魔薬学―
この授業はさすがに、雪男が『先生』なだけに、燐はバッチリ起きている。
「それでは、この間の小テストを返します。志摩くん」
「ほぉい」
あの日から、燐の隣は杜山しえみさんが座っている。
「私、自信あるよ!得意分野だもん」
神木さんが呼ばれ、次いで杜山さんが呼ばれた。
「杜山さん」
「は、はいっ」
彼女の点数は、41点。
「植物にオリジナルの名前をつけるのはいいですが、
テストでは正解な名前を覚えて書いてくださいね」
(オリジナルの名前って・・・)
いったい、どんな名前をつけてるのだろう。
思ったより低い点数に落ち込んでいるしえみを笑う燐。
「ぶっはは!?得意分野なのにな!」
「奥村くん」
雪男に呼ばれ、燐はテスト用紙を返される。
「胃が痛いよ・・・」
彼の点数は更に低い7。
「・・・スンマセン」
「勝呂くん」
「はい!」
燐の横を通りすぎ際、勝呂は見下すように見た。
二人はにらみ合う。
「2点とか、狙ってもようとれんわ。女とチャラチャラしとるからや」
「は!?」
勝呂にテストを返す雪男。
「よく、頑張りましたね、勝呂くん」
彼は燐にテスト用紙を見せびらかす。点数は・・・98。
(な・・・ん・・・だと!?)
思わぬ数字の大きさに、目を丸くする燐。
「風美夜さん」
「はいっ」
なんてタイミングで呼ばれるのだ。嫌がおうでも、
今にもケンカしそうな二人の横をとおるなんて。
テストの結果はまずまずの72。
「このまま頑張れば、もっといい点数が採れると思いますよ」
「あ、ありがとう、ございます・・・!」
駄目だ駄目だ。今は敬語を使わなくては。
「目障りやから、早よ出ていけ!!」
半開きだった目を、何度も自分の名前を呼ばれた燐はハッと目を見開いた。
「スキヤキ!?」
ガバッと起き上がる燐。
ハァと、彼の様子をみて、玲薇はため息。只今、授業中である。
「・・・起きなさい」
燐は先生に、念を押された。
「・・・ス、スミマセン」
「なんやアイツ・・・、何しに来てん」
自分にむけられた言葉か、そう思ったのか、燐は後ろを向いた。
「帰れや!」
・・・アイツ・・・そういえば、初日からガンくれてたな。
(気合い入ってんなー、あの髪・・・!)
だが燐は前に向き直った。
(昔だったら、ここで睨み返して後でケンカするパターン。
でも俺は、もうあーゆーヤカラには関わらねーぜ?祓魔師になるって、決めたからな・・・!)
首をカクンと。
「フフフ・・・」
再び寝入った。
「奥村くーん!しっかり!」
先生もお手上げ状態。
「・・・チッ」
―悪魔学―
「"腐の王"アスタロトの馨属で、最下級の悪魔の名前は?奥村!」
寝ていた燐を指し示す先生。
「えっ、あー・・・えー・・・と、見たことないもんで、その」
「しょうがない。風美夜!代わりに答えろ!」
「はい!えーと、コールタールです」
「正解だ。そこらに浮いてるやつのことだ」
―グリモア学―
話ばかりで、あまりノートに書かないこの授業、燐はもろに寝ていた。
―悪魔薬学―
この授業はさすがに、雪男が『先生』なだけに、燐はバッチリ起きている。
「それでは、この間の小テストを返します。志摩くん」
「ほぉい」
あの日から、燐の隣は杜山しえみさんが座っている。
「私、自信あるよ!得意分野だもん」
神木さんが呼ばれ、次いで杜山さんが呼ばれた。
「杜山さん」
「は、はいっ」
彼女の点数は、41点。
「植物にオリジナルの名前をつけるのはいいですが、
テストでは正解な名前を覚えて書いてくださいね」
(オリジナルの名前って・・・)
いったい、どんな名前をつけてるのだろう。
思ったより低い点数に落ち込んでいるしえみを笑う燐。
「ぶっはは!?得意分野なのにな!」
「奥村くん」
雪男に呼ばれ、燐はテスト用紙を返される。
「胃が痛いよ・・・」
彼の点数は更に低い7。
「・・・スンマセン」
「勝呂くん」
「はい!」
燐の横を通りすぎ際、勝呂は見下すように見た。
二人はにらみ合う。
「2点とか、狙ってもようとれんわ。女とチャラチャラしとるからや」
「は!?」
勝呂にテストを返す雪男。
「よく、頑張りましたね、勝呂くん」
彼は燐にテスト用紙を見せびらかす。点数は・・・98。
(な・・・ん・・・だと!?)
思わぬ数字の大きさに、目を丸くする燐。
「風美夜さん」
「はいっ」
なんてタイミングで呼ばれるのだ。嫌がおうでも、
今にもケンカしそうな二人の横をとおるなんて。
テストの結果はまずまずの72。
「このまま頑張れば、もっといい点数が採れると思いますよ」
「あ、ありがとう、ございます・・・!」
駄目だ駄目だ。今は敬語を使わなくては。
「目障りやから、早よ出ていけ!!」