第一話 本当の自分
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男が手首を掴んでくるが、払いのける。だが、その男の部下みたいな奴が、襲ってきた。
しかし玲薇は怖がることなく相手のみぞおちに殴りつける。
そう。彼女は、『空手』を獅郎から習っていた。
(習っといてよかった・・・。こんなとこで、役にたつなんて)
だが、一つ欠点。今日は長スカートを着ている。
(ズボンで来ればよかったな・・・)
いくら玲薇が強いといっても、男三人を一気に相手にするのは、さすがに大変。
ガヤガヤとさっきよりも騒がしくなる南十字通り。
「なんだ?」
玲薇に渡すプレゼントを買ってポケットにしまって、急いで外に出る。
そして、信じられない光景を目にすることに。
馬乗りされ、首もとに腕を押さえられている玲薇。
しかも、例の尻尾と角が生えてる奴にだ。
「くっ・・・!」
「やっと、捕まってくれたなぁ。サタン様がお待ちだよ~。
アイツと、一緒にねェ~」
先程よりも長い舌をペロッとして。
「サ、タン・・・?アイツ・・・?」
誰だ?一体、誰の事を言ってる?
「オイ!!!」
知った声に、体がピクリと反応する。ゆっくり顔を向ければ・・・。
「り・・・燐・・・」
ニヤリと口角を上げる男。
「奥村くーん」
警戒を強める燐。
(コイツ・・・昨日の鳩殺しの・・・)
あの小さな黒いものがうじゃうじゃ溢れてる。ギリッと、奥歯を噛み締めた。
「今朝はゴメンネ~?大丈夫だった?」
謝ってくる男。玲薇は男と燐を見比べる。
(今朝・・・?)
あの、傷だらけだった彼の顔を思い浮かべる。
(そうか。この人達と・・・)
「そんなことより・・・そいつから離れろ!」
「・・・まあ、昨日はボクらも冷静じゃなかったていうかさ」
男は玲薇を見下して。
「くっ」
「!」
胸ぐらを掴まれたと思ったら、投げ飛ばされた。
不器用なりに上手く玲薇を受け止める燐。
「玲薇!」
燐の胸板に顔を埋める玲薇。
「・・・・・・・」
返事はないけど、震えてたから。背中を痛くない程度にさすってやる。
「謝りたくてさ。そいつ返したから、ちょっといいかな?」
「・・・・・」
燐は玲薇を見てから、立ち上がろうとした。が、玲薇に止められた。
「玲薇・・・」
「いかないで・・・燐・・・」
心配かけさせるけど、でも、行かないと。また、何されるか・・・。
「玲薇は先に帰ってろ。あ、あとコレ、渡しとく」
手の内に納められた小さな袋。
「コレ・・・」
燐はふっと微笑んで、あの男たちの後についていった・・・。
しかし玲薇は怖がることなく相手のみぞおちに殴りつける。
そう。彼女は、『空手』を獅郎から習っていた。
(習っといてよかった・・・。こんなとこで、役にたつなんて)
だが、一つ欠点。今日は長スカートを着ている。
(ズボンで来ればよかったな・・・)
いくら玲薇が強いといっても、男三人を一気に相手にするのは、さすがに大変。
ガヤガヤとさっきよりも騒がしくなる南十字通り。
「なんだ?」
玲薇に渡すプレゼントを買ってポケットにしまって、急いで外に出る。
そして、信じられない光景を目にすることに。
馬乗りされ、首もとに腕を押さえられている玲薇。
しかも、例の尻尾と角が生えてる奴にだ。
「くっ・・・!」
「やっと、捕まってくれたなぁ。サタン様がお待ちだよ~。
アイツと、一緒にねェ~」
先程よりも長い舌をペロッとして。
「サ、タン・・・?アイツ・・・?」
誰だ?一体、誰の事を言ってる?
「オイ!!!」
知った声に、体がピクリと反応する。ゆっくり顔を向ければ・・・。
「り・・・燐・・・」
ニヤリと口角を上げる男。
「奥村くーん」
警戒を強める燐。
(コイツ・・・昨日の鳩殺しの・・・)
あの小さな黒いものがうじゃうじゃ溢れてる。ギリッと、奥歯を噛み締めた。
「今朝はゴメンネ~?大丈夫だった?」
謝ってくる男。玲薇は男と燐を見比べる。
(今朝・・・?)
あの、傷だらけだった彼の顔を思い浮かべる。
(そうか。この人達と・・・)
「そんなことより・・・そいつから離れろ!」
「・・・まあ、昨日はボクらも冷静じゃなかったていうかさ」
男は玲薇を見下して。
「くっ」
「!」
胸ぐらを掴まれたと思ったら、投げ飛ばされた。
不器用なりに上手く玲薇を受け止める燐。
「玲薇!」
燐の胸板に顔を埋める玲薇。
「・・・・・・・」
返事はないけど、震えてたから。背中を痛くない程度にさすってやる。
「謝りたくてさ。そいつ返したから、ちょっといいかな?」
「・・・・・」
燐は玲薇を見てから、立ち上がろうとした。が、玲薇に止められた。
「玲薇・・・」
「いかないで・・・燐・・・」
心配かけさせるけど、でも、行かないと。また、何されるか・・・。
「玲薇は先に帰ってろ。あ、あとコレ、渡しとく」
手の内に納められた小さな袋。
「コレ・・・」
燐はふっと微笑んで、あの男たちの後についていった・・・。