第五話 新しい友達
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玲薇が疑問をなげかける。
「二人とも、出かけるの?」
「僕はそうだけど、兄さんは・・・!」
「んだよ、いいじゃねーなか!文字なんかより、直で見た方が何倍も勉強になるだろ!」
雪男は言い返す。
「兄さんはまだ訓練生だよ。実戦訓練は許可されてな・・・」
「今さらなんだよ!こちとら、すでに実戦経てんだよ!許可もクソもねーだろ」
「・・・確かにね・・・」
悪魔祓いの実戦。獅郎の最期の日、入学初日の小鬼駆除。
なんだかんだ言いながら、自分たちは生き延びている・・・。
「しょうがないな・・・」
ため息まじりに息をつく。
「見学するだけなら・・・。但し、僕の言うことは必ずきいて、勝手なことはしない」
その対応に、燐は満面の笑み。
「そーこなくちゃな!さすが俺の弟、話が早い!」
「玲薇は?どうする?」
と、雪男。自分にも聞いてくれたのだ。これは行ってもいいという合図だろう。
「いいの!?じゃ、私も」
『行く』。なぜかその言葉は言えなかった・・・。
私を見る、燐の冷たい視線・・・。
「・・・やっぱり、いい・・・」
「・・・わかった」
二人がいなくなって、この部屋に一人。なんだかいつもより広く感じる。
「・・・・・・・・・」
でも、さっきの燐の視線はなんだったのだろうか?
自分は燐に何かをしたか?でも、心当たりが・・・。
「ハァ・・・」
もしかしたら、知らずと燐に嫌な思いをさせていたのかもしれないな・・・。
「・・・勉強、頑張らなくちゃ」
昨日の晩、雪男にいろいろ教わった。彼のお陰で、なんとなーく解り初めてる。
雪男がくれた教材に手を伸ばし、その本をパラパラとめくってみたものの・・・。
やっぱり一人になると、解らないことだらけ。
「駄目だな、私・・・」
ずっと中にいるのも退屈だし・・・、いろいろこの学校を見学してみるのもいいかも。
ここは本当、一人だと不気味な建物だ。
少しの間の気分転換。
この学校の校庭はだだっ広。それでいて、とてもキレイだった。
賑やかしい人の動き。一際目立つ大きな時計に目をやれば、
成る程・・・もうすぐ12時をさすところ。
「あれ?風美夜・・・さん?」
声をかけられ、振り向いた。
「朴さん・・・!神木さん・・・!」
同じ塾生の仲間を発見。
「やっぱり、風美夜さんだ」
にっこり笑ってくれる朴さん。
「ちょ・・・朴!」
朴の腕をとる出雲。
「いいじゃない、出雲ちゃん。同じ仲間なんだよ?」
そんなこと分かってるよ。でも・・・、朴をとられるんじゃないかって・・・。
「風美夜さん、一人なの?」
「う、うん」
「なら、一緒にお昼食べようよ」
「二人とも、出かけるの?」
「僕はそうだけど、兄さんは・・・!」
「んだよ、いいじゃねーなか!文字なんかより、直で見た方が何倍も勉強になるだろ!」
雪男は言い返す。
「兄さんはまだ訓練生だよ。実戦訓練は許可されてな・・・」
「今さらなんだよ!こちとら、すでに実戦経てんだよ!許可もクソもねーだろ」
「・・・確かにね・・・」
悪魔祓いの実戦。獅郎の最期の日、入学初日の小鬼駆除。
なんだかんだ言いながら、自分たちは生き延びている・・・。
「しょうがないな・・・」
ため息まじりに息をつく。
「見学するだけなら・・・。但し、僕の言うことは必ずきいて、勝手なことはしない」
その対応に、燐は満面の笑み。
「そーこなくちゃな!さすが俺の弟、話が早い!」
「玲薇は?どうする?」
と、雪男。自分にも聞いてくれたのだ。これは行ってもいいという合図だろう。
「いいの!?じゃ、私も」
『行く』。なぜかその言葉は言えなかった・・・。
私を見る、燐の冷たい視線・・・。
「・・・やっぱり、いい・・・」
「・・・わかった」
二人がいなくなって、この部屋に一人。なんだかいつもより広く感じる。
「・・・・・・・・・」
でも、さっきの燐の視線はなんだったのだろうか?
自分は燐に何かをしたか?でも、心当たりが・・・。
「ハァ・・・」
もしかしたら、知らずと燐に嫌な思いをさせていたのかもしれないな・・・。
「・・・勉強、頑張らなくちゃ」
昨日の晩、雪男にいろいろ教わった。彼のお陰で、なんとなーく解り初めてる。
雪男がくれた教材に手を伸ばし、その本をパラパラとめくってみたものの・・・。
やっぱり一人になると、解らないことだらけ。
「駄目だな、私・・・」
ずっと中にいるのも退屈だし・・・、いろいろこの学校を見学してみるのもいいかも。
ここは本当、一人だと不気味な建物だ。
少しの間の気分転換。
この学校の校庭はだだっ広。それでいて、とてもキレイだった。
賑やかしい人の動き。一際目立つ大きな時計に目をやれば、
成る程・・・もうすぐ12時をさすところ。
「あれ?風美夜・・・さん?」
声をかけられ、振り向いた。
「朴さん・・・!神木さん・・・!」
同じ塾生の仲間を発見。
「やっぱり、風美夜さんだ」
にっこり笑ってくれる朴さん。
「ちょ・・・朴!」
朴の腕をとる出雲。
「いいじゃない、出雲ちゃん。同じ仲間なんだよ?」
そんなこと分かってるよ。でも・・・、朴をとられるんじゃないかって・・・。
「風美夜さん、一人なの?」
「う、うん」
「なら、一緒にお昼食べようよ」