第四話 燐と雪男と私
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「あ・・・」
唖然とする燐。やってしまった。でも、何も出来ない。
「小鬼だ・・・!」
雪男はとっさに、駆け出す。『銃』を構えながら。
「!」
小鬼が玲薇達に目を付けた。
「きゃあッ」
だが、銃声とともに、小鬼には姿を消す。
縮こまってしまう。でも、その時肩に触れられた温かい手。
「教室の外に、避難して!」
「・・・雪男・・・」
「大丈夫」
微笑みをくれるその笑顔に、ホッとした。
雪男に背中を押してもらいながら、外に出る。
「ザコだが、数が多い上に、完全に狂暴化させてしまいました。
すみません、僕のミスです。申し訳ありませんが・・・、
僕が駆除し終えるまで、外で待機していてください」
「あれ?」
まだ、燐が外に出てない。雪男も気付いたか、中にいる燐に声をかける。
「奥村くんも、早く・・・」
だが、そのドアは閉められた。
「!」
部屋の中に、燐と雪男を残して。明確に言えば、燐が足蹴して閉めていた。
(燐!雪男・・・!)
扉越しでも聞こえた燐の声。
「話は終わってねー!!!」
二人のところへもう一度行きたくて、ドアノブに手をかけた。
だが、轟く銃声に手が止まる。なんて、不甲斐ないのだろう・・・。
同じクラスの人達の文句も、聞こえる。なんで、こんな・・・。
瓶を割ってしまったのは自分のせいだと、ベソをかきながら謝罪する燐。
「はぁ・・・」
雪男は、今日何度目かのため息をついた。
「・・・僕にはあれ以上、話すことはないよ」
「なにぃ・・・!?」
「とにかく、今取り込み中だからあとにして」
「本当に大丈夫・・・?顔色も、あまり良くないみたいだけど・・・」
「え・・・?あー」
また、先程の女の子。自分の事をきにかけてくれるなんて、
それも初対面の自分に。優しいな・・・。
「大丈夫だよ」
笑顔で、そう答えた。玲薇はもう一人の女の子に目を向ける。
「・・・あの子は?」
一向に耳をかたむけない雪男に、燐はとうとう痺れをきらしていた。
『聞け!』力強いその一言で、雪男に目を向けさせる。
「だいたい、ジジィが死んでから・・・お前とちゃんと話してなかったし・・・、
ずっと知ってたんなら・・・お前はどう思ってたんだよ!俺らの事!!」
「・・・どう思ってる・・・?決まってるだろ。兄さんが悪魔である以上、
危険対象だと思ってるさ」
「お前・・・!」
「玲薇だってそうだ。でも、そんな繋がり関係ないと思ってる。
できれば、守ってやりたかった。なんで・・・?兄さんが、誘ったの・・・?」
「お・・・俺は・・・!」
なんて言えばいいか分からない。でも、一つだけなら・・・。
「アイツの傍に、居たかったからだ!」
『これからも、ずっと傍に居てくれる・・・?』
あの言葉は、忘れない。
「!」
傍に・・・。
「離れて守るって・・・実感ねェから・・・」
会話しながら尚も鬼族の駆除は続く。
「バカだな、兄さん。それならなんで、祓魔師になりたいなんて、
言いだしたんだ。復讐?それとも・・・神父さんへのせめてもの罪滅しのつもりか?
今さら・・・もし、本当にそう思ってるなら・・・大人しく騎士團本部に出頭するか・・・、
いっそ、死んでくれ」
この言葉を玲薇が聞いたら・・・彼女はどんな反応を見せただろう?
「・・・なんだと、お前・・・!ジジイが死んだのは、まさか・・・俺のせいって、思ってんのか!!」
「違うって、いうの?」
普段なら聞くことない、雪男の怒りまじりの声。
唖然とする燐。やってしまった。でも、何も出来ない。
「小鬼だ・・・!」
雪男はとっさに、駆け出す。『銃』を構えながら。
「!」
小鬼が玲薇達に目を付けた。
「きゃあッ」
だが、銃声とともに、小鬼には姿を消す。
縮こまってしまう。でも、その時肩に触れられた温かい手。
「教室の外に、避難して!」
「・・・雪男・・・」
「大丈夫」
微笑みをくれるその笑顔に、ホッとした。
雪男に背中を押してもらいながら、外に出る。
「ザコだが、数が多い上に、完全に狂暴化させてしまいました。
すみません、僕のミスです。申し訳ありませんが・・・、
僕が駆除し終えるまで、外で待機していてください」
「あれ?」
まだ、燐が外に出てない。雪男も気付いたか、中にいる燐に声をかける。
「奥村くんも、早く・・・」
だが、そのドアは閉められた。
「!」
部屋の中に、燐と雪男を残して。明確に言えば、燐が足蹴して閉めていた。
(燐!雪男・・・!)
扉越しでも聞こえた燐の声。
「話は終わってねー!!!」
二人のところへもう一度行きたくて、ドアノブに手をかけた。
だが、轟く銃声に手が止まる。なんて、不甲斐ないのだろう・・・。
同じクラスの人達の文句も、聞こえる。なんで、こんな・・・。
瓶を割ってしまったのは自分のせいだと、ベソをかきながら謝罪する燐。
「はぁ・・・」
雪男は、今日何度目かのため息をついた。
「・・・僕にはあれ以上、話すことはないよ」
「なにぃ・・・!?」
「とにかく、今取り込み中だからあとにして」
「本当に大丈夫・・・?顔色も、あまり良くないみたいだけど・・・」
「え・・・?あー」
また、先程の女の子。自分の事をきにかけてくれるなんて、
それも初対面の自分に。優しいな・・・。
「大丈夫だよ」
笑顔で、そう答えた。玲薇はもう一人の女の子に目を向ける。
「・・・あの子は?」
一向に耳をかたむけない雪男に、燐はとうとう痺れをきらしていた。
『聞け!』力強いその一言で、雪男に目を向けさせる。
「だいたい、ジジィが死んでから・・・お前とちゃんと話してなかったし・・・、
ずっと知ってたんなら・・・お前はどう思ってたんだよ!俺らの事!!」
「・・・どう思ってる・・・?決まってるだろ。兄さんが悪魔である以上、
危険対象だと思ってるさ」
「お前・・・!」
「玲薇だってそうだ。でも、そんな繋がり関係ないと思ってる。
できれば、守ってやりたかった。なんで・・・?兄さんが、誘ったの・・・?」
「お・・・俺は・・・!」
なんて言えばいいか分からない。でも、一つだけなら・・・。
「アイツの傍に、居たかったからだ!」
『これからも、ずっと傍に居てくれる・・・?』
あの言葉は、忘れない。
「!」
傍に・・・。
「離れて守るって・・・実感ねェから・・・」
会話しながら尚も鬼族の駆除は続く。
「バカだな、兄さん。それならなんで、祓魔師になりたいなんて、
言いだしたんだ。復讐?それとも・・・神父さんへのせめてもの罪滅しのつもりか?
今さら・・・もし、本当にそう思ってるなら・・・大人しく騎士團本部に出頭するか・・・、
いっそ、死んでくれ」
この言葉を玲薇が聞いたら・・・彼女はどんな反応を見せただろう?
「・・・なんだと、お前・・・!ジジイが死んだのは、まさか・・・俺のせいって、思ってんのか!!」
「違うって、いうの?」
普段なら聞くことない、雪男の怒りまじりの声。