第四話 燐と雪男と私
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勇気を出して、ワクワクとした情を出して、この赤い長い廊下を歩く。
キョロキョロ辺りを見回せば、高い天井、1つ1つのドアは立派で大きい。
メフィスト=子犬を前にし、燐と玲薇は後を追う。
「一年生の授業は、一一〇六号教室です」
幾多もあるドアのある一ヶ所で、メフィストが立ち止まった。
つられて玲薇は立ち止まり、顔を上げる。
「一一〇六・・・」
ドアの横に書かれてある数字を、読み上げて。
「ここですね」
トクンと、高鳴る心臓。妙な空気に緊張。新たな生活が、ここから始まる・・・。
「なんか、ドキドキするな・・・」
「うん・・・」
燐が緊張なんて、珍しい。思わず笑みが出る。
「何だ?」
その笑みを、見られてしまったらしい。
「ううん。じゃ、開けるね」
気を取り直して。ギィ・・・と鈍い音をたたせながら。
部屋の中を見た途端、唖然とした。
「・・・きったね・・・」
ボソッと言う燐。
(ごもっともだー)
心の中で相槌する玲薇。なぜだ?廊下は、あんなに綺麗だったのに。
中はまるで正反対。人数も、ざっと二人をまぜても9。
「すくな・・・!」
あいている席に座りながら、燐が言った。
女の子も、自分も含めて三人のようだし。仲良く出来るといいけど・・・。
「これしか、いないんですか?」
玲薇が燐の隣に座りながら訊ねた。
「祓魔師は、万年人員不足でしてね」
構わず、子犬は玲薇の膝の上に飛び乗ってくる。
「これでも、多い方です」
あぁ、思ってた通り、モフモフしてる。気に入ったのか、
玲薇は子犬を退かすことはなかった。
「はーい、静かに」
ドア付近から、第三者の声。
「おお、先生がいらしたようだ」
メフィストの言葉に、耳を疑う。
(え?先生・・・?)
「席について下さい。授業を、始めます」
先生といっても、目の前にいるのは・・・。
「はじめまして。対・悪魔薬学を教える、奥村雪男です」
雪男だったのだから・・・。
「ゆきお???」
燐の頭はクエスチョンだらけ。それは玲薇も同じ。
なぜ、彼が・・・。
「はい、雪男です。どうしましたか?」
「や・・・ど、どうしましたか、じゃねーだろ!お前がどうしましたの!?」
焦る燐だが、雪男は至って笑顔のまま。
「僕はどうもしてませんよ。授業中なので、静かにして下さいね」
唖然とする玲薇。訳が分からない。
どうなってんだ?
「メフィスト!なんで、あいつ・・・」
「コラコラ」
身を乗り出す燐に対し、メフィストは白い目を向けた。
「何を気易く呼び捨てにしてるんです。いわば、私はあなた方の上司ですよ」
ふん、と鼻を鳴らす。ご機嫌ななめな模様。
(何いってんの、この犬・・・!!しかも、玲薇の膝の上で・・・!!)
この様子じゃ、メフィストは何も教えてくれないだろう。
どうなってんだよ、雪男・・・!
キョロキョロ辺りを見回せば、高い天井、1つ1つのドアは立派で大きい。
メフィスト=子犬を前にし、燐と玲薇は後を追う。
「一年生の授業は、一一〇六号教室です」
幾多もあるドアのある一ヶ所で、メフィストが立ち止まった。
つられて玲薇は立ち止まり、顔を上げる。
「一一〇六・・・」
ドアの横に書かれてある数字を、読み上げて。
「ここですね」
トクンと、高鳴る心臓。妙な空気に緊張。新たな生活が、ここから始まる・・・。
「なんか、ドキドキするな・・・」
「うん・・・」
燐が緊張なんて、珍しい。思わず笑みが出る。
「何だ?」
その笑みを、見られてしまったらしい。
「ううん。じゃ、開けるね」
気を取り直して。ギィ・・・と鈍い音をたたせながら。
部屋の中を見た途端、唖然とした。
「・・・きったね・・・」
ボソッと言う燐。
(ごもっともだー)
心の中で相槌する玲薇。なぜだ?廊下は、あんなに綺麗だったのに。
中はまるで正反対。人数も、ざっと二人をまぜても9。
「すくな・・・!」
あいている席に座りながら、燐が言った。
女の子も、自分も含めて三人のようだし。仲良く出来るといいけど・・・。
「これしか、いないんですか?」
玲薇が燐の隣に座りながら訊ねた。
「祓魔師は、万年人員不足でしてね」
構わず、子犬は玲薇の膝の上に飛び乗ってくる。
「これでも、多い方です」
あぁ、思ってた通り、モフモフしてる。気に入ったのか、
玲薇は子犬を退かすことはなかった。
「はーい、静かに」
ドア付近から、第三者の声。
「おお、先生がいらしたようだ」
メフィストの言葉に、耳を疑う。
(え?先生・・・?)
「席について下さい。授業を、始めます」
先生といっても、目の前にいるのは・・・。
「はじめまして。対・悪魔薬学を教える、奥村雪男です」
雪男だったのだから・・・。
「ゆきお???」
燐の頭はクエスチョンだらけ。それは玲薇も同じ。
なぜ、彼が・・・。
「はい、雪男です。どうしましたか?」
「や・・・ど、どうしましたか、じゃねーだろ!お前がどうしましたの!?」
焦る燐だが、雪男は至って笑顔のまま。
「僕はどうもしてませんよ。授業中なので、静かにして下さいね」
唖然とする玲薇。訳が分からない。
どうなってんだ?
「メフィスト!なんで、あいつ・・・」
「コラコラ」
身を乗り出す燐に対し、メフィストは白い目を向けた。
「何を気易く呼び捨てにしてるんです。いわば、私はあなた方の上司ですよ」
ふん、と鼻を鳴らす。ご機嫌ななめな模様。
(何いってんの、この犬・・・!!しかも、玲薇の膝の上で・・・!!)
この様子じゃ、メフィストは何も教えてくれないだろう。
どうなってんだよ、雪男・・・!