第一話 本当の自分
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正十字学園町―南十字通り。やっぱり買い物するなら、ここでしょ!
いつ来ても楽しい。実際、一人で来てもだ。でも、今日はちょっと特別で、
いや、ちょっとどころの騒ぎではないかもしれない。
「なあ玲薇。オレ、聞きたいことあんだけど」
パタパタ胸もとで手を振っている玲薇。
「お前、コレ見えてる?」
実際、聞かなくても分かる。なぜ、玲薇が手を振っているか。
この、たくさんいる小さな黒い変な物体を、追っ払っているから。
「見えてる見えてる」
そのせいで機嫌も悪そうだ。と、玲薇の手が止まった。
「・・・燐も、見えてるの?」
「・・・・・・・・ああ」
「・・・・・・」
意外だ意外。まさか、燐もこの小さな黒いものが見えてるとは。
いつものことだし、量は半端ないけど。平気でしょ。
今朝、見た限りの傷は、包帯で見えなくなっている。
「それ、雪男が治してくれたんでしょ?」
雪男とは、燐の双子の弟のこと。
「まあな。アイツ、医者になりてぇんだと」
「知ってるよ」
雪男なら、きっとなれるね。彼は、頭がいいもの。燐よりも。
「・・・燐は?」
なにげなーく聞いてみる。
「・・・・・・」
黙ったまま。学歴もなく仕事を探してる身だ。
(やっぱ、聞かない方が良かったか)
ある店の前で足を止める燐。
「玲薇、ちょっと待ってて」
「は?」
呼び止めることが出来ないまま、彼の背中を送った。
追いかけようとは思わない。待っててって言ったんだから、戻ってきてくれる。
でも、追いかければよかったと、後悔した。
「あいつに、何も買ってやってねーからな」
誕生日じゃないけど、貰ってばっかも悪いし、買えるとき、買わないとな。
「確か、四ツ葉のクローバーは魔除けに・・・」
気休めにしかならないだろう。でも・・・。
「・・・何か、用ですか?」
鋭い目付きで、あの小さな黒いものが異様なまでに溢れている、
白髪頭の・・・なんか、尻尾と角をつけてる男性に向かって、玲薇が聞いていた。
男はニヤッと、笑みを浮かべ。
「お前を連れていく」
いつ来ても楽しい。実際、一人で来てもだ。でも、今日はちょっと特別で、
いや、ちょっとどころの騒ぎではないかもしれない。
「なあ玲薇。オレ、聞きたいことあんだけど」
パタパタ胸もとで手を振っている玲薇。
「お前、コレ見えてる?」
実際、聞かなくても分かる。なぜ、玲薇が手を振っているか。
この、たくさんいる小さな黒い変な物体を、追っ払っているから。
「見えてる見えてる」
そのせいで機嫌も悪そうだ。と、玲薇の手が止まった。
「・・・燐も、見えてるの?」
「・・・・・・・・ああ」
「・・・・・・」
意外だ意外。まさか、燐もこの小さな黒いものが見えてるとは。
いつものことだし、量は半端ないけど。平気でしょ。
今朝、見た限りの傷は、包帯で見えなくなっている。
「それ、雪男が治してくれたんでしょ?」
雪男とは、燐の双子の弟のこと。
「まあな。アイツ、医者になりてぇんだと」
「知ってるよ」
雪男なら、きっとなれるね。彼は、頭がいいもの。燐よりも。
「・・・燐は?」
なにげなーく聞いてみる。
「・・・・・・」
黙ったまま。学歴もなく仕事を探してる身だ。
(やっぱ、聞かない方が良かったか)
ある店の前で足を止める燐。
「玲薇、ちょっと待ってて」
「は?」
呼び止めることが出来ないまま、彼の背中を送った。
追いかけようとは思わない。待っててって言ったんだから、戻ってきてくれる。
でも、追いかければよかったと、後悔した。
「あいつに、何も買ってやってねーからな」
誕生日じゃないけど、貰ってばっかも悪いし、買えるとき、買わないとな。
「確か、四ツ葉のクローバーは魔除けに・・・」
気休めにしかならないだろう。でも・・・。
「・・・何か、用ですか?」
鋭い目付きで、あの小さな黒いものが異様なまでに溢れている、
白髪頭の・・・なんか、尻尾と角をつけてる男性に向かって、玲薇が聞いていた。
男はニヤッと、笑みを浮かべ。
「お前を連れていく」