第三話 入学式
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ビクッと、体を揺らす雪男。
『あ!』
何も言えず、ゴニョゴニョと小さい声。
『あ・・・あの・・・』
だが、何も心配することはなかったみたいだ。
『スゲェ!』
燐は顔をキラキラ輝かす。
『かっけぇ~!おまえ、あたまいーもんな~。ぜってーなれるよ!!!』
・・・応援、してくれてるの?
でも、自信なくて・・・。
『・・・そうかな・・・』
『そうだろ!!』
自信たっぷりな兄の返事に、満面な笑みを返した。
体が弱くていじめられっ子で泣き虫で、自分の夢もロクに言えなかった雪男が・・・。
今や代表として―。
「新入生代表、奥村雪男」
そして、入学式は幕を閉じる。
(そうだ。雪男は、医者になるんだ)
三人で居ると、先程雪男の事をコソコソと話していた女子が来る。
本当に、話しに来るなんて・・・。雪男は、少し照れ気味だ。
(それに、この学校でこれから楽しい学園生活が待ってんだぞ。
あんな世界に、巻きこむことない。これは、俺の問題だ・・・。俺の・・・)
雪男と話していた女達は玲薇を見つけ、彼女?なんて聞いている。
ハハ・・・まさかな。
「はい」
すんなり答えた雪男に、驚愕。
「雪男!?」
玲薇は、目も真ん丸。
だから、君とは付き合えない。
(・・・初っぱなから、泣かすなぁ・・・)
一人の女は、少し涙目だった。それより・・・。
「雪男~!」
雪男に詰め寄る燐。
「ちょっ・・・、さっきのは冗談!あ、ごめん・・・玲薇」
ふぅと、ため息をつく。
「いいよ」
しょうがないことだから。
雪男はチラッと、時計を見る。
「あ、時間だ。兄さん達も・・・」
「悪ぃ。俺ら、待ち合わせしてっから」
メフィストと。雪男と別れ少しすると、辺りは静かになる。
だだっ広いこの校庭で二人きり。
「「・・・・・・・・」」
無性に長く感じる時間。あ~、どうしよ。動く気配。あぁ、燐が中腰になったのか。
じゃなくて・・・。いつから、こんな感情に・・・。あの日から?
叔父様を亡くして、エクソシストになるって決めて・・・。
いやいや違うぞ。燐だ。燐が、あんな行動なんかするから。
思わず情が出たんだ。でも、あれだけでこんなに気になるようになるなんて・・・。
話せなくなるなんて・・・。でも、『好き』になってもダメ。
なぜなら、彼らとは血が繋がっている。たとえそれが、『悪魔』の血だとしても。
「なぁ」
「!」
考えに没頭していた最中だったため、驚いた。
「な、なに・・・?」
「・・・お前、入学式のとき落ち込んでたみたいだけど・・・なんかあったのか?」
「え?あー・・・」
もしかして、雪男がモテてるって知った時・・・。
「なんでもないよ」
「・・・・・・・・」
再び沈黙。早く・・・、誰か早くこの沈黙を破ってくれ。
「お待たせしました」
来た!やっと、メフィストのご登場!
「・・・エクソシストには、どうやってなるんだよ」
直球で聞くね・・・燐。
メフィストも少し困った顔をしたが、説明しだす。
「・・・やる気満々で大変結構ですが、何事も段取りを踏まねば。
あなた方にはとりあえず、塾に通っていただきます」
「「塾!?」」
『あ!』
何も言えず、ゴニョゴニョと小さい声。
『あ・・・あの・・・』
だが、何も心配することはなかったみたいだ。
『スゲェ!』
燐は顔をキラキラ輝かす。
『かっけぇ~!おまえ、あたまいーもんな~。ぜってーなれるよ!!!』
・・・応援、してくれてるの?
でも、自信なくて・・・。
『・・・そうかな・・・』
『そうだろ!!』
自信たっぷりな兄の返事に、満面な笑みを返した。
体が弱くていじめられっ子で泣き虫で、自分の夢もロクに言えなかった雪男が・・・。
今や代表として―。
「新入生代表、奥村雪男」
そして、入学式は幕を閉じる。
(そうだ。雪男は、医者になるんだ)
三人で居ると、先程雪男の事をコソコソと話していた女子が来る。
本当に、話しに来るなんて・・・。雪男は、少し照れ気味だ。
(それに、この学校でこれから楽しい学園生活が待ってんだぞ。
あんな世界に、巻きこむことない。これは、俺の問題だ・・・。俺の・・・)
雪男と話していた女達は玲薇を見つけ、彼女?なんて聞いている。
ハハ・・・まさかな。
「はい」
すんなり答えた雪男に、驚愕。
「雪男!?」
玲薇は、目も真ん丸。
だから、君とは付き合えない。
(・・・初っぱなから、泣かすなぁ・・・)
一人の女は、少し涙目だった。それより・・・。
「雪男~!」
雪男に詰め寄る燐。
「ちょっ・・・、さっきのは冗談!あ、ごめん・・・玲薇」
ふぅと、ため息をつく。
「いいよ」
しょうがないことだから。
雪男はチラッと、時計を見る。
「あ、時間だ。兄さん達も・・・」
「悪ぃ。俺ら、待ち合わせしてっから」
メフィストと。雪男と別れ少しすると、辺りは静かになる。
だだっ広いこの校庭で二人きり。
「「・・・・・・・・」」
無性に長く感じる時間。あ~、どうしよ。動く気配。あぁ、燐が中腰になったのか。
じゃなくて・・・。いつから、こんな感情に・・・。あの日から?
叔父様を亡くして、エクソシストになるって決めて・・・。
いやいや違うぞ。燐だ。燐が、あんな行動なんかするから。
思わず情が出たんだ。でも、あれだけでこんなに気になるようになるなんて・・・。
話せなくなるなんて・・・。でも、『好き』になってもダメ。
なぜなら、彼らとは血が繋がっている。たとえそれが、『悪魔』の血だとしても。
「なぁ」
「!」
考えに没頭していた最中だったため、驚いた。
「な、なに・・・?」
「・・・お前、入学式のとき落ち込んでたみたいだけど・・・なんかあったのか?」
「え?あー・・・」
もしかして、雪男がモテてるって知った時・・・。
「なんでもないよ」
「・・・・・・・・」
再び沈黙。早く・・・、誰か早くこの沈黙を破ってくれ。
「お待たせしました」
来た!やっと、メフィストのご登場!
「・・・エクソシストには、どうやってなるんだよ」
直球で聞くね・・・燐。
メフィストも少し困った顔をしたが、説明しだす。
「・・・やる気満々で大変結構ですが、何事も段取りを踏まねば。
あなた方にはとりあえず、塾に通っていただきます」
「「塾!?」」