第三話 入学式
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「!」
思わず体制を崩しそうになる玲薇。雪男も、驚いて後ろを見る。
「り、燐・・・?」
なんだか、顔がやけに近いのだが・・・。
「メフィストが、また迎えに来る・・・」
耳元で囁かれて、滅多にない行動に顔を赤くした。
「・・・何、赤くなってんだよ?」
「別に!」
なんだ?この気持ち・・・。
「二人とも、付き合ってたんじゃないの?だから、兄さん焼きもちを・・・」
雪男の発言に、顔はさらに赤く・・・。
「誰がだよ!!誰が!!」
だよね・・・。フンと顔をそらす燐。
「・・・・・・」
なんか、変な気持ちだな。ボーッと歩く玲薇。
そんな玲薇を見る雪男。違うみたいだけど、実際は?
なんだかんだ言いながら、二人のお陰でリラックスできたかも。
「新入生代表―奥村雪男」
「はいっ」
入学式が始まって数時間後、雪男の名前が呼ばれた。新入生の代表として。
その事実を雪男が話してくれて知っていた玲薇はそんなに驚いていないが、
チラッと横目で自分の後ろの席の斜めにいる燐は、驚き目を丸くしていた。
そしてコソコソと聞こえる会話。
「新入生代表ってさ・・・入試トップの人だよね」
「スッゲー」
まぁ、雪男は中学の時も頭良かったし。こっちは、勉強を教えてもらっていた身。
でも、全然中学にも通っていない燐は驚きの連続。
(ほんとにスゲェ・・・。どんだけ頭良かったんだ、アイツ・・・)
女の子達のコソコソ話も聞こえる。
「ちょっと、カッコよくない?」
「えー、ちょっと地味じゃなーい」
「あとで声かけてみよーよ」
(まじで!?)
(雪男って、モテるんだ・・・)
それは玲薇も燐も初めて知ること。
中学の時は、燐がなかなか学校に来なくて・・・ずっと一緒に居てくれたのが雪男だった。
でも、私は苛められていたから・・・。そんな私と一緒にいたんだ。
だから、嫌われているとばかり思っていた。同じように・・・。
けれど、違った。もしかして私と一緒にいてくれたのは・・・『情け』・・・?
「・・・?」
前にいる玲薇が、縮こまった気がした。
(どうしたんだ?)
不思議に思うも、後で聞こうと心に決めた。
しかし、あの雪男が・・・。あれは、玲薇が来る前だったか。
『なにやってんだよ!やめろ!』
雪男にも、苛められていた時があった。
『・・・だいじょーぶか・・・?』
泣きじゃくる雪男のそばに、ヨタヨタになりながらも行く。
『・・・ご、ごめんね・・・』
雪男の足元に散らばっている紙をみつけ、それを拾い上げる。
汚れたりしていて、少し見ずらかったけど・・・。
『おまえ・・・しょうらいおいしゃさんになりたいの?』
思わず体制を崩しそうになる玲薇。雪男も、驚いて後ろを見る。
「り、燐・・・?」
なんだか、顔がやけに近いのだが・・・。
「メフィストが、また迎えに来る・・・」
耳元で囁かれて、滅多にない行動に顔を赤くした。
「・・・何、赤くなってんだよ?」
「別に!」
なんだ?この気持ち・・・。
「二人とも、付き合ってたんじゃないの?だから、兄さん焼きもちを・・・」
雪男の発言に、顔はさらに赤く・・・。
「誰がだよ!!誰が!!」
だよね・・・。フンと顔をそらす燐。
「・・・・・・」
なんか、変な気持ちだな。ボーッと歩く玲薇。
そんな玲薇を見る雪男。違うみたいだけど、実際は?
なんだかんだ言いながら、二人のお陰でリラックスできたかも。
「新入生代表―奥村雪男」
「はいっ」
入学式が始まって数時間後、雪男の名前が呼ばれた。新入生の代表として。
その事実を雪男が話してくれて知っていた玲薇はそんなに驚いていないが、
チラッと横目で自分の後ろの席の斜めにいる燐は、驚き目を丸くしていた。
そしてコソコソと聞こえる会話。
「新入生代表ってさ・・・入試トップの人だよね」
「スッゲー」
まぁ、雪男は中学の時も頭良かったし。こっちは、勉強を教えてもらっていた身。
でも、全然中学にも通っていない燐は驚きの連続。
(ほんとにスゲェ・・・。どんだけ頭良かったんだ、アイツ・・・)
女の子達のコソコソ話も聞こえる。
「ちょっと、カッコよくない?」
「えー、ちょっと地味じゃなーい」
「あとで声かけてみよーよ」
(まじで!?)
(雪男って、モテるんだ・・・)
それは玲薇も燐も初めて知ること。
中学の時は、燐がなかなか学校に来なくて・・・ずっと一緒に居てくれたのが雪男だった。
でも、私は苛められていたから・・・。そんな私と一緒にいたんだ。
だから、嫌われているとばかり思っていた。同じように・・・。
けれど、違った。もしかして私と一緒にいてくれたのは・・・『情け』・・・?
「・・・?」
前にいる玲薇が、縮こまった気がした。
(どうしたんだ?)
不思議に思うも、後で聞こうと心に決めた。
しかし、あの雪男が・・・。あれは、玲薇が来る前だったか。
『なにやってんだよ!やめろ!』
雪男にも、苛められていた時があった。
『・・・だいじょーぶか・・・?』
泣きじゃくる雪男のそばに、ヨタヨタになりながらも行く。
『・・・ご、ごめんね・・・』
雪男の足元に散らばっている紙をみつけ、それを拾い上げる。
汚れたりしていて、少し見ずらかったけど・・・。
『おまえ・・・しょうらいおいしゃさんになりたいの?』