第二十六話 結界呪
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胞子嚢の膨らみが、半端ない。一部一部、破裂を始めてる。
飛び散る無数の飛沫の雨。
「・・・ぬ、ぅうおお!!」
バッティングマシンでの練習の効果が出ているのか、燐は全ての飛沫を弾いていく。
「まだまだァッ」
「っ・・・リニュウ!」
《判ってる》
この飛沫、銃で切り抜こうと心みていたものの、効かないらしい。
飛沫はさらに分裂して、飛び散るだけ。
「!!」
だが、数の多さにリニュウの対応も難しい。目の前の大きな塊が襲ってくる時、自分自身でなんとかしなければ。
玲薇は引き金を引いていく。何か他にも、弾の種類を理解していればいいもののまだ手探り状態。
「あっ」
逃した飛沫が、後ろで結界を張り身動きの取れない勝呂に落ちていく。
「しまった!」
「・・・うっ、おっ、奥村!!」
玲薇よりも一足早く、燐が飛沫をなぎ倒す。
ホッと胸をおろし安堵するもつかの間、クロの叫び声が上がった。
《うわああ!!》
「クロ!!」
クロを食いつかんとばかりにいる飛沫。斬ろうと降魔剣を抜こうとするも、まだ抜けない。
《キリがないよ!》
「おおッ」
さらに勢いつけ、クロ自らが飛沫が脱出した。
「奥村、後ろや!!」
「!」
勝呂に助けられ、燐は咄嗟に後ろを振り向く。
「ホイ来たァ」
僅かだが、剣から青い炎は出ているのに、いつになったら抜けてくれるのだろうか。
「くっそ・・・!!」
「あれはもう・・・あかん」
八百造が呟く。それと同時に、胞子嚢が破裂する・・・。
雪男に襲いかかっていた、藤堂の赤い炎になった手。
(殺される)
瞬時に脳が訴える。
(や・・・やめろ)
「!!?」
突如変化した、雪男の黒い瞳。それはまるで、青い炎の瞳だ。
雪男に覆い被さっていた藤堂は、反射的に後ずさる。
体を起こす雪男。本人もまた、自分の瞳の異変に気づいていた。
(何だ・・・視界が青い・・・。何だこれは!?どうなってる、僕の目は・・・!)
「その目、一体何だ?」
退いていた藤堂が再び、一歩一歩近づいてくる。
「一瞬、本能的に退いてしまったじゃないか。
君を面白いとは思っていたが・・・過小評価すぎたかもしれないね」
「な・・・何を・・・」
「それは、君の目ではないな」
雪男は何も手を出していない。どこから来たのか、錫杖が藤堂の首元を貫いた。
その拍子で弾き飛ばされる。だが死ぬ事はなく、血を流してなを張り付いた笑みを浮かべている。
「おや、君か。執念深いなぁ~、よくここに私がいると判ったね、志摩くん」
雪男の助けに入ったのは、柔造率いる一番隊だった。
「あんだけハデに火ィ使っとれば誰でも判るわ!
・・・このタヌキ爺・・・!!貴様は俺の大事なモン、目茶苦茶にしよったんや・・・!
灰も残さんから、覚悟しとけ!!」
飛び散る無数の飛沫の雨。
「・・・ぬ、ぅうおお!!」
バッティングマシンでの練習の効果が出ているのか、燐は全ての飛沫を弾いていく。
「まだまだァッ」
「っ・・・リニュウ!」
《判ってる》
この飛沫、銃で切り抜こうと心みていたものの、効かないらしい。
飛沫はさらに分裂して、飛び散るだけ。
「!!」
だが、数の多さにリニュウの対応も難しい。目の前の大きな塊が襲ってくる時、自分自身でなんとかしなければ。
玲薇は引き金を引いていく。何か他にも、弾の種類を理解していればいいもののまだ手探り状態。
「あっ」
逃した飛沫が、後ろで結界を張り身動きの取れない勝呂に落ちていく。
「しまった!」
「・・・うっ、おっ、奥村!!」
玲薇よりも一足早く、燐が飛沫をなぎ倒す。
ホッと胸をおろし安堵するもつかの間、クロの叫び声が上がった。
《うわああ!!》
「クロ!!」
クロを食いつかんとばかりにいる飛沫。斬ろうと降魔剣を抜こうとするも、まだ抜けない。
《キリがないよ!》
「おおッ」
さらに勢いつけ、クロ自らが飛沫が脱出した。
「奥村、後ろや!!」
「!」
勝呂に助けられ、燐は咄嗟に後ろを振り向く。
「ホイ来たァ」
僅かだが、剣から青い炎は出ているのに、いつになったら抜けてくれるのだろうか。
「くっそ・・・!!」
「あれはもう・・・あかん」
八百造が呟く。それと同時に、胞子嚢が破裂する・・・。
雪男に襲いかかっていた、藤堂の赤い炎になった手。
(殺される)
瞬時に脳が訴える。
(や・・・やめろ)
「!!?」
突如変化した、雪男の黒い瞳。それはまるで、青い炎の瞳だ。
雪男に覆い被さっていた藤堂は、反射的に後ずさる。
体を起こす雪男。本人もまた、自分の瞳の異変に気づいていた。
(何だ・・・視界が青い・・・。何だこれは!?どうなってる、僕の目は・・・!)
「その目、一体何だ?」
退いていた藤堂が再び、一歩一歩近づいてくる。
「一瞬、本能的に退いてしまったじゃないか。
君を面白いとは思っていたが・・・過小評価すぎたかもしれないね」
「な・・・何を・・・」
「それは、君の目ではないな」
雪男は何も手を出していない。どこから来たのか、錫杖が藤堂の首元を貫いた。
その拍子で弾き飛ばされる。だが死ぬ事はなく、血を流してなを張り付いた笑みを浮かべている。
「おや、君か。執念深いなぁ~、よくここに私がいると判ったね、志摩くん」
雪男の助けに入ったのは、柔造率いる一番隊だった。
「あんだけハデに火ィ使っとれば誰でも判るわ!
・・・このタヌキ爺・・・!!貴様は俺の大事なモン、目茶苦茶にしよったんや・・・!
灰も残さんから、覚悟しとけ!!」