第三話 入学式
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目的地にたどり着き、三人は車を降りる。
「すぐに入学式が始まります。人について、大講堂に向かって下さい」
「ありがとうございました・・・」
雪男がメフィストにお礼の言葉を言ったので、玲薇は頭を下げた。
燐が最後に降りて、メフィストに背中を向ける。その時だった。
「おっと、奥村くん」
「!」
降魔剣が入っているバット入れを掴まれ、燐はバランスを崩しかける。
「制服を忘れました」
「どわっ」
再び車内に戻される燐であった。
「・・・朝、渡してくれてよかったぁ~」
でなければ、今ごろ燐と・・・。
ハァと、隣でため息をつく雪男。そういえば、学校に近付く度に、
彼はため息をしていたような・・・。
「どうしたの?」
不意に声をかければ、雪男は驚き声を出した。
「うわっ」
危うくこちらまで驚きの声が出る程に。
「「・・・・・・・・」」
沈黙が流れる。だが、玲薇が雪男の手の内におさめられている、
『ある物』を見つけ、彼女が声を出した事で、その沈黙は破れた。
「それ、なに?」
『ある物』を指さし、首をかしげる玲薇。
「あ、コレは・・・・・・」
「・・・・・ったく、今ごろなんだよ・・・」
愚痴を言いながらも、メフィストに手渡された制服に着替える燐。
「式が終わったら、迎えに来ます。話は後で。風美夜さんにも、
そうお伝えしといてください」
「・・・・・・・」
車内から外の風景を見て、楽しんでいるメフィスト。
「いやぁ、桜がキレイだ・・・」
そして、その目は燐を映す。
「・・・ネクタイ結ぶの、お上手ですな」
「・・・・・・・」
仕上げに、ぎゅっときつくして。メフィストと、いったん別れた。
胡散臭ぇヤツだぜ・・・!
「チッ」
近くで、舌打ちが聞こえる。
「あ、燐!」
やっと、彼が来た。
「ねぇ、燐!聞いてよ!雪男、凄いんだ・・・」
『誰か』の手によって、口を塞がれる。その『誰か』とは、紛れもなく雪男。
燐にひきつらせた笑顔を瞬時に見せた後、玲薇と一緒に、燐に背中を見せた。
「?」
「兄さんには内緒・・・!」
「何で?」
あくまでもコソコソと。
『何で』と聞かれても、ただ単に『恥ずかしいから』。
「なー、何だよ」
一人のけ者にされているせいか、燐の口調がやや強い。
それを伺ってか、漸く雪男が振り向いてくれた。
「いや・・・取り敢えず荷物、貴重品以外、あっちのクロークに預けられるみたい」
二人・・・玲薇と雪男が、燐の前を歩く。二人は知らず、燐はキョロキョロ辺りを見回していた。
(まさかここが、エクソシストの学校ってオチじゃねーだろーな・・・)
『お伝えしといてください』
今に思い出す。メフィストから託されていた伝言を。
「・・・・・・・」
どの、タイミングで彼女に伝えようか?雪男がああに行動を出た。
なら、こちらとて少し強引でもいいんじゃないか?
グッと、手首を引っ張られた。
「すぐに入学式が始まります。人について、大講堂に向かって下さい」
「ありがとうございました・・・」
雪男がメフィストにお礼の言葉を言ったので、玲薇は頭を下げた。
燐が最後に降りて、メフィストに背中を向ける。その時だった。
「おっと、奥村くん」
「!」
降魔剣が入っているバット入れを掴まれ、燐はバランスを崩しかける。
「制服を忘れました」
「どわっ」
再び車内に戻される燐であった。
「・・・朝、渡してくれてよかったぁ~」
でなければ、今ごろ燐と・・・。
ハァと、隣でため息をつく雪男。そういえば、学校に近付く度に、
彼はため息をしていたような・・・。
「どうしたの?」
不意に声をかければ、雪男は驚き声を出した。
「うわっ」
危うくこちらまで驚きの声が出る程に。
「「・・・・・・・・」」
沈黙が流れる。だが、玲薇が雪男の手の内におさめられている、
『ある物』を見つけ、彼女が声を出した事で、その沈黙は破れた。
「それ、なに?」
『ある物』を指さし、首をかしげる玲薇。
「あ、コレは・・・・・・」
「・・・・・ったく、今ごろなんだよ・・・」
愚痴を言いながらも、メフィストに手渡された制服に着替える燐。
「式が終わったら、迎えに来ます。話は後で。風美夜さんにも、
そうお伝えしといてください」
「・・・・・・・」
車内から外の風景を見て、楽しんでいるメフィスト。
「いやぁ、桜がキレイだ・・・」
そして、その目は燐を映す。
「・・・ネクタイ結ぶの、お上手ですな」
「・・・・・・・」
仕上げに、ぎゅっときつくして。メフィストと、いったん別れた。
胡散臭ぇヤツだぜ・・・!
「チッ」
近くで、舌打ちが聞こえる。
「あ、燐!」
やっと、彼が来た。
「ねぇ、燐!聞いてよ!雪男、凄いんだ・・・」
『誰か』の手によって、口を塞がれる。その『誰か』とは、紛れもなく雪男。
燐にひきつらせた笑顔を瞬時に見せた後、玲薇と一緒に、燐に背中を見せた。
「?」
「兄さんには内緒・・・!」
「何で?」
あくまでもコソコソと。
『何で』と聞かれても、ただ単に『恥ずかしいから』。
「なー、何だよ」
一人のけ者にされているせいか、燐の口調がやや強い。
それを伺ってか、漸く雪男が振り向いてくれた。
「いや・・・取り敢えず荷物、貴重品以外、あっちのクロークに預けられるみたい」
二人・・・玲薇と雪男が、燐の前を歩く。二人は知らず、燐はキョロキョロ辺りを見回していた。
(まさかここが、エクソシストの学校ってオチじゃねーだろーな・・・)
『お伝えしといてください』
今に思い出す。メフィストから託されていた伝言を。
「・・・・・・・」
どの、タイミングで彼女に伝えようか?雪男がああに行動を出た。
なら、こちらとて少し強引でもいいんじゃないか?
グッと、手首を引っ張られた。