第二十四話 こころのひ
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「よし、判った」
にやにやの表情で頷いたシュラは、胸元に手をかざし詠唱を唱え出した。
「"彼処に下り・・・彼の下に至る"」
その途端、燐が持つべき降魔剣が姿を現す。
「な・・・!?」
驚きの声を上げる雪男。
「シュラさん、何を・・・!!」
「戦うってんなら、状況も判らず許可できにゃいにゃろ~?
今ここで抜いてもらう」
「!?」
「ちょっと待って下さい!玲薇もシュラさんも、今の状況わかってるんですか!?
つい今しがた炎を出して暴れたばかりの兄に・・・降魔剣を握らせるなんて正気じゃない!
次何かあれば、今度こそ必ず処刑される!!」
そして雪男は、玲薇に視線を向けた。
「そういうことも、ちゃんと分かってるの?玲薇」
「っ・・・」
忘れない。一番最初にメフィストに会った時も。
炎を力任せに暴れ、人類の脅威になってしまったら・・・。
「けど、私は燐を信じたい!他に燐を信じないで、誰が信じるの!?」
「だからって・・・!」
「まぁまぁ、痴話喧嘩はその辺で」
「痴話喧嘩ではありません!」
シュラの言葉をキッパリ否定する雪男。それでも、シュラは呆れ半分に語る。
「あのな、雪男。禁固呪を唱えた時点でもう、ヴァチカンには伝わってる。
すでにいつでもナンクセつけて処刑できる状況なんだよ。
今更ビビッても手遅れだ。それに、いいか?
不浄王が復活して、今まさに存在してるとしたら、
現時点で燐なんかより危険な存在なんだ。
それにお前も、さんざ見てきたろーが。
こいつの炎は今まで悪魔に有効だった。試す価値はある・・・!」
降魔剣を、燐の目前に見せるシュラ。
「燐、抜いてみろ!」
燐はそれを受け取り、引き抜いた。
(・・・!)
だが、おかしい。
「・・・あれ・・・っ」
剣って、こんな力入れなければ抜けないものだったか?
「・・・ふンッ・・・く!?」
しかし、いくら力入れても中々抜けてくれない。
その行動を不思議に思う三人。
「・・・どうした?」
「何、やってるの兄さん・・・!?」
「燐、大丈夫?」
「いや・・・ううおおぉ?ぐぎぎ!!
??わかんね・・・抜けない」
「えぇ!?」
「何で!?」
「・・・どーゆうことだ?」
剣が抜けない理由は、本人にも分からないらしい。
無理もないだろう、今までこんな事なかったから。
燐にとっては、前代未聞の騒ぎだろう。
「わ・・・わかんねーよ。何でか、全然抜けねーんだ!」
「・・・・・・じゃあ、アタシが代わりに抜いてやる。貸してみろ」
「・・・じっ、自分で抜ける!多分、どっかがひっかかってんだ。そーだ、絶対!」
「兄さん?」
「・・・・・・」
不快に思う玲薇の隣で、シュラがポンと手を叩いた。
「・・・なるほどな・・・燐、お前怖いんだろ」
「えっ」
「ま・・・当然だよな~?ついさっき、やぁーっとまともに炎を操れたって大喜びしてたのに、
それから一時間もたたないうちに、また感情まかせに炎を出して大暴れだもんな。
あっという間にふり出しに逆戻りの気分なんだろ。
「今度この剣を抜いたら、俺はどうなってしまうんだ?」
「また我を忘れてしまうかもしれない」「今度こそ誰かを傷つけるかも判らない」」
燐のカオが、恐怖か恐れかで青白くなっていく。
「そんな、ことは・・・」
「図星だろ。お前、完全に自信を失くしたな」
にやにやの表情で頷いたシュラは、胸元に手をかざし詠唱を唱え出した。
「"彼処に下り・・・彼の下に至る"」
その途端、燐が持つべき降魔剣が姿を現す。
「な・・・!?」
驚きの声を上げる雪男。
「シュラさん、何を・・・!!」
「戦うってんなら、状況も判らず許可できにゃいにゃろ~?
今ここで抜いてもらう」
「!?」
「ちょっと待って下さい!玲薇もシュラさんも、今の状況わかってるんですか!?
つい今しがた炎を出して暴れたばかりの兄に・・・降魔剣を握らせるなんて正気じゃない!
次何かあれば、今度こそ必ず処刑される!!」
そして雪男は、玲薇に視線を向けた。
「そういうことも、ちゃんと分かってるの?玲薇」
「っ・・・」
忘れない。一番最初にメフィストに会った時も。
炎を力任せに暴れ、人類の脅威になってしまったら・・・。
「けど、私は燐を信じたい!他に燐を信じないで、誰が信じるの!?」
「だからって・・・!」
「まぁまぁ、痴話喧嘩はその辺で」
「痴話喧嘩ではありません!」
シュラの言葉をキッパリ否定する雪男。それでも、シュラは呆れ半分に語る。
「あのな、雪男。禁固呪を唱えた時点でもう、ヴァチカンには伝わってる。
すでにいつでもナンクセつけて処刑できる状況なんだよ。
今更ビビッても手遅れだ。それに、いいか?
不浄王が復活して、今まさに存在してるとしたら、
現時点で燐なんかより危険な存在なんだ。
それにお前も、さんざ見てきたろーが。
こいつの炎は今まで悪魔に有効だった。試す価値はある・・・!」
降魔剣を、燐の目前に見せるシュラ。
「燐、抜いてみろ!」
燐はそれを受け取り、引き抜いた。
(・・・!)
だが、おかしい。
「・・・あれ・・・っ」
剣って、こんな力入れなければ抜けないものだったか?
「・・・ふンッ・・・く!?」
しかし、いくら力入れても中々抜けてくれない。
その行動を不思議に思う三人。
「・・・どうした?」
「何、やってるの兄さん・・・!?」
「燐、大丈夫?」
「いや・・・ううおおぉ?ぐぎぎ!!
??わかんね・・・抜けない」
「えぇ!?」
「何で!?」
「・・・どーゆうことだ?」
剣が抜けない理由は、本人にも分からないらしい。
無理もないだろう、今までこんな事なかったから。
燐にとっては、前代未聞の騒ぎだろう。
「わ・・・わかんねーよ。何でか、全然抜けねーんだ!」
「・・・・・・じゃあ、アタシが代わりに抜いてやる。貸してみろ」
「・・・じっ、自分で抜ける!多分、どっかがひっかかってんだ。そーだ、絶対!」
「兄さん?」
「・・・・・・」
不快に思う玲薇の隣で、シュラがポンと手を叩いた。
「・・・なるほどな・・・燐、お前怖いんだろ」
「えっ」
「ま・・・当然だよな~?ついさっき、やぁーっとまともに炎を操れたって大喜びしてたのに、
それから一時間もたたないうちに、また感情まかせに炎を出して大暴れだもんな。
あっという間にふり出しに逆戻りの気分なんだろ。
「今度この剣を抜いたら、俺はどうなってしまうんだ?」
「また我を忘れてしまうかもしれない」「今度こそ誰かを傷つけるかも判らない」」
燐のカオが、恐怖か恐れかで青白くなっていく。
「そんな、ことは・・・」
「図星だろ。お前、完全に自信を失くしたな」