第十九話 酔いどれ息子
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それから数年・・・高校に入学する前、自分の決意を両親に話す。
『・・・俺、高校は東京の正十字学園に行く。祓魔塾で悪魔祓い学んで祓魔師なるわ。
今の世の中、仏教だけじゃ心もとない。門徒を引っぱっていくのに、
よりあらゆる祓魔知識に通じておきたいんや』
『あかん!』
『何でや!!』
『何度もゆうてきたやろ・・・!お前は好きに生きてええんや!!
頭もええし、魔障も受けとらん、綺麗な体や。いくらでも堅気になれるんやで。
何やったら、お母の旅館継いだってええやないか』
『俺は好きに生きてこうなったんや!誰が旅館なんか継ぐか、ハゲ!!』
なんで分かってもらえない。どうしてそんなにも、
自分を祓魔師から離そうとしたがるのか。
思わぬ吐いた毒に、母の堪忍袋が切れたらしい。
『旅館なんかとはなんや!!アンタ、この旅館に育ててもろたんやで!
それに、お父さんに向かってハゲ言うな!この親不孝者!』
『そりゃ、確かにハゲとるけども』
『・・・・・・お母・・・、すまん。口がスベッてもーたんや。ちょっと、黙っててくれるか?』
『・・・この話は終いやな』
達磨は立ち上がり、障子を開ける。
『わっ』
その時、障子に耳をそばだてて勝呂を心配していた志摩に子猫丸が見つかった。
だが達磨も彼らを怒鳴ることもなく、勝呂も彼らを気にとめず声を荒げた。
『!!・・・逃げるんか!』
進めようとした歩みを止め、背中で声を聞く。
『旅館(いえ)にもロクに寄りつかん・・・騎士團にも入らんで、明陀を放り投げて・・・!
逃げてばっかりやないか!皆おとんをなんてゆうてるか知ってるか!?
臆病者の生臭坊主や言うてんのやで!?くやしくないんか!!
・・・俺は・・・くやしい・・・!!』
これでも認めてくれないのか、頑固者はどこまでも頑固者ってわけだ。
だったら、自分が行くと決めた道は、もうどこまでも突き進んでやる。
『別に、認めてくれんでもええわ。もう願書提出しとるし。
奨学金も受けられるようやから』
『なっ!?なん、勝手に・・・』
『俺は、祓魔師になる!』
父みたいに、逃げてばかりではいかない。
『なったら、打倒サタンを掲げて門徒をまとめ、最終的に寺を立て直すんや!!』
『竜士・・・!』
『俺は・・・』
俺は・・・。
「逃げへん」
そのまま寝息をたて、眠りに入る。
「はにぇ!?」
スーパーの袋の中身を見て、シュラは呆然と立ち尽くす。
いつどこで中身を間違えたのか・・・あぁ、そうだ。
「ジュースと間違って、チューハイ渡しちった。アタシのお楽しみが・・・。
・・・うん・・・まぁ・・・いっか・・・?あれ、ダメか・・・!」
奪われた"不浄王の左目"を奪還するため、追跡をしている雪男たち。
シュラの使い魔である蛇が口を開く。
《移動が止まったシュ~。近いシュ~、すぐ近くだシュ~》
「!!」
見つけた、追っていた車を。だがしかし、状況が状況だ。
「ガードレールに衝突してる・・・!!事故か・・・!」
急いでその車に近づく。ドアは開けようにも、開かない。
ここは、窓を割る他に方法はない。
「割れ!!」
ガシャッと、物騒な音が辺りを支配する。
「!!!」
車の中は、異臭に満ちていた。
「こっ、これは・・・」
「・・・死んでる・・・!」
「まさか・・・」
一人、特等席で京都全体を眺める男がいた。
「そう、そのまさかだよ」
その人物は、藤堂三郎太。
「今、京都タワーの上からほの暗い夜景を眺めているところなんだ。
私の方はもう準備万端だ。右目はどうなってるんだ?
バレる前に行動を起こさないと、チャンスを失うよ?
・・・何せ、右目と左目が揃わなければ意味がないのだからね」
彼の左目には、すでに盗んだ"不浄王の左目"が埋め込まれていた・・・。
『・・・俺、高校は東京の正十字学園に行く。祓魔塾で悪魔祓い学んで祓魔師なるわ。
今の世の中、仏教だけじゃ心もとない。門徒を引っぱっていくのに、
よりあらゆる祓魔知識に通じておきたいんや』
『あかん!』
『何でや!!』
『何度もゆうてきたやろ・・・!お前は好きに生きてええんや!!
頭もええし、魔障も受けとらん、綺麗な体や。いくらでも堅気になれるんやで。
何やったら、お母の旅館継いだってええやないか』
『俺は好きに生きてこうなったんや!誰が旅館なんか継ぐか、ハゲ!!』
なんで分かってもらえない。どうしてそんなにも、
自分を祓魔師から離そうとしたがるのか。
思わぬ吐いた毒に、母の堪忍袋が切れたらしい。
『旅館なんかとはなんや!!アンタ、この旅館に育ててもろたんやで!
それに、お父さんに向かってハゲ言うな!この親不孝者!』
『そりゃ、確かにハゲとるけども』
『・・・・・・お母・・・、すまん。口がスベッてもーたんや。ちょっと、黙っててくれるか?』
『・・・この話は終いやな』
達磨は立ち上がり、障子を開ける。
『わっ』
その時、障子に耳をそばだてて勝呂を心配していた志摩に子猫丸が見つかった。
だが達磨も彼らを怒鳴ることもなく、勝呂も彼らを気にとめず声を荒げた。
『!!・・・逃げるんか!』
進めようとした歩みを止め、背中で声を聞く。
『旅館(いえ)にもロクに寄りつかん・・・騎士團にも入らんで、明陀を放り投げて・・・!
逃げてばっかりやないか!皆おとんをなんてゆうてるか知ってるか!?
臆病者の生臭坊主や言うてんのやで!?くやしくないんか!!
・・・俺は・・・くやしい・・・!!』
これでも認めてくれないのか、頑固者はどこまでも頑固者ってわけだ。
だったら、自分が行くと決めた道は、もうどこまでも突き進んでやる。
『別に、認めてくれんでもええわ。もう願書提出しとるし。
奨学金も受けられるようやから』
『なっ!?なん、勝手に・・・』
『俺は、祓魔師になる!』
父みたいに、逃げてばかりではいかない。
『なったら、打倒サタンを掲げて門徒をまとめ、最終的に寺を立て直すんや!!』
『竜士・・・!』
『俺は・・・』
俺は・・・。
「逃げへん」
そのまま寝息をたて、眠りに入る。
「はにぇ!?」
スーパーの袋の中身を見て、シュラは呆然と立ち尽くす。
いつどこで中身を間違えたのか・・・あぁ、そうだ。
「ジュースと間違って、チューハイ渡しちった。アタシのお楽しみが・・・。
・・・うん・・・まぁ・・・いっか・・・?あれ、ダメか・・・!」
奪われた"不浄王の左目"を奪還するため、追跡をしている雪男たち。
シュラの使い魔である蛇が口を開く。
《移動が止まったシュ~。近いシュ~、すぐ近くだシュ~》
「!!」
見つけた、追っていた車を。だがしかし、状況が状況だ。
「ガードレールに衝突してる・・・!!事故か・・・!」
急いでその車に近づく。ドアは開けようにも、開かない。
ここは、窓を割る他に方法はない。
「割れ!!」
ガシャッと、物騒な音が辺りを支配する。
「!!!」
車の中は、異臭に満ちていた。
「こっ、これは・・・」
「・・・死んでる・・・!」
「まさか・・・」
一人、特等席で京都全体を眺める男がいた。
「そう、そのまさかだよ」
その人物は、藤堂三郎太。
「今、京都タワーの上からほの暗い夜景を眺めているところなんだ。
私の方はもう準備万端だ。右目はどうなってるんだ?
バレる前に行動を起こさないと、チャンスを失うよ?
・・・何せ、右目と左目が揃わなければ意味がないのだからね」
彼の左目には、すでに盗んだ"不浄王の左目"が埋め込まれていた・・・。