第二話 嗤うサタン
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「サタンの娘といっても、"力"はないようですのでね」
成る程。と、メフィストの言葉に、玲薇は一人納得する。
ん?まてよ。力は無いようって言うことは・・・。
「ただ、私はこれでも名誉騎士・・・」
視線を玲薇から燐へ。
「責任ある立場でしてね。公私混合はしない主義です。
そちらのお嬢ちゃんと違い、貴方はサタンの炎を受け継いでいる身・・・。
人類の脅威になる前に、殺さなければならない」
頭の中が、真っ白になった気がした。
・・・え・・・?
殺さなけれならない?それって、死ねってこと・・・?
燐を見れば、彼の表情は険しい・・・。
「貴方に残されている選択肢は二つ。「大人しく我々に殺される」か・・・、
「我々を殺して逃げる」か・・・、おっと、「自殺」という選択もありますな?
・・・さぁ、どれが一番お好みかな?」
「仲間にしろ!」
燐の、迷いのないその言葉に、目を見開く。
『傍にいたい』
『どんな方法でも、強く』
玲薇と目を合わせる燐。承諾を、得るために。この思いが届くか。
玲薇を、一人にしない。俺だって、傍にいたいから。
それに、玲薇だけ強くなんて、そんなの贔屓(ひいき)だ。
俺だって、守られるだけは嫌だ。だから、この条件をみたすには・・・。
玲薇は、微かに頷いた。頷いて、くれた・・・。
傍にいたい気持ちが、同じだからこそ。
再びメフィストと向き合う。
「玲薇も一緒にだ」
そして、彼女は言っていた。獅郎のことを、『お父さん』って。
「お前らがどういおうが・・・、俺らはサタンとか・・・あんな奴の子じゃねぇ!!」
(燐・・・)
彼だけでも、分かってくれる人がいる。
「俺らの親父は・・・ジジイだけだ・・・!」
心の内に、いつも何かが引っ掛かっていた。だから、遠回しに『叔父様』って、言っていた。
でも、やっぱりあの人は、最期まで自分たちの父親だ。
「エクソシストになって・・・どうするんです?」
「サタンを、ぶん殴る!!!」
一同は静まりかえったと思うと、メフィストが急に腹を押さえるほど、
目に涙をためて大袈裟に笑い出した。
「フフハウハハハハ!!ヤバイ・・・これはいい・・・!久々にきました!」
「何がおかしいんだよ!」
燐はそっちのけ。メフィストはピッと、人差し指を玲薇に向けた。
「貴女は?」
私は・・・私が、エクソシストになる理由は・・・、強くなって・・・。
「強くなって、皆を守りたい!」
それだけだ。
そしてまた、メフィストに笑われた。
「ハハハ」
なんて腹の立つ笑い方だ。こちらは、本気だというのに。
「正気に、本気とは思えん!」
「正気だ!」「本気です!」
苛立ちのせいか、燐と声が重なった。
「ククク・・・。サタンの子が、エクソシスト・・・!!」
言うやメフィストは少しの間をおいたあと、指をパチンとならした。
「面白い!いいでしょう!」
「!」
「えっ、いいのか!?」
嬉しさで、笑みが出る。だがその笑みは、メフィストの言葉ですぐに消えた。
「但し、アナタ方が選んだ道は、蕀の道。それでも進むとおっしゃるのならば」
もう、等に覚悟は決めた。
「ひとりぼっちは、もう嫌だから・・・」
『おいで。今度から、俺たちと一緒に、暮らすんだ。
なぁに。怖いことなんて、何もないさ』
あの時、あの人がくれた優しさを、忘れないために。
「・・・俺はもう、人間でも悪魔でもない。だったら、エクソシストになってやる!!」
成る程。と、メフィストの言葉に、玲薇は一人納得する。
ん?まてよ。力は無いようって言うことは・・・。
「ただ、私はこれでも名誉騎士・・・」
視線を玲薇から燐へ。
「責任ある立場でしてね。公私混合はしない主義です。
そちらのお嬢ちゃんと違い、貴方はサタンの炎を受け継いでいる身・・・。
人類の脅威になる前に、殺さなければならない」
頭の中が、真っ白になった気がした。
・・・え・・・?
殺さなけれならない?それって、死ねってこと・・・?
燐を見れば、彼の表情は険しい・・・。
「貴方に残されている選択肢は二つ。「大人しく我々に殺される」か・・・、
「我々を殺して逃げる」か・・・、おっと、「自殺」という選択もありますな?
・・・さぁ、どれが一番お好みかな?」
「仲間にしろ!」
燐の、迷いのないその言葉に、目を見開く。
『傍にいたい』
『どんな方法でも、強く』
玲薇と目を合わせる燐。承諾を、得るために。この思いが届くか。
玲薇を、一人にしない。俺だって、傍にいたいから。
それに、玲薇だけ強くなんて、そんなの贔屓(ひいき)だ。
俺だって、守られるだけは嫌だ。だから、この条件をみたすには・・・。
玲薇は、微かに頷いた。頷いて、くれた・・・。
傍にいたい気持ちが、同じだからこそ。
再びメフィストと向き合う。
「玲薇も一緒にだ」
そして、彼女は言っていた。獅郎のことを、『お父さん』って。
「お前らがどういおうが・・・、俺らはサタンとか・・・あんな奴の子じゃねぇ!!」
(燐・・・)
彼だけでも、分かってくれる人がいる。
「俺らの親父は・・・ジジイだけだ・・・!」
心の内に、いつも何かが引っ掛かっていた。だから、遠回しに『叔父様』って、言っていた。
でも、やっぱりあの人は、最期まで自分たちの父親だ。
「エクソシストになって・・・どうするんです?」
「サタンを、ぶん殴る!!!」
一同は静まりかえったと思うと、メフィストが急に腹を押さえるほど、
目に涙をためて大袈裟に笑い出した。
「フフハウハハハハ!!ヤバイ・・・これはいい・・・!久々にきました!」
「何がおかしいんだよ!」
燐はそっちのけ。メフィストはピッと、人差し指を玲薇に向けた。
「貴女は?」
私は・・・私が、エクソシストになる理由は・・・、強くなって・・・。
「強くなって、皆を守りたい!」
それだけだ。
そしてまた、メフィストに笑われた。
「ハハハ」
なんて腹の立つ笑い方だ。こちらは、本気だというのに。
「正気に、本気とは思えん!」
「正気だ!」「本気です!」
苛立ちのせいか、燐と声が重なった。
「ククク・・・。サタンの子が、エクソシスト・・・!!」
言うやメフィストは少しの間をおいたあと、指をパチンとならした。
「面白い!いいでしょう!」
「!」
「えっ、いいのか!?」
嬉しさで、笑みが出る。だがその笑みは、メフィストの言葉ですぐに消えた。
「但し、アナタ方が選んだ道は、蕀の道。それでも進むとおっしゃるのならば」
もう、等に覚悟は決めた。
「ひとりぼっちは、もう嫌だから・・・」
『おいで。今度から、俺たちと一緒に、暮らすんだ。
なぁに。怖いことなんて、何もないさ』
あの時、あの人がくれた優しさを、忘れないために。
「・・・俺はもう、人間でも悪魔でもない。だったら、エクソシストになってやる!!」