第十八話 仲違い
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「大体、「深部」は宝生の管轄やぞー!」
「やった。柔兄がキレた!」
「お前らの警備がザルやったから、こんな事になったんやろ!!」
「やれっ!やってまえ、柔兄!」
「黙りよし!そもそもその前に、上部の警護がザルやったから、
「深部」にまで侵入されたんえ違うか!?」
「姉様!正論や!!」
「ぐ、へ理屈ばっかこねよってヘビ顔のドブス共ォ!!」
「おっ」
志摩柔造が、弟の金造から錫杖を取りあげ、彼女の首目掛けにふり下ろす。
「きゃあ」
「申が!オンアミリティウンハッタ!」
ハッとする玲薇。その人の左手が、まるでヘビになる。
「その棒キレ下ろして大人しうした方が身のためやぞ、お申ども!」
ヘビを見て、金造は青ざめる。
「蛇(オーガ)出しよった・・・!!どうする、柔兄!」
「蝮ィ・・・いい度胸やないかい!!金造、援護せえ!」
「やっぱ柔兄はこうでなくちゃ♪」
「オン!シュチリ・キャロハ・ウンケン・ソワカ、行けキリーク!!」
志摩家と宝生家の喧嘩、勃発だ。
「は!?」
玲薇にとっては、訳が分からない。
「おいッ、君たちやめろ!!魔障者じゃないのか!?」
「蛇を誰か止めろ!!」
「ひっ」
「うわああ」
(やばい!)
どうする?ここでリニュウを出して間に合うか・・・。
迷ってる暇はない。その人の壁役になること。
「君!逃げなさい!」
「気にしないで下さい」
戸惑う彼に優しく微笑む。
「危ない!!」
そして、ギュッと固く目を瞑った。
「オン」
ふと聞きなれた声。
「バサラ・ギニ・ハラ・ネンハタナ・ソワカ」
被申護身の印!
蛇が当たれば、眩い光が辺りを照らす。
「!!」
「す、勝呂くん・・・みんな・・・」
「やめぇ!!!味方同士で何やっとるんや!」
「うおっ、坊!!」
「竜士さま!」
「戻らはったんですか・・・!」
争い初めてた彼らが一瞬で、勝呂を見るなりピタリと止めた。
「敵に狙われとるって時に、内輪もめ起こしとる場合か!!」
すぐさま口に出すのは金造だ。
「や!!あのヘビ共が・・・」
「フン」
鼻を鳴らす蝮。
「・・・いくら座主血統とはいえ、竜士さまにそう頭の上から言われても・・・。
そういう事は、竜士さまのお父上に直接言うていただかんとなぁ」
「蝮テメェ!坊に何やその口のきき方ァ」
「・・・いや、蝮の言う通りや」
「坊!?」
「とにかく、もうやめ。病人に触る」
そう言い残し、放心状態の玲薇を見た時、目が合ってしまった。
「あ、あの・・・」
うまく口がまわらない。お礼を言いたいのに、勝呂はすぐに足を進める。
「あ・・・」
「坊・・・!」
志摩は交互に顔を見るものの、勝呂の後と子猫丸と一緒に行ってしまった。
「・・・勝呂くん」
あれもこれも、全部アイツのせいだ。
何もやらないでほっつき歩き、寺も何もほっぽり出して。
今、アイツはいないとダメな時期じゃないのか?
何がなんにでも、必ず引っ張りつれてくるしかない。
(おとん・・・!!!)
「やった。柔兄がキレた!」
「お前らの警備がザルやったから、こんな事になったんやろ!!」
「やれっ!やってまえ、柔兄!」
「黙りよし!そもそもその前に、上部の警護がザルやったから、
「深部」にまで侵入されたんえ違うか!?」
「姉様!正論や!!」
「ぐ、へ理屈ばっかこねよってヘビ顔のドブス共ォ!!」
「おっ」
志摩柔造が、弟の金造から錫杖を取りあげ、彼女の首目掛けにふり下ろす。
「きゃあ」
「申が!オンアミリティウンハッタ!」
ハッとする玲薇。その人の左手が、まるでヘビになる。
「その棒キレ下ろして大人しうした方が身のためやぞ、お申ども!」
ヘビを見て、金造は青ざめる。
「蛇(オーガ)出しよった・・・!!どうする、柔兄!」
「蝮ィ・・・いい度胸やないかい!!金造、援護せえ!」
「やっぱ柔兄はこうでなくちゃ♪」
「オン!シュチリ・キャロハ・ウンケン・ソワカ、行けキリーク!!」
志摩家と宝生家の喧嘩、勃発だ。
「は!?」
玲薇にとっては、訳が分からない。
「おいッ、君たちやめろ!!魔障者じゃないのか!?」
「蛇を誰か止めろ!!」
「ひっ」
「うわああ」
(やばい!)
どうする?ここでリニュウを出して間に合うか・・・。
迷ってる暇はない。その人の壁役になること。
「君!逃げなさい!」
「気にしないで下さい」
戸惑う彼に優しく微笑む。
「危ない!!」
そして、ギュッと固く目を瞑った。
「オン」
ふと聞きなれた声。
「バサラ・ギニ・ハラ・ネンハタナ・ソワカ」
被申護身の印!
蛇が当たれば、眩い光が辺りを照らす。
「!!」
「す、勝呂くん・・・みんな・・・」
「やめぇ!!!味方同士で何やっとるんや!」
「うおっ、坊!!」
「竜士さま!」
「戻らはったんですか・・・!」
争い初めてた彼らが一瞬で、勝呂を見るなりピタリと止めた。
「敵に狙われとるって時に、内輪もめ起こしとる場合か!!」
すぐさま口に出すのは金造だ。
「や!!あのヘビ共が・・・」
「フン」
鼻を鳴らす蝮。
「・・・いくら座主血統とはいえ、竜士さまにそう頭の上から言われても・・・。
そういう事は、竜士さまのお父上に直接言うていただかんとなぁ」
「蝮テメェ!坊に何やその口のきき方ァ」
「・・・いや、蝮の言う通りや」
「坊!?」
「とにかく、もうやめ。病人に触る」
そう言い残し、放心状態の玲薇を見た時、目が合ってしまった。
「あ、あの・・・」
うまく口がまわらない。お礼を言いたいのに、勝呂はすぐに足を進める。
「あ・・・」
「坊・・・!」
志摩は交互に顔を見るものの、勝呂の後と子猫丸と一緒に行ってしまった。
「・・・勝呂くん」
あれもこれも、全部アイツのせいだ。
何もやらないでほっつき歩き、寺も何もほっぽり出して。
今、アイツはいないとダメな時期じゃないのか?
何がなんにでも、必ず引っ張りつれてくるしかない。
(おとん・・・!!!)