第十八話 仲違い
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コソコソと、シュラと女将さんが話してるのが見える。
そしてシュラは、京都の三人に声をかけた。
「勝呂・三輪・志摩!お前らは久々の故郷だし・・・少し、身内に挨拶でもしてきたら?」
「!?」
「「・・・はい」」
勝呂らとは別に、玲薇たちには仕事の内容を説明された。
「杜山・神木・宝・風美夜・奥村は、この湯ノ川先生について、
看護のお手伝いしてきなさい。着いて早々ナンだが、キビキビ働いてくれたまえ!
燐!面倒起こすな!アタシ、お前を信じてる」
「はぁ?」
まさかの放置に、燐は仰天だ。
「それでいいのかよ」
「こういう修業なんだよ」
「本当か!?」
しぶしぶ燐は、玲薇達とともに行動していた。
湯ノ川先生が障子を開ければ、苦しげに布団に身を預けている人達がいる。
その人数の多さに、出雲は驚く。
「すごい数の人・・・!」
「奥の離れに、まだ十五人くらいいるんだよ」
続けて教えてくれた湯ノ川先生の言葉に、玲薇も驚きだ。
「そんなに・・・」
「こっちは、比較的軽度の魔障者だ」
説明を受けながら、一人しえみは意気込みをいれていた。
(私・・・ここのとこ失敗ばっかりで、みんなに迷惑かけてばっかりだし、
ここで少しでも、名誉挽回するぞ・・・!!)
長めの髪の毛を、一つにまとめあげて。
「じゃあ、君らはとりあえず・・・調理場で、
解毒用の薬草茶作ってるからそれ給仕したり、
点滴が切れそうな所にそこの箱から点滴の減菌パックの換えを持ってってあげて」
「「「はい!」」」
玲薇と一緒に動きだそうとした燐だが、後ろ襟を捕まれた。
「!」
「おっと、奥村くんは別!」
「?」
なんで燐は?と思ったが、大体予想ついてしまった。
ここでも、燐は"特別"なんだ。
「・・・・・」
黙って、燐とは別の行動に。
「俺、何するんすか?」
「うーーん・・・そうねー・・・えー、何だろ」
悩んだ末、出た答え。
「何か・・・拾っといて」
「・・・何を拾うんすか」
「・・・ゴミ、とか?」
言われるままに、燐は畳と見つめ合い。
「ゴミゴミ・・・」
「何、やってるの?燐」
「あ、玲薇。ゴミ、拾ってんだ」
「ゴミ?」
「あんまし落ちてねーんだよなぁ」
「ゴミねぇ」
「毛くらいしか・・・」
(毛・・・)
「風美夜さん!」
燐と話していると、声をかけられた。
「暇してるなら、これ運ぶの手伝って下さい!」
「あ、はい!じゃあね、燐」
(・・・いーよな、玲薇は)
《あ!りん、ごみめっけた!》
燐の頭に乗ってたままのクロが、指し示す。
「ほんとだ!先生!こんなとこにゴミが・・・」
「わー!!やめろ!!やめろぉオお!!」
ゴミと思って引っ張ったのは、先生の一本の髪の毛。
「何か仕事余ってないですか?できれば、体使う仕事で・・・」
「き、木下さんに聞いて!」
そして、木下さんの方へ。
「木下さん、仕事ってありますか?」
「え!?あなたの仕事・・・や、山上さんが詳しいんじゃないかな?」
「あのー、山上さん。俺・・・」
「仕事は、川中くんに聞いてちょうだい!」
「俺に、何か・・・」
「木下さん、木下さん!」
「・・・・・」
誰それに聞いても、帰ってくる答えは同じ。
「・・・要は、俺はなんもすんなって事かよ・・・!」
「君々」
ふと、手招きされる。
「ん?」
「シィッ。暇しとるんやったら、こっち手伝ってくれへんか?」
やっと自分に仕事が回ってきた。燐は笑顔で手招きしてる方へ駆け出す。
「ヒマヒマ!手伝う、手伝う♪」
「シ・・・シーーッ!静かに!静かにして!!」
そして、お坊さんが見せてくれたのは、外の水道で冷やされているスイカ。
「うひょおースイカだ!!うまそぉ!」
「お見舞いや!切ってみんなに出してやってくれるか?
切ってくれたら、君も食べてええから」
「切る切る、切りますよ!」
喜ぶ燐の尻尾が、パタパタゆれている。
「・・・・・」
それにお坊さんは思わず見入ってしまっていた。
《このひと、おさけのにおいがする》
クロが言い、燐が問いかける。
「え?・・・おっさん、真昼間から酒かぁ?坊さんのくせに・・・」
「あやや、バレたか!・・・暑くてつい、な」
「なまぐさ坊主だな。ウチの親父みてーだよ」
「ハハハ!・・・君、面白い子やなぁ」
そしてふと、聞いてみた。
「・・・なぁ、今、東京から正十字騎士團の人たちが、手伝いにきてはるんやろ?」
燐は頷く。
「うん」
「制服着とるとこを見ると、君は祓魔塾の子やな。お名前は?」
「んー?奥村燐」
そしてシュラは、京都の三人に声をかけた。
「勝呂・三輪・志摩!お前らは久々の故郷だし・・・少し、身内に挨拶でもしてきたら?」
「!?」
「「・・・はい」」
勝呂らとは別に、玲薇たちには仕事の内容を説明された。
「杜山・神木・宝・風美夜・奥村は、この湯ノ川先生について、
看護のお手伝いしてきなさい。着いて早々ナンだが、キビキビ働いてくれたまえ!
燐!面倒起こすな!アタシ、お前を信じてる」
「はぁ?」
まさかの放置に、燐は仰天だ。
「それでいいのかよ」
「こういう修業なんだよ」
「本当か!?」
しぶしぶ燐は、玲薇達とともに行動していた。
湯ノ川先生が障子を開ければ、苦しげに布団に身を預けている人達がいる。
その人数の多さに、出雲は驚く。
「すごい数の人・・・!」
「奥の離れに、まだ十五人くらいいるんだよ」
続けて教えてくれた湯ノ川先生の言葉に、玲薇も驚きだ。
「そんなに・・・」
「こっちは、比較的軽度の魔障者だ」
説明を受けながら、一人しえみは意気込みをいれていた。
(私・・・ここのとこ失敗ばっかりで、みんなに迷惑かけてばっかりだし、
ここで少しでも、名誉挽回するぞ・・・!!)
長めの髪の毛を、一つにまとめあげて。
「じゃあ、君らはとりあえず・・・調理場で、
解毒用の薬草茶作ってるからそれ給仕したり、
点滴が切れそうな所にそこの箱から点滴の減菌パックの換えを持ってってあげて」
「「「はい!」」」
玲薇と一緒に動きだそうとした燐だが、後ろ襟を捕まれた。
「!」
「おっと、奥村くんは別!」
「?」
なんで燐は?と思ったが、大体予想ついてしまった。
ここでも、燐は"特別"なんだ。
「・・・・・」
黙って、燐とは別の行動に。
「俺、何するんすか?」
「うーーん・・・そうねー・・・えー、何だろ」
悩んだ末、出た答え。
「何か・・・拾っといて」
「・・・何を拾うんすか」
「・・・ゴミ、とか?」
言われるままに、燐は畳と見つめ合い。
「ゴミゴミ・・・」
「何、やってるの?燐」
「あ、玲薇。ゴミ、拾ってんだ」
「ゴミ?」
「あんまし落ちてねーんだよなぁ」
「ゴミねぇ」
「毛くらいしか・・・」
(毛・・・)
「風美夜さん!」
燐と話していると、声をかけられた。
「暇してるなら、これ運ぶの手伝って下さい!」
「あ、はい!じゃあね、燐」
(・・・いーよな、玲薇は)
《あ!りん、ごみめっけた!》
燐の頭に乗ってたままのクロが、指し示す。
「ほんとだ!先生!こんなとこにゴミが・・・」
「わー!!やめろ!!やめろぉオお!!」
ゴミと思って引っ張ったのは、先生の一本の髪の毛。
「何か仕事余ってないですか?できれば、体使う仕事で・・・」
「き、木下さんに聞いて!」
そして、木下さんの方へ。
「木下さん、仕事ってありますか?」
「え!?あなたの仕事・・・や、山上さんが詳しいんじゃないかな?」
「あのー、山上さん。俺・・・」
「仕事は、川中くんに聞いてちょうだい!」
「俺に、何か・・・」
「木下さん、木下さん!」
「・・・・・」
誰それに聞いても、帰ってくる答えは同じ。
「・・・要は、俺はなんもすんなって事かよ・・・!」
「君々」
ふと、手招きされる。
「ん?」
「シィッ。暇しとるんやったら、こっち手伝ってくれへんか?」
やっと自分に仕事が回ってきた。燐は笑顔で手招きしてる方へ駆け出す。
「ヒマヒマ!手伝う、手伝う♪」
「シ・・・シーーッ!静かに!静かにして!!」
そして、お坊さんが見せてくれたのは、外の水道で冷やされているスイカ。
「うひょおースイカだ!!うまそぉ!」
「お見舞いや!切ってみんなに出してやってくれるか?
切ってくれたら、君も食べてええから」
「切る切る、切りますよ!」
喜ぶ燐の尻尾が、パタパタゆれている。
「・・・・・」
それにお坊さんは思わず見入ってしまっていた。
《このひと、おさけのにおいがする》
クロが言い、燐が問いかける。
「え?・・・おっさん、真昼間から酒かぁ?坊さんのくせに・・・」
「あやや、バレたか!・・・暑くてつい、な」
「なまぐさ坊主だな。ウチの親父みてーだよ」
「ハハハ!・・・君、面白い子やなぁ」
そしてふと、聞いてみた。
「・・・なぁ、今、東京から正十字騎士團の人たちが、手伝いにきてはるんやろ?」
燐は頷く。
「うん」
「制服着とるとこを見ると、君は祓魔塾の子やな。お名前は?」
「んー?奥村燐」