第十七話 京都へGO!
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「お前らは、バリヨンの刑に処す」
貸し切っている3号車の通路で、玲薇達塾生は全員、
膝にバリヨンを置いていた。
「・・・なんで、また連帯責任なんですか?」
「皆で力合わせてつったろーが」
シュラは、ご機嫌ナナメ。
「京都まで、ここで頭冷やしてろ!」
・・・また、バリヨンなんて・・・最悪だ・・・。
「いいか・・・?起こすなよ!!!」
帰りがけに振り向いたシュラの目は、血管が浮き出ていて、それは恐ろしい。
「必死やな!!」
志摩の嘆きも、届かず。
「・・・・・・」
「何やろ、コレ。デジャ・ビュ・・・?」
「また、用意がいいわね」
「本当よ・・・」
出雲の言葉に、玲薇も同意だ。
「前も確か、坊と出雲ちゃんケンカしはって・・・いや、ほんま進歩ないわ」
志摩が、からかい半分で言う。
(・・・でも、なんかいい思い出かも)
玲薇は一人、笑みを作って。
「・・・チッ」
「うるさいわね!」
さすがに、勝呂くんと出雲は、いい思い出とはいかないか・・・。
「そ・・・そんな事より・・・、先生は何で奥村くん、置いていかはったん?
もしも何かあったら・・・危ないやんか!!」
皆の視線は、子猫丸だ。
「子猫丸・・・」
「子猫さん・・・」
・・・なんで、燐だけ?
《おおお・・・》
「!?」
子猫丸のバリヨンから、呻き声。
「うわぁ」
そして、バリヨンが勢いよく飛び上がった。
《おお、オ》
そのまま落ちたのは、子猫丸の近くにいたしえみ。
「きゃっ」
ドスンと、背中にバリヨンがのしかかる。
「しえみ!!」
「杜山さん!」
「う・・・っ」
ミシミシと、今にも潰されそうだ。
「古い強力なのが混ざっとったんや・・・!はよ引き離さな、
どんどん重なって、潰される!!」
「志摩、そっち持て」
勝呂と協力し、志摩はバリヨンを持ち上げる。
「・・・・・ふんぐ・・・」
「あああァ、アカンアカン、腰ぬける!!」
重すぎて、逆にこっちがやられる。
「先生・・・霧隠先生、呼んでこな・・・!」
「起こすな、言うてはったけどな・・・」
「・・・・・・」
話たい・・・杜山さんを救う方法を話たいけど、無視されるのが怖い・・・。
「バリヨンって、確か」
志摩が錫杖を組み立てながら。
「高温で燃やすか、割るかしかなかったですよね。杜山さん、ちょお辛抱してな・・・!」
キィンと、バリヨンに錫杖を突き立てる。
「かった!!」
だが、効果なし。
「ダメか・・・」
「・・・どうすれば・・・」
「俺に、まかせろ!」
そう名乗り出たのは燐だ。
「燐・・・」
「・・・は!?」
燐がバリヨンを掴む。
「おいッ」
足に踏ん張りをきかせ、手に力を入れて持ち上げる。
「!?」
だが、いっこうに持ち上げる気配はない。逆にバリヨンは、重くなっていく。
(なにぃ・・・!?引っぱれば引っぱる程、重くなる・・・!!こうなったら・・・!!)
「!!」
玲薇は目を見開く。燐が、青い炎を上げたからだ。
「うわぁッ」
「燐!!」
なにをやって・・・。
「ひっ・・・杜山さん!!」
燃やされると思った。
(あれ・・・)
でも全然、そんな事なかった。
(熱くない)
あったかい・・・・・。
貸し切っている3号車の通路で、玲薇達塾生は全員、
膝にバリヨンを置いていた。
「・・・なんで、また連帯責任なんですか?」
「皆で力合わせてつったろーが」
シュラは、ご機嫌ナナメ。
「京都まで、ここで頭冷やしてろ!」
・・・また、バリヨンなんて・・・最悪だ・・・。
「いいか・・・?起こすなよ!!!」
帰りがけに振り向いたシュラの目は、血管が浮き出ていて、それは恐ろしい。
「必死やな!!」
志摩の嘆きも、届かず。
「・・・・・・」
「何やろ、コレ。デジャ・ビュ・・・?」
「また、用意がいいわね」
「本当よ・・・」
出雲の言葉に、玲薇も同意だ。
「前も確か、坊と出雲ちゃんケンカしはって・・・いや、ほんま進歩ないわ」
志摩が、からかい半分で言う。
(・・・でも、なんかいい思い出かも)
玲薇は一人、笑みを作って。
「・・・チッ」
「うるさいわね!」
さすがに、勝呂くんと出雲は、いい思い出とはいかないか・・・。
「そ・・・そんな事より・・・、先生は何で奥村くん、置いていかはったん?
もしも何かあったら・・・危ないやんか!!」
皆の視線は、子猫丸だ。
「子猫丸・・・」
「子猫さん・・・」
・・・なんで、燐だけ?
《おおお・・・》
「!?」
子猫丸のバリヨンから、呻き声。
「うわぁ」
そして、バリヨンが勢いよく飛び上がった。
《おお、オ》
そのまま落ちたのは、子猫丸の近くにいたしえみ。
「きゃっ」
ドスンと、背中にバリヨンがのしかかる。
「しえみ!!」
「杜山さん!」
「う・・・っ」
ミシミシと、今にも潰されそうだ。
「古い強力なのが混ざっとったんや・・・!はよ引き離さな、
どんどん重なって、潰される!!」
「志摩、そっち持て」
勝呂と協力し、志摩はバリヨンを持ち上げる。
「・・・・・ふんぐ・・・」
「あああァ、アカンアカン、腰ぬける!!」
重すぎて、逆にこっちがやられる。
「先生・・・霧隠先生、呼んでこな・・・!」
「起こすな、言うてはったけどな・・・」
「・・・・・・」
話たい・・・杜山さんを救う方法を話たいけど、無視されるのが怖い・・・。
「バリヨンって、確か」
志摩が錫杖を組み立てながら。
「高温で燃やすか、割るかしかなかったですよね。杜山さん、ちょお辛抱してな・・・!」
キィンと、バリヨンに錫杖を突き立てる。
「かった!!」
だが、効果なし。
「ダメか・・・」
「・・・どうすれば・・・」
「俺に、まかせろ!」
そう名乗り出たのは燐だ。
「燐・・・」
「・・・は!?」
燐がバリヨンを掴む。
「おいッ」
足に踏ん張りをきかせ、手に力を入れて持ち上げる。
「!?」
だが、いっこうに持ち上げる気配はない。逆にバリヨンは、重くなっていく。
(なにぃ・・・!?引っぱれば引っぱる程、重くなる・・・!!こうなったら・・・!!)
「!!」
玲薇は目を見開く。燐が、青い炎を上げたからだ。
「うわぁッ」
「燐!!」
なにをやって・・・。
「ひっ・・・杜山さん!!」
燃やされると思った。
(あれ・・・)
でも全然、そんな事なかった。
(熱くない)
あったかい・・・・・。