第十七話 京都へGO!
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3号車のドアを開ける。そこには、しえみ以外の塾生がいた。
「・・・・・」
「ぅ・・・」
まだ、勝呂達とは気まずいまま。
「玲薇、おはよ」
声をかけてくれたのは、出雲。
「お、おはよ!」
彼女の前では、なるべく笑顔でいたい。
先にいたからか、京都の三人は予防接種が終わったらしく、4号車の車両に向かった。
「・・・・・・」
違う風に考えだしてから、玲薇のことが気になって仕方がないが、
声をかけるにも、なんだか戸惑いを消せていない。
「勝呂くん」
4号車に向かう途中、しえみに声をかけられ我に返る。
「志摩くん、三輪くん、おはよ!」
「お早う」
「おっはよぉ、杜山さん」
「おはようさん~」
そして、4号車に入ったところで勝呂は足を止めた。
「はー、俺注射も苦手・・・あだ」
その勝呂に、またもや志摩はぶつかる。
「?どしたん・・・」
前が見えやすいように、志摩は体を動かして。
「!」
椅子に座っている燐を見て、目を見開いた。
「おーっ」
だが燐は、彼らとの久しぶりの再開に、笑顔を見せる。
「お前ら、元気そうで何よりだ!」
「・・・・・・」
奥村燐・・・。
「なぁ、京都タワーって、知ってるか?」
燐はあのガイドブックを見ながら、声をはずませながら聞く。
「他、京都でどこがオススメか、教えてくれよ!」
サタンの仔で、青い炎まで継いでいて•••。
「坊、あかん!」
ハッと我に返る。
「わ・・・わかっとる!」
「!?」
・・・なにも話さないでいく勝呂。
「子猫丸・・・!」
普段通りに話したつもりなのに、子猫丸は分かる程に体をびくつかせ、
しまいにはソッポを向きずんずんと行ってしまった。
「!!!」
彼の態度に燐はショックを受ける。
「うわ、子猫さん、そんなあからさまな・・・」
「な、何で普通にいてはるん!?」
燐が座っていた席の後ろに座る彼ら。
「また、あ・・・暴れはったら、どうするつもりなんや!」
コソコソと、子猫丸が志摩に話す。
「上の偉い人が決めはった事やからなぁ」
だが志摩は、いつもの声量だ。
「触らぬ神にしとったら、ええんですよ」
「志摩さん、よくそんな平気でおれるな」
しかし、彼らの会話は燐の耳に届いていた。
完全に、猛獣扱いだ・・・。
フラフラと、燐は自身の席につく。
(・・・まぁでも、当然っちゃ当然か・・・)
玲薇だけが、俺を分かってくれてる。
(これが、自然な反応ってやつだよな)
今は・・・玲薇がいてくれるだけでいい・・・。
「・・・燐・・・」
「「!」」
玲薇の声に気付いたのか、それとも出雲と一緒に来ただけで気付いたのか。
「玲薇・・・」
燐の隣は、誰も座っていない。いるのは、燐の膝の上で寝ている使い魔のクロだけ。
「出雲ちゃん、こっち座らはったら?」
志摩が出雲だけを呼び、通路を挟んだ隣の席に指をさした。
「・・・フン」
「!」
鼻をならし、出雲は玲薇の手首を引っ張る。
そして、燐のいる席に来た。玲薇を、真ん中にして。
ドカッと、出雲は何もないかのように玲薇の隣に座る。
「・・・?」
燐は玲薇を見て出雲を見て。
「・・・何よ」
「えっ、いや・・・」
「玲薇も、早く座りなさいよ」
「あ、うん・・・」
「全員そろったか~?」
3号車から戻ってきたシュラが、声を張り上げた。
「そろそろ発車するぞ」
「・・・・・」
「ぅ・・・」
まだ、勝呂達とは気まずいまま。
「玲薇、おはよ」
声をかけてくれたのは、出雲。
「お、おはよ!」
彼女の前では、なるべく笑顔でいたい。
先にいたからか、京都の三人は予防接種が終わったらしく、4号車の車両に向かった。
「・・・・・・」
違う風に考えだしてから、玲薇のことが気になって仕方がないが、
声をかけるにも、なんだか戸惑いを消せていない。
「勝呂くん」
4号車に向かう途中、しえみに声をかけられ我に返る。
「志摩くん、三輪くん、おはよ!」
「お早う」
「おっはよぉ、杜山さん」
「おはようさん~」
そして、4号車に入ったところで勝呂は足を止めた。
「はー、俺注射も苦手・・・あだ」
その勝呂に、またもや志摩はぶつかる。
「?どしたん・・・」
前が見えやすいように、志摩は体を動かして。
「!」
椅子に座っている燐を見て、目を見開いた。
「おーっ」
だが燐は、彼らとの久しぶりの再開に、笑顔を見せる。
「お前ら、元気そうで何よりだ!」
「・・・・・・」
奥村燐・・・。
「なぁ、京都タワーって、知ってるか?」
燐はあのガイドブックを見ながら、声をはずませながら聞く。
「他、京都でどこがオススメか、教えてくれよ!」
サタンの仔で、青い炎まで継いでいて•••。
「坊、あかん!」
ハッと我に返る。
「わ・・・わかっとる!」
「!?」
・・・なにも話さないでいく勝呂。
「子猫丸・・・!」
普段通りに話したつもりなのに、子猫丸は分かる程に体をびくつかせ、
しまいにはソッポを向きずんずんと行ってしまった。
「!!!」
彼の態度に燐はショックを受ける。
「うわ、子猫さん、そんなあからさまな・・・」
「な、何で普通にいてはるん!?」
燐が座っていた席の後ろに座る彼ら。
「また、あ・・・暴れはったら、どうするつもりなんや!」
コソコソと、子猫丸が志摩に話す。
「上の偉い人が決めはった事やからなぁ」
だが志摩は、いつもの声量だ。
「触らぬ神にしとったら、ええんですよ」
「志摩さん、よくそんな平気でおれるな」
しかし、彼らの会話は燐の耳に届いていた。
完全に、猛獣扱いだ・・・。
フラフラと、燐は自身の席につく。
(・・・まぁでも、当然っちゃ当然か・・・)
玲薇だけが、俺を分かってくれてる。
(これが、自然な反応ってやつだよな)
今は・・・玲薇がいてくれるだけでいい・・・。
「・・・燐・・・」
「「!」」
玲薇の声に気付いたのか、それとも出雲と一緒に来ただけで気付いたのか。
「玲薇・・・」
燐の隣は、誰も座っていない。いるのは、燐の膝の上で寝ている使い魔のクロだけ。
「出雲ちゃん、こっち座らはったら?」
志摩が出雲だけを呼び、通路を挟んだ隣の席に指をさした。
「・・・フン」
「!」
鼻をならし、出雲は玲薇の手首を引っ張る。
そして、燐のいる席に来た。玲薇を、真ん中にして。
ドカッと、出雲は何もないかのように玲薇の隣に座る。
「・・・?」
燐は玲薇を見て出雲を見て。
「・・・何よ」
「えっ、いや・・・」
「玲薇も、早く座りなさいよ」
「あ、うん・・・」
「全員そろったか~?」
3号車から戻ってきたシュラが、声を張り上げた。
「そろそろ発車するぞ」