第十七話 京都へGO!
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(うわ・・・気まずいな・・・)
玲薇は今、塾のドアの前にいた。雪男とシュラは任務で、
二人から離れられない燐は、一緒に任務に行ってしまっている。
(どうしよう・・・)
やっぱり休めばよかった。下手をすれば今、入学式より緊張している。
「玲薇・・・?」
名前を呼ばれ、ビクッと身体を震わす。燐と雪男以外で、私を名前で呼んでくれる人・・・。
「出雲・・・」
いつものツンとした態度ではなく、目を見開き驚いているようだ。
「来たのね」
だがいつも通りの出雲に、すぐに戻った。
「う、うん・・・」
顔を下に向ける玲薇。
「・・・・・・・」
気にしているのだろうか。あの事を・・・。でも・・・。
「別にあたしは、玲薇がどんな人間だろうと、気にしてないわよ」
「え・・・」
「気にする必要ないわよ。誰だって、隠したい事の一つや二つはあるんだし」
あたしだって、そうだもの。
「出雲・・・」
出雲は得意気に、腰に手を当てて言った。
「入るんでしょ?なら、とっとと入りなさいよ!」
「あ、うん・・・!」
やっぱり、出雲は強い。
「出雲、ありがとう!」
なんだか、元気が出てきた・・・!
「お礼を言われるほどじゃないでしょ」
フンッと、顔を反らして。
塾の中に入るものの、まだ京都の三人はいなかった。
なんだかいいような、悪いような、複雑な思いだ。
「・・・勝呂くん達は・・・?」
「今日で三輪くんが退院する予定だから、迎えに行くって言ってて、
また、こっちに戻ってくるかは、分からないけど」
「・・・そっか」
「・・・・・」
私が、もっと強ければ燐も皆も・・・。
「子猫さん、退院できて良かったですね!」
「!!」
聞き覚えのあるこの声に、身体が強ばる。
「ほんまや。一時はどうなる思ったけど」
「てっ」
「「・・・・・・」」
志摩と子猫丸より先に歩いていた勝呂が立ち止まったことにより、
後ろにいた志摩が、勝呂の背中にぶつかった。
「坊、どないした・・・玲薇ちゃん・・・」
ぶつかり合う、玲薇と勝呂の目線・・・。
「あ・・・の・・・」
声をかけようと玲薇が口を開くも、彼らは無言のまま席についた。
「・・・・・・・」
招かれぬ者、か・・・。
―――――
何もかんも、アイツ(玲薇)に騙されていたようで、腹が立つ。
アイツにハナっからそんな気があったとは思えんけど・・・。
なんで・・・俺らは信用できひん言う事かいな・・・!
「坊、坊」
志摩に何度も呼ばれて、やっとの事で気付く。
「どうしはるんですか、玲薇ちゃんの事」
「・・・・・どうもこうも、あらへん」
時々、思う事があった。アイツに、見入っている自分がいる事に。
物思いにふけながらも、また玲薇を見てたのだろう・・・。
勝呂にとってはなんともない、ただ少し気になる女の子だっただけ。
「・・・・・・・」
気になる・・・か・・・。
玲薇は今、塾のドアの前にいた。雪男とシュラは任務で、
二人から離れられない燐は、一緒に任務に行ってしまっている。
(どうしよう・・・)
やっぱり休めばよかった。下手をすれば今、入学式より緊張している。
「玲薇・・・?」
名前を呼ばれ、ビクッと身体を震わす。燐と雪男以外で、私を名前で呼んでくれる人・・・。
「出雲・・・」
いつものツンとした態度ではなく、目を見開き驚いているようだ。
「来たのね」
だがいつも通りの出雲に、すぐに戻った。
「う、うん・・・」
顔を下に向ける玲薇。
「・・・・・・・」
気にしているのだろうか。あの事を・・・。でも・・・。
「別にあたしは、玲薇がどんな人間だろうと、気にしてないわよ」
「え・・・」
「気にする必要ないわよ。誰だって、隠したい事の一つや二つはあるんだし」
あたしだって、そうだもの。
「出雲・・・」
出雲は得意気に、腰に手を当てて言った。
「入るんでしょ?なら、とっとと入りなさいよ!」
「あ、うん・・・!」
やっぱり、出雲は強い。
「出雲、ありがとう!」
なんだか、元気が出てきた・・・!
「お礼を言われるほどじゃないでしょ」
フンッと、顔を反らして。
塾の中に入るものの、まだ京都の三人はいなかった。
なんだかいいような、悪いような、複雑な思いだ。
「・・・勝呂くん達は・・・?」
「今日で三輪くんが退院する予定だから、迎えに行くって言ってて、
また、こっちに戻ってくるかは、分からないけど」
「・・・そっか」
「・・・・・」
私が、もっと強ければ燐も皆も・・・。
「子猫さん、退院できて良かったですね!」
「!!」
聞き覚えのあるこの声に、身体が強ばる。
「ほんまや。一時はどうなる思ったけど」
「てっ」
「「・・・・・・」」
志摩と子猫丸より先に歩いていた勝呂が立ち止まったことにより、
後ろにいた志摩が、勝呂の背中にぶつかった。
「坊、どないした・・・玲薇ちゃん・・・」
ぶつかり合う、玲薇と勝呂の目線・・・。
「あ・・・の・・・」
声をかけようと玲薇が口を開くも、彼らは無言のまま席についた。
「・・・・・・・」
招かれぬ者、か・・・。
―――――
何もかんも、アイツ(玲薇)に騙されていたようで、腹が立つ。
アイツにハナっからそんな気があったとは思えんけど・・・。
なんで・・・俺らは信用できひん言う事かいな・・・!
「坊、坊」
志摩に何度も呼ばれて、やっとの事で気付く。
「どうしはるんですか、玲薇ちゃんの事」
「・・・・・どうもこうも、あらへん」
時々、思う事があった。アイツに、見入っている自分がいる事に。
物思いにふけながらも、また玲薇を見てたのだろう・・・。
勝呂にとってはなんともない、ただ少し気になる女の子だっただけ。
「・・・・・・・」
気になる・・・か・・・。