第十六話 どいつもこいつも
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「プクク」
シュラが小さく笑う。
「いきなり心閉ざしやがって。ますます安心できないな。
ちょっとはお前の正直なとこを聞かせてみろよ」
「・・・じゃあ正直なとこ、僕は貴女が昔から嫌いです」
そして、玲薇が好きだ。大切な人だ。これは、心の中に止めとく。
「ブハッ、いいねいいね。その調子・・・!」
「!!」
シュラがバシッと、雪男の顔面に向かってボールを返した。
「ちょ・・・反則だろ・・・!」
「そんなルール、ありましぇーん」
(・・・凄いな・・・)
ぎゅっと玲薇は握り拳をつくった。
(私も、頑張らないと・・・!)
(俺なんか、一・二個当てるので、精いっぱいだったのに・・・!あれが、プロってことか・・・)
どれだけ時間がかかるのだろう。
(くっそぉお~~!)
「!?」
ボッと、シュラと雪男の身体から、炎が上がる。
「なっこれは・・・っ青い炎!??」
「!」
燃え尽きた雪男とシュラの後ろにいる燐と玲薇。
「・・・何をやってるんだ・・・兄さん・・・」
下着・・・パンツだけ残ったシュラと雪男が呆然と振り返り、雪男が聞いた。
「や、えっと・・・すまん」
たじたじに謝罪する燐。そして、ハッとした。
「でも待てよ!?服は燃えてんのに・・・人間・・・玲薇は平気だよな?」
「うん・・・」
確かに私は何もない。
「雪男もシュラも平気で、パンツは燃えてない!!
・・・これって、コントロール出来てるってことじゃねーの!?」
「あぁ・・・!」
玲薇は同意してみるが。
「そんな訳、ないだろ・・・!」
雪男の厳しい一言が、おりてきた。
「そうっスよね」
うおおと、燐は逃げ回る。
「・・・・・」
「どこ行くんだ!!」
ハァーと雪男はため息をつき、玲薇は苦笑い。
「りーん!」
燐の元へ駆け寄る玲薇を見送ってから。
「けっきょく、決着がつかなかったにゃ~」
「・・・いえ。でも、少しはスッキリしました。ありがとうございます」
雪男が見せる、穏やかな笑み。
「あ・・・でも、決着はまた今度必ず」
服が燃えてしまったせいか、地面に落ちていた携帯が鳴ったため、雪男が拾った。
「はい・・・奥村」
「なるほどね・・・(いつまでも、ビビリメガネってワケにゃいかないか・・・!)」
―――――
「緊急召集でした」
電話をしおえた雪男は携帯をきって告げる。その時シュラは燐のブラウスを着て、
玲薇は燐と一緒に、青い炎が上がってしまった場所に、消火器を向けていた。
「北正十字の古い集合住宅の一角が、コールタールで汚染されてるらしくて・・・、
一般人の被害者が出ているようです。魔障重症者が一人・・・他にも、汚染者が十数人・・・」
シュラが首をかしげる。
「んー?原因は?」
「不明です。とにかく、医工騎士の称号保持者は集まるようにと。
シュラさんも、持ってますよね?」
「あーまぁ、一応な・・・。つか、任務はいいけど・・・」
と、シュラは燐を見る。
「監督役が二人も、コイツ(燐)から離れるワケにゃいかないじゃん」
「・・・・・・」
確かにそうだ。
「・・・とりあえず、玲薇は塾に行かせます」
「そうしろ。アイツは、連れてくしかねーけどな」
「んっ?」
シュラが小さく笑う。
「いきなり心閉ざしやがって。ますます安心できないな。
ちょっとはお前の正直なとこを聞かせてみろよ」
「・・・じゃあ正直なとこ、僕は貴女が昔から嫌いです」
そして、玲薇が好きだ。大切な人だ。これは、心の中に止めとく。
「ブハッ、いいねいいね。その調子・・・!」
「!!」
シュラがバシッと、雪男の顔面に向かってボールを返した。
「ちょ・・・反則だろ・・・!」
「そんなルール、ありましぇーん」
(・・・凄いな・・・)
ぎゅっと玲薇は握り拳をつくった。
(私も、頑張らないと・・・!)
(俺なんか、一・二個当てるので、精いっぱいだったのに・・・!あれが、プロってことか・・・)
どれだけ時間がかかるのだろう。
(くっそぉお~~!)
「!?」
ボッと、シュラと雪男の身体から、炎が上がる。
「なっこれは・・・っ青い炎!??」
「!」
燃え尽きた雪男とシュラの後ろにいる燐と玲薇。
「・・・何をやってるんだ・・・兄さん・・・」
下着・・・パンツだけ残ったシュラと雪男が呆然と振り返り、雪男が聞いた。
「や、えっと・・・すまん」
たじたじに謝罪する燐。そして、ハッとした。
「でも待てよ!?服は燃えてんのに・・・人間・・・玲薇は平気だよな?」
「うん・・・」
確かに私は何もない。
「雪男もシュラも平気で、パンツは燃えてない!!
・・・これって、コントロール出来てるってことじゃねーの!?」
「あぁ・・・!」
玲薇は同意してみるが。
「そんな訳、ないだろ・・・!」
雪男の厳しい一言が、おりてきた。
「そうっスよね」
うおおと、燐は逃げ回る。
「・・・・・」
「どこ行くんだ!!」
ハァーと雪男はため息をつき、玲薇は苦笑い。
「りーん!」
燐の元へ駆け寄る玲薇を見送ってから。
「けっきょく、決着がつかなかったにゃ~」
「・・・いえ。でも、少しはスッキリしました。ありがとうございます」
雪男が見せる、穏やかな笑み。
「あ・・・でも、決着はまた今度必ず」
服が燃えてしまったせいか、地面に落ちていた携帯が鳴ったため、雪男が拾った。
「はい・・・奥村」
「なるほどね・・・(いつまでも、ビビリメガネってワケにゃいかないか・・・!)」
―――――
「緊急召集でした」
電話をしおえた雪男は携帯をきって告げる。その時シュラは燐のブラウスを着て、
玲薇は燐と一緒に、青い炎が上がってしまった場所に、消火器を向けていた。
「北正十字の古い集合住宅の一角が、コールタールで汚染されてるらしくて・・・、
一般人の被害者が出ているようです。魔障重症者が一人・・・他にも、汚染者が十数人・・・」
シュラが首をかしげる。
「んー?原因は?」
「不明です。とにかく、医工騎士の称号保持者は集まるようにと。
シュラさんも、持ってますよね?」
「あーまぁ、一応な・・・。つか、任務はいいけど・・・」
と、シュラは燐を見る。
「監督役が二人も、コイツ(燐)から離れるワケにゃいかないじゃん」
「・・・・・・」
確かにそうだ。
「・・・とりあえず、玲薇は塾に行かせます」
「そうしろ。アイツは、連れてくしかねーけどな」
「んっ?」