第十六話 どいつもこいつも
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雪男は無数に飛んできたボールを、一個一個丁寧に、二丁の銃で狙い撃っている。
「ふん♪ふん♪ふーん♪」
そしてシュラも、一個一個木刀で叩き斬っていた。
「・・・凄い・・・」
カッコいい・・・憧れるな・・・。
「何なんだ、お前ら・・・!」
燐が、声を出し感激している。だがシュラは、怒鳴り返してきた。
「お前が何なんだ!1分と集中できないのか!?」
チラッと、横目で燐を見て。
「うーん、修業方法しくったかな?」
「・・・まぁ、半年後の試験合格は無謀ですね」
と、雪男。
「兄の命は、風前の灯火ですよ」
「だよネー・・・どうすっかにゃ」
「どうすっかにゃって・・・元はといえば、貴女が・・・いえ、
貴方がたがこうなるよう仕向けたんでしょ。まさか、ノープランだったとは、言わせませんよ」
「このまま隠し続けるのは、騎士團的にも燐本人的にも、限界だと思ったんだよ。
それ以外はノープランの手探り状態だ。なんせ、前例のない事だからな」
雪男の表情が、険しくなる。
「そんなテキトーにあんな危ない橋渡ったんですか!」
皆が・・・玲薇を巻き込んでまで・・・。
「・・・もともと危ない橋は渡ってたんだ。騎士團にコソコソせず、
燐も炎と向き合うことが出来る。同じ危ない橋渡るにしても、
見通しがよくなったろ?だが、メフィストの目的は謎だ。
奴め、何か盤上でゲームを楽しんでいるような風情だ。
ネイガウスやアマイモンも駒なら、お前やアタシも、奴の手駒の一つなのかもな」
「・・・冗談じゃない・・・!僕は神父の墓前に、兄と玲薇を守ると、約束したんだ・・・!!」
「・・・・・・」
切迫詰まってるなぁ・・・。
「・・・お前、いい祓魔師の条件って、知ってるか?」
「は!?」
何を今さら。
「・・・心・技・体備わっていることですか?」
「それもそうだけど、一番は、自分に正直で感情を溜めないことだ。
悪魔は溜め込んだ鬱憤や強烈なストレスにつけ入ってくるからな。
風美夜の性格はまだハッキリアタシには判らないけど、
燐なら、いい祓魔師になれる素質がある。逆にお前みたいなのは危ないな。
・・・いかにも、悪魔落ちするタイプだ」
「!?」
雪男の目が、僅かだが見開かれる。悪魔落ち・・・僕が・・・?
「・・・どういう意味ですか・・・?」
「アタシからすれば、燐よりお前のほうがよっぽど心配だって話だよ」
「・・・・・・」
心配、か・・・。
「・・・それはご心配していただき、ありがとうございます。
でも、結構ですよ。僕は、やることはやっている」
「ふん♪ふん♪ふーん♪」
そしてシュラも、一個一個木刀で叩き斬っていた。
「・・・凄い・・・」
カッコいい・・・憧れるな・・・。
「何なんだ、お前ら・・・!」
燐が、声を出し感激している。だがシュラは、怒鳴り返してきた。
「お前が何なんだ!1分と集中できないのか!?」
チラッと、横目で燐を見て。
「うーん、修業方法しくったかな?」
「・・・まぁ、半年後の試験合格は無謀ですね」
と、雪男。
「兄の命は、風前の灯火ですよ」
「だよネー・・・どうすっかにゃ」
「どうすっかにゃって・・・元はといえば、貴女が・・・いえ、
貴方がたがこうなるよう仕向けたんでしょ。まさか、ノープランだったとは、言わせませんよ」
「このまま隠し続けるのは、騎士團的にも燐本人的にも、限界だと思ったんだよ。
それ以外はノープランの手探り状態だ。なんせ、前例のない事だからな」
雪男の表情が、険しくなる。
「そんなテキトーにあんな危ない橋渡ったんですか!」
皆が・・・玲薇を巻き込んでまで・・・。
「・・・もともと危ない橋は渡ってたんだ。騎士團にコソコソせず、
燐も炎と向き合うことが出来る。同じ危ない橋渡るにしても、
見通しがよくなったろ?だが、メフィストの目的は謎だ。
奴め、何か盤上でゲームを楽しんでいるような風情だ。
ネイガウスやアマイモンも駒なら、お前やアタシも、奴の手駒の一つなのかもな」
「・・・冗談じゃない・・・!僕は神父の墓前に、兄と玲薇を守ると、約束したんだ・・・!!」
「・・・・・・」
切迫詰まってるなぁ・・・。
「・・・お前、いい祓魔師の条件って、知ってるか?」
「は!?」
何を今さら。
「・・・心・技・体備わっていることですか?」
「それもそうだけど、一番は、自分に正直で感情を溜めないことだ。
悪魔は溜め込んだ鬱憤や強烈なストレスにつけ入ってくるからな。
風美夜の性格はまだハッキリアタシには判らないけど、
燐なら、いい祓魔師になれる素質がある。逆にお前みたいなのは危ないな。
・・・いかにも、悪魔落ちするタイプだ」
「!?」
雪男の目が、僅かだが見開かれる。悪魔落ち・・・僕が・・・?
「・・・どういう意味ですか・・・?」
「アタシからすれば、燐よりお前のほうがよっぽど心配だって話だよ」
「・・・・・・」
心配、か・・・。
「・・・それはご心配していただき、ありがとうございます。
でも、結構ですよ。僕は、やることはやっている」