第十六話 どいつもこいつも
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だが燐は、何度やってもうまくいかない。
「ああ~ッ、くそむずい!!」
「お前・・・雑どころの騒ぎじゃねーなあ。とにかく、これを毎日一時間3セット以上、
鼻ほじってても出来るようになるまで続ける。それ以外の時間はしばらく、
筋トレと勉強だ」
「は・・・」
修業って、もっとこう・・・きついもんだと思ったけど・・・。
「しゅ・・・修業って、コレだけ?」
「そうだ」
「剣使わねーのかよ!時間がねーんだぞ!?」
「・・・お前、剣を抜くと何故炎に支配されるか、判るか?」
「さぁ・・・」
燐は、首をかしげる。
「お前がビビッてるからだよ」
「!」
「だから、炎に負けるんだ。炎を使うことに慣れて、少しは自信をつけろ。
降魔剣を抜くのは、それからだ」
(な・・・なるほど・・・)
燐の表情が、真剣になっていく。
(・・・確かにその通りだ。スゲーな、コイツ)
ついていけば、強くなれるかもしれない・・・。
「わ、わかった」
「やれやれ・・・じゃ、アタシは向こう見てくっかな」
「なっ!」
「お前は蝋燭に集中してろよー」
なんでだよ!!
一回引き金を引いてみたが、恐ろしく怖い。いつも雪男は、
涼しそうな顔をして撃っていたから、楽なもんかと思ったけど・・・。
(・・・玲薇の手、震えてるな・・・)
昔の僕と、同じ・・・。
「おうおう、息詰まってるね~」
「!」
「シュラさん」
「やっぱビビリが教えるだけあって、玲薇チャンもビビリかにゃ~」
「やめて下さい、そう言うの」
「・・・そういえば、なんで雪男、ビビリなんですか?」
なんとなーく思っていた疑問。雪男は、あんなに強いのに。
すると、シュラはニヤリと口角を上げる。
「聞きたい~?」
「シュラさん!」
ビシッと、雪男が制す。昔のことなど、もういいじゃないか。
「それより玲薇」
厳しくも、優しく。
「怖いのは判るけど、もっと力を抜いて。銃を持つ手には、力を込めるけど、
しっかり的に狙いを定めるんだよ。もう一回、撃ってみて。大丈夫だから」
「う、うん・・・(いけないこと、聞いちゃったかな・・・)」
「・・・・・・」
雪男は小さくため息をつき、後ろから抱くように玲薇が銃を握る手と手を重ねる。
「!ゆ・・・」
「いい?一緒に撃つのはこれが最初で最後だよ」
「は・・・はい」
憶えろ、感覚を。慣れるんだ。大丈夫・・・。
―――――
「中々いい腕だにゃ~」
ゆっくりだが、銃を撃つ感覚には慣れ初めてきている。
「玲薇はなんでも、兄さんよりのみ込みが早いんです」
「ふーん・・・お前が"いい教え方"したからじゃないのか」
「?」
「こっちの話。して、ビビーリ・ド・メガネ雪男くん?」
「・・・はい?あ、いや違います。誰ですか、その人は」
「お前だお前」
他に誰がいるんだよ。
「とりあえず、風美夜には今日撃たせるだけで終わるんだろ。
だったら久しぶりにアレ、付き合えよ」
「はい?」
シュラが指さす方は、あのバッティングマシン。
「・・・嫌です」
「・・・即答かよ。付き合い悪りーぞ?」
「ああ~ッ、くそむずい!!」
「お前・・・雑どころの騒ぎじゃねーなあ。とにかく、これを毎日一時間3セット以上、
鼻ほじってても出来るようになるまで続ける。それ以外の時間はしばらく、
筋トレと勉強だ」
「は・・・」
修業って、もっとこう・・・きついもんだと思ったけど・・・。
「しゅ・・・修業って、コレだけ?」
「そうだ」
「剣使わねーのかよ!時間がねーんだぞ!?」
「・・・お前、剣を抜くと何故炎に支配されるか、判るか?」
「さぁ・・・」
燐は、首をかしげる。
「お前がビビッてるからだよ」
「!」
「だから、炎に負けるんだ。炎を使うことに慣れて、少しは自信をつけろ。
降魔剣を抜くのは、それからだ」
(な・・・なるほど・・・)
燐の表情が、真剣になっていく。
(・・・確かにその通りだ。スゲーな、コイツ)
ついていけば、強くなれるかもしれない・・・。
「わ、わかった」
「やれやれ・・・じゃ、アタシは向こう見てくっかな」
「なっ!」
「お前は蝋燭に集中してろよー」
なんでだよ!!
一回引き金を引いてみたが、恐ろしく怖い。いつも雪男は、
涼しそうな顔をして撃っていたから、楽なもんかと思ったけど・・・。
(・・・玲薇の手、震えてるな・・・)
昔の僕と、同じ・・・。
「おうおう、息詰まってるね~」
「!」
「シュラさん」
「やっぱビビリが教えるだけあって、玲薇チャンもビビリかにゃ~」
「やめて下さい、そう言うの」
「・・・そういえば、なんで雪男、ビビリなんですか?」
なんとなーく思っていた疑問。雪男は、あんなに強いのに。
すると、シュラはニヤリと口角を上げる。
「聞きたい~?」
「シュラさん!」
ビシッと、雪男が制す。昔のことなど、もういいじゃないか。
「それより玲薇」
厳しくも、優しく。
「怖いのは判るけど、もっと力を抜いて。銃を持つ手には、力を込めるけど、
しっかり的に狙いを定めるんだよ。もう一回、撃ってみて。大丈夫だから」
「う、うん・・・(いけないこと、聞いちゃったかな・・・)」
「・・・・・・」
雪男は小さくため息をつき、後ろから抱くように玲薇が銃を握る手と手を重ねる。
「!ゆ・・・」
「いい?一緒に撃つのはこれが最初で最後だよ」
「は・・・はい」
憶えろ、感覚を。慣れるんだ。大丈夫・・・。
―――――
「中々いい腕だにゃ~」
ゆっくりだが、銃を撃つ感覚には慣れ初めてきている。
「玲薇はなんでも、兄さんよりのみ込みが早いんです」
「ふーん・・・お前が"いい教え方"したからじゃないのか」
「?」
「こっちの話。して、ビビーリ・ド・メガネ雪男くん?」
「・・・はい?あ、いや違います。誰ですか、その人は」
「お前だお前」
他に誰がいるんだよ。
「とりあえず、風美夜には今日撃たせるだけで終わるんだろ。
だったら久しぶりにアレ、付き合えよ」
「はい?」
シュラが指さす方は、あのバッティングマシン。
「・・・嫌です」
「・・・即答かよ。付き合い悪りーぞ?」