第十六話 どいつもこいつも
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「はぁ!?・・・じゃ、なんでそんな怒ってんだよ!あ、謝ればいいのか!?」
「ち・・・ちがうよ。謝るなんて・・・そんなことして欲しいんじゃない・・・燐は・・・」
「奥村くん!!」
しえみの声は、雪男によってかきけされた。
「雪男!」
グイッと、燐は雪男に捕まえられる。
「奥村くんは、今日から別カリキュラムだから、こっちですよ」
「あれー?そうだっけ」
「・・・僕、言ったよね玲薇」
「うん、言ったー」
「ゲッ、玲薇!なんで言ったんだよ」
「・・・・・・・」
「玲薇は悪くないでしょ。湯ノ川先生」
燐を連れ戻すため塾に向かっている途中、バッタリあったメガネをかけて、
天然パーマの先生に、雪男は申し訳なさそうに言った。
「すみません。授業、どうぞ始めてください」
「ハイハイ」
「皆さん、お騒がせしました」
雪男が軽く会釈する。
「ケッ」
燐は髪の毛を、ガシガシかいた。
―――――
「玲薇は特別でも、兄さんにはもう、自由行動は許されてないんだよ。
勝手に出歩いちゃダメだ・・・!」
「・・・だって、あいつらとちゃんと話したかったんだよ・・・!」
俺はいいとしても、玲薇は仲間外れにしないでくれって・・・。
「なのにしえみの奴・・・!」
考えるだけで、ムカついてくる。
「あ~~~!!もー、どーすりゃいいんだ!!」
「・・・話して、分かってくれるならいいけど・・・(会話をするのが怖い・・・)」
「あ?なんだよ」
「なんでもない」
「・・・チッ」
(・・・しえみさんが、家族以外に怒鳴るのを、初めて見た)
雪男はそう考えながらも、一触即発の二人・・・燐にカリキュラムを渡す。
「これ、兄さんの新しいカリキュラム」
「おっ、あんがと」
「入って」
雪男が開けてくれた部屋に入ると、そこは広いトレーニングルームだった。
「トレーニングルームを貸し切ってる」
「・・・初めてきた、ここ」
玲薇は辺りを、キョロキョロ見回す。
「そうだっけ?」
「うん」
そういえば、彼女のお気に入りの場所は図書館だ。女の子だからか、
身体を鍛える方には、頭は回りにくいのだろう。
「でも、シュラさんもそろそろ来る頃だろうから、大人しく・・・」
「何だ、コレ」
・・・話を聞いてないね。
「玲薇、バッティングマシンみたいのあるから、勝負しようぜ」
「いいよ!」
運動には、そこそこ自信がある彼女。
【モードを選択して下さい】
「モード・・・だって。どれにする?」
「・・・それは、複数の敵(ザコ)との戦闘を想定した、訓練マシンだよ」
雪男が、教えてくれる。
「へー」
「面白そうだな・・・!じゃ、初級だ!」
【"初級モード"設定しました】
「ち・・・ちがうよ。謝るなんて・・・そんなことして欲しいんじゃない・・・燐は・・・」
「奥村くん!!」
しえみの声は、雪男によってかきけされた。
「雪男!」
グイッと、燐は雪男に捕まえられる。
「奥村くんは、今日から別カリキュラムだから、こっちですよ」
「あれー?そうだっけ」
「・・・僕、言ったよね玲薇」
「うん、言ったー」
「ゲッ、玲薇!なんで言ったんだよ」
「・・・・・・・」
「玲薇は悪くないでしょ。湯ノ川先生」
燐を連れ戻すため塾に向かっている途中、バッタリあったメガネをかけて、
天然パーマの先生に、雪男は申し訳なさそうに言った。
「すみません。授業、どうぞ始めてください」
「ハイハイ」
「皆さん、お騒がせしました」
雪男が軽く会釈する。
「ケッ」
燐は髪の毛を、ガシガシかいた。
―――――
「玲薇は特別でも、兄さんにはもう、自由行動は許されてないんだよ。
勝手に出歩いちゃダメだ・・・!」
「・・・だって、あいつらとちゃんと話したかったんだよ・・・!」
俺はいいとしても、玲薇は仲間外れにしないでくれって・・・。
「なのにしえみの奴・・・!」
考えるだけで、ムカついてくる。
「あ~~~!!もー、どーすりゃいいんだ!!」
「・・・話して、分かってくれるならいいけど・・・(会話をするのが怖い・・・)」
「あ?なんだよ」
「なんでもない」
「・・・チッ」
(・・・しえみさんが、家族以外に怒鳴るのを、初めて見た)
雪男はそう考えながらも、一触即発の二人・・・燐にカリキュラムを渡す。
「これ、兄さんの新しいカリキュラム」
「おっ、あんがと」
「入って」
雪男が開けてくれた部屋に入ると、そこは広いトレーニングルームだった。
「トレーニングルームを貸し切ってる」
「・・・初めてきた、ここ」
玲薇は辺りを、キョロキョロ見回す。
「そうだっけ?」
「うん」
そういえば、彼女のお気に入りの場所は図書館だ。女の子だからか、
身体を鍛える方には、頭は回りにくいのだろう。
「でも、シュラさんもそろそろ来る頃だろうから、大人しく・・・」
「何だ、コレ」
・・・話を聞いてないね。
「玲薇、バッティングマシンみたいのあるから、勝負しようぜ」
「いいよ!」
運動には、そこそこ自信がある彼女。
【モードを選択して下さい】
「モード・・・だって。どれにする?」
「・・・それは、複数の敵(ザコ)との戦闘を想定した、訓練マシンだよ」
雪男が、教えてくれる。
「へー」
「面白そうだな・・・!じゃ、初級だ!」
【"初級モード"設定しました】