第十五話 困惑
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「・・・・・チッ」
舌打ちするシュラ。狙いそこねたか。
「シュラ」
ひんやりと冷たい刃が首に向けられ、後ろから手首を捕まれ、身動きがとれない。
「何故、このサタンの仔を守る。メフィスト側に、寝返ったのか?」
「なワケねーだろ」
「そういえばお前、藤本からこの仔に、魔剣を教えるよう、
頼まれたと言っていたな」
「えっ」
シュラはチラリと、気の抜けた声を出した燐に、目線だけを後ろに向かせた。
「「冗談じゃない、あのクソ!ハゲ!!」と、息巻いていたのに・・・。
まさか、死んだ師の遺志に添おうとでも思ったのか?
・・・あんな歴代聖騎士の中で、最も不適格だった男のために」
「ちげーよ、クソバカ、ハゲ!!テメーには一生理解できねーから、すっこんでろ」
真面目なシュラの言葉にも関わらず、アーサーはドッと笑い出す。
「オレはハゲてないぞ?アッハッハッ面白い冗談だ!」
「・・・・・・!!」
コイツには、嫌みというものが伝わらないのか。
「・・・しかし、グリゴリの命は絶対だ。たとえ、お前であっても・・・」
と、アーサーが耳につけている無線機が鳴り出す。
「はい」
無線機越しでの重要な話・・・。
「畏まりました」
「!?」
「グリゴリからの命だ」
無線機を切ったアーサーは、今度は剣を燐とメフィストに向ける。
「今より、日本支部長メフィスト・フェレスの懲戒尋問を行うと決まった。
当然、そこのサタンの仔も、証拠物件として連れていく」
「・・・ほう!それは、楽しみです☆」
アーサーが容赦なく、燐を引っ張る。
「シュラ、お前も参考人として、加わってもらうぞ。
ブルギニョン!エクスワイアを連れて行け!」
「はっ」
「あの」
だが雪男が、名乗り出る。
「僕が引率します。このクラスの、薬学の担任です」
「わかった。さぁ諸君、先生について行くんだ。まず、医務室へ・・・」
「燐・・・」
雪男や、ブルギニョンと呼ばれたゴツい男の人に促されながら。
「雪男、り・・・燐は・・・」
「今は、従うしかないよ」
燐・・・何も、何もされないよね・・・。
「みんな、無事か!?」
燐が叫ぶ。
「な"んで・・・」
勝呂に目を向ける玲薇。
「サタンの子供がッ、祓魔塾に在るんや!!!」
「・・・っ」
やっぱり、受け入れらざる存在なんだ。
「勝呂くん・・・!」
雪男の口調が荒くなる。
「・・・グッ、ガバッ」
だが勝呂は、血を吐き出す。
「坊!!」
「!」
ギロリと勝呂は、雪男を睨む。
せっかく・・・。
「・・・説明します。とにかく、落ちついてついてきて下さい」
せっかく、みんなと仲良くなり初めてたのに・・・。
「・・・燐」
「し、しえみ・・・体・・・平気か?な、なんだよ。どっか痛いのか!?」
だが、しえみからの返事はない。
「勝呂・・・大げさなんだよ。俺、別にこう見えてフツーの人間と大して変わんねー・・・」
身振り手振りする燐だが、ブンブン尻尾が動いているのに気付き、
パシッと、尻尾を掴んだ。
「・・・て・・・せっ、説得力ねーか!ワハハ!!」
「どうして、わ・・・笑うの・・・」
「え?」
「なんにも、おかしくなんかない!!」
涙を流していうしえみに、雪男が優しく声をかけた。
「しえみさんも・・・」
「あ・・・燐・・・」
舌打ちするシュラ。狙いそこねたか。
「シュラ」
ひんやりと冷たい刃が首に向けられ、後ろから手首を捕まれ、身動きがとれない。
「何故、このサタンの仔を守る。メフィスト側に、寝返ったのか?」
「なワケねーだろ」
「そういえばお前、藤本からこの仔に、魔剣を教えるよう、
頼まれたと言っていたな」
「えっ」
シュラはチラリと、気の抜けた声を出した燐に、目線だけを後ろに向かせた。
「「冗談じゃない、あのクソ!ハゲ!!」と、息巻いていたのに・・・。
まさか、死んだ師の遺志に添おうとでも思ったのか?
・・・あんな歴代聖騎士の中で、最も不適格だった男のために」
「ちげーよ、クソバカ、ハゲ!!テメーには一生理解できねーから、すっこんでろ」
真面目なシュラの言葉にも関わらず、アーサーはドッと笑い出す。
「オレはハゲてないぞ?アッハッハッ面白い冗談だ!」
「・・・・・・!!」
コイツには、嫌みというものが伝わらないのか。
「・・・しかし、グリゴリの命は絶対だ。たとえ、お前であっても・・・」
と、アーサーが耳につけている無線機が鳴り出す。
「はい」
無線機越しでの重要な話・・・。
「畏まりました」
「!?」
「グリゴリからの命だ」
無線機を切ったアーサーは、今度は剣を燐とメフィストに向ける。
「今より、日本支部長メフィスト・フェレスの懲戒尋問を行うと決まった。
当然、そこのサタンの仔も、証拠物件として連れていく」
「・・・ほう!それは、楽しみです☆」
アーサーが容赦なく、燐を引っ張る。
「シュラ、お前も参考人として、加わってもらうぞ。
ブルギニョン!エクスワイアを連れて行け!」
「はっ」
「あの」
だが雪男が、名乗り出る。
「僕が引率します。このクラスの、薬学の担任です」
「わかった。さぁ諸君、先生について行くんだ。まず、医務室へ・・・」
「燐・・・」
雪男や、ブルギニョンと呼ばれたゴツい男の人に促されながら。
「雪男、り・・・燐は・・・」
「今は、従うしかないよ」
燐・・・何も、何もされないよね・・・。
「みんな、無事か!?」
燐が叫ぶ。
「な"んで・・・」
勝呂に目を向ける玲薇。
「サタンの子供がッ、祓魔塾に在るんや!!!」
「・・・っ」
やっぱり、受け入れらざる存在なんだ。
「勝呂くん・・・!」
雪男の口調が荒くなる。
「・・・グッ、ガバッ」
だが勝呂は、血を吐き出す。
「坊!!」
「!」
ギロリと勝呂は、雪男を睨む。
せっかく・・・。
「・・・説明します。とにかく、落ちついてついてきて下さい」
せっかく、みんなと仲良くなり初めてたのに・・・。
「・・・燐」
「し、しえみ・・・体・・・平気か?な、なんだよ。どっか痛いのか!?」
だが、しえみからの返事はない。
「勝呂・・・大げさなんだよ。俺、別にこう見えてフツーの人間と大して変わんねー・・・」
身振り手振りする燐だが、ブンブン尻尾が動いているのに気付き、
パシッと、尻尾を掴んだ。
「・・・て・・・せっ、説得力ねーか!ワハハ!!」
「どうして、わ・・・笑うの・・・」
「え?」
「なんにも、おかしくなんかない!!」
涙を流していうしえみに、雪男が優しく声をかけた。
「しえみさんも・・・」
「あ・・・燐・・・」