第十五話 困惑
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「空が、白んできたな・・・。さぁ二人とも、そろそろお家へ帰る時間だ」
だがメフィストの言うことを、易々と受け入れるアマイモンではない。
せっかく、戦いが愉しくなってきたばかりなのだ。
「兄上!今回は兄上の筋書きに沿えば、好きに遊んでいいと、
約束してくださったではないですか!!」
「学園を壊すなと言ったはずだぞ。それにお前、もうわかったのじゃないか?
この末の弟との・・・圧倒的な力量差を」
しかし、聞く耳などもたない。メフィストはアマイモンに、顔面を殴られた。
ガサッと、身体が木に当たる。
「ボクはまだ負けてない!!」
「アッハッハッ・・・!!ウ~ン!聞き分けのない弟だ」
体制を整え、傘を前に突き出す。
「アインス☆ツヴァイ☆ドライ!!」
帽子をコンコン叩けば。
「お菓子の鳩時計!!!」
巨大な鳩時計が出現。
その鳩が、アマイモンを噛みついた。
「兄上ェ!!」
そのまま時計の中へ、引きずりこまれる。
「アブラカダブラ☆」
ポンと、お菓子の鳩時計は消えた。
「さて、と。行きましょうか?奥村くん」
だが、様子が変だ。
「おや?」
「グルオォッ!!」
・・・まるで化け物・・・。ここまで変豹するとは。
完全に、炎に呑まれているな。
「やれやれ。世話の焼ける弟共だ」
「!!」
森の中から出ても解る青い炎・・・。
(燐・・・)
彼は、大丈夫だろうか?あの炎は彼のモノだけれど・・・心配でならない。
「っ・・・」
志摩が、声にならない声を上げる。
「苦し・・・」
「志摩さん!」
「ゆ・・・雪ちゃん」
雪男に背負われているしえみが、目を覚ましたらしい。
「私、もう平気だよ!おろして・・・!」
「大丈夫ですか?」
「うん!どうもありがと・・・」
雪男が、しえみを降ろす。その時こちらを見た雪男の目が、鋭かった・・・。
「・・・シュラさん」
立ち上がった雪男は、シュラに目をよこす。
「貴女、こうなるのわかっていて僕を外しましたね。
兄の剣をみると、言っていたじゃないか!その顛末が、これか!!」
どういう事・・・?今回のこの出来事は、誰かが関わってるの・・・?
「まあ、あわてんなビビリメガネ」
「あの・・・」
消え入りそうな声を出したのは、しえみだ。
「どうなってるんですか・・・燐は・・・説明してください」
「兄は・・・」
雪男が口を開きかけた時。
「いやぁ、青いな・・・」
「!?」
第三者の声が、頭上から響く。
「まるで、あの夜のようじゃないか」
灯台の上に、長い金の髪をなびかせて立つ、見知らぬ男の人がそこにいた・・・。
だがメフィストの言うことを、易々と受け入れるアマイモンではない。
せっかく、戦いが愉しくなってきたばかりなのだ。
「兄上!今回は兄上の筋書きに沿えば、好きに遊んでいいと、
約束してくださったではないですか!!」
「学園を壊すなと言ったはずだぞ。それにお前、もうわかったのじゃないか?
この末の弟との・・・圧倒的な力量差を」
しかし、聞く耳などもたない。メフィストはアマイモンに、顔面を殴られた。
ガサッと、身体が木に当たる。
「ボクはまだ負けてない!!」
「アッハッハッ・・・!!ウ~ン!聞き分けのない弟だ」
体制を整え、傘を前に突き出す。
「アインス☆ツヴァイ☆ドライ!!」
帽子をコンコン叩けば。
「お菓子の鳩時計!!!」
巨大な鳩時計が出現。
その鳩が、アマイモンを噛みついた。
「兄上ェ!!」
そのまま時計の中へ、引きずりこまれる。
「アブラカダブラ☆」
ポンと、お菓子の鳩時計は消えた。
「さて、と。行きましょうか?奥村くん」
だが、様子が変だ。
「おや?」
「グルオォッ!!」
・・・まるで化け物・・・。ここまで変豹するとは。
完全に、炎に呑まれているな。
「やれやれ。世話の焼ける弟共だ」
「!!」
森の中から出ても解る青い炎・・・。
(燐・・・)
彼は、大丈夫だろうか?あの炎は彼のモノだけれど・・・心配でならない。
「っ・・・」
志摩が、声にならない声を上げる。
「苦し・・・」
「志摩さん!」
「ゆ・・・雪ちゃん」
雪男に背負われているしえみが、目を覚ましたらしい。
「私、もう平気だよ!おろして・・・!」
「大丈夫ですか?」
「うん!どうもありがと・・・」
雪男が、しえみを降ろす。その時こちらを見た雪男の目が、鋭かった・・・。
「・・・シュラさん」
立ち上がった雪男は、シュラに目をよこす。
「貴女、こうなるのわかっていて僕を外しましたね。
兄の剣をみると、言っていたじゃないか!その顛末が、これか!!」
どういう事・・・?今回のこの出来事は、誰かが関わってるの・・・?
「まあ、あわてんなビビリメガネ」
「あの・・・」
消え入りそうな声を出したのは、しえみだ。
「どうなってるんですか・・・燐は・・・説明してください」
「兄は・・・」
雪男が口を開きかけた時。
「いやぁ、青いな・・・」
「!?」
第三者の声が、頭上から響く。
「まるで、あの夜のようじゃないか」
灯台の上に、長い金の髪をなびかせて立つ、見知らぬ男の人がそこにいた・・・。