第十四話 やさしい事
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一瞬で志摩の間合いに入り、アマイモンが空気を切る。
「ぐっ」
ドカッと、吹き飛ばされ背中が樹に当たった。
「志摩!!」
「志摩さん!!」
次いでアマイモンが狙ったのは勝呂。
「!!」
彼らの間に、勝呂を背にして子猫丸が飛び込む。
「猫!!」
アマイモンが子猫丸の左肘をつついただけで、ボキッと骨が折れた。
「うああ!」
「子猫丸!!」
ガシッと、首をしめられる。
「・・・・・ヴッ」
「ボクを、笑ったな」
「・・・ケッ・・・お前なんかに、用はないわ。俺が腹立ててんのは・・・、
手前や、奥村!!」
「!!」
お、俺・・・?
手前は、はじめっからそうやったな•••。
「手前勝手かと思えば人助けしたり、特に能力もないかと思えば、
好プレーしたり、謎だらけや・・・!何なんや、手前は!?何なんや!!」
「お・・・俺は」
「・・・何の話、ですか?」
アマイモンの力が、強くなっていく・・・。
「ボクは、無視されるのはキライだな」
「やめろ!!!」
たまらず燐は立ち上がり、剣を握る。
「やめろ・・・」
みんな・・・。
『サタン倒すんやったら、きっと一人じゃ倒されへんよ』
みんな、なんだかんだで。
『燐、みんないるよ!』
『味方を、忘れるな!』
そして、最後に脳裏に浮かんだのは、玲薇の笑顔。
『燐・・・!』
やさしい奴、ばっかりだ。
「俺は・・・」
「兄さん!!」
雪男の、焦りの声。彼はチューチの大群を駆除し、駆けつけた。
「これは罠だ!誘いに乗るな!」
雪男の声は届いてる。
「雪男・・・」
でも・・・。
「わりぃ・・・俺、嘘ついたり誤魔化したりすんの・・・向いてねーみてーだ」
「燐・・・」
目を開け、体を起こす玲薇に、笑みを見せて。
「だから俺は」
俺も、やさしい事のために炎を使いたい。
燐は、降魔剣を抜いた・・・。
彼の身体に、青い炎がまとう。
「燐・・・」
とうとう彼は、皆の前で剣を抜いてしまった。
アマイモンはしえみを、勝呂を手から離す。
「来い!!相手は俺だ!」
「アハハ!」
愉快そうに笑うアマイモン。
「・・・!?」
何事かと勝呂が振り返れば、唖然と目を見開いた。
「ワーイ!!」
燐の方へ、アマイモンは駆け出す。
「何・・・?なんなの・・・!?」
出雲も不思議そうだ。雪男も、京都三人のケガの具合を確かめに。
「皆さん、大丈夫ですか?」
「先生、奥村くんはあれ・・・どうなって・・・」
「話は後で!とにかく、この場所から離れましょう」
玲薇の元にも。
「玲薇、大丈夫?」
「雪、男・・・」
「歩ける?」
「あ・・・」
足を動かそうと動くが、身体がバランスを崩す。だが、雪男が支えてくれた。
「行くよ」
「坊」
立ち止まってしまっている勝呂には、子猫丸が声をかけた。
「・・・う・・・魔剣・・・」
「え?」
「倶利伽羅(クリカラ)」
え・・・なんで・・・?
(なんで、勝呂くんは知っているの・・・?)
「ぐっ」
ドカッと、吹き飛ばされ背中が樹に当たった。
「志摩!!」
「志摩さん!!」
次いでアマイモンが狙ったのは勝呂。
「!!」
彼らの間に、勝呂を背にして子猫丸が飛び込む。
「猫!!」
アマイモンが子猫丸の左肘をつついただけで、ボキッと骨が折れた。
「うああ!」
「子猫丸!!」
ガシッと、首をしめられる。
「・・・・・ヴッ」
「ボクを、笑ったな」
「・・・ケッ・・・お前なんかに、用はないわ。俺が腹立ててんのは・・・、
手前や、奥村!!」
「!!」
お、俺・・・?
手前は、はじめっからそうやったな•••。
「手前勝手かと思えば人助けしたり、特に能力もないかと思えば、
好プレーしたり、謎だらけや・・・!何なんや、手前は!?何なんや!!」
「お・・・俺は」
「・・・何の話、ですか?」
アマイモンの力が、強くなっていく・・・。
「ボクは、無視されるのはキライだな」
「やめろ!!!」
たまらず燐は立ち上がり、剣を握る。
「やめろ・・・」
みんな・・・。
『サタン倒すんやったら、きっと一人じゃ倒されへんよ』
みんな、なんだかんだで。
『燐、みんないるよ!』
『味方を、忘れるな!』
そして、最後に脳裏に浮かんだのは、玲薇の笑顔。
『燐・・・!』
やさしい奴、ばっかりだ。
「俺は・・・」
「兄さん!!」
雪男の、焦りの声。彼はチューチの大群を駆除し、駆けつけた。
「これは罠だ!誘いに乗るな!」
雪男の声は届いてる。
「雪男・・・」
でも・・・。
「わりぃ・・・俺、嘘ついたり誤魔化したりすんの・・・向いてねーみてーだ」
「燐・・・」
目を開け、体を起こす玲薇に、笑みを見せて。
「だから俺は」
俺も、やさしい事のために炎を使いたい。
燐は、降魔剣を抜いた・・・。
彼の身体に、青い炎がまとう。
「燐・・・」
とうとう彼は、皆の前で剣を抜いてしまった。
アマイモンはしえみを、勝呂を手から離す。
「来い!!相手は俺だ!」
「アハハ!」
愉快そうに笑うアマイモン。
「・・・!?」
何事かと勝呂が振り返れば、唖然と目を見開いた。
「ワーイ!!」
燐の方へ、アマイモンは駆け出す。
「何・・・?なんなの・・・!?」
出雲も不思議そうだ。雪男も、京都三人のケガの具合を確かめに。
「皆さん、大丈夫ですか?」
「先生、奥村くんはあれ・・・どうなって・・・」
「話は後で!とにかく、この場所から離れましょう」
玲薇の元にも。
「玲薇、大丈夫?」
「雪、男・・・」
「歩ける?」
「あ・・・」
足を動かそうと動くが、身体がバランスを崩す。だが、雪男が支えてくれた。
「行くよ」
「坊」
立ち止まってしまっている勝呂には、子猫丸が声をかけた。
「・・・う・・・魔剣・・・」
「え?」
「倶利伽羅(クリカラ)」
え・・・なんで・・・?
(なんで、勝呂くんは知っているの・・・?)