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アテム王のための碑文と解説

2020/05/01 01:34
補足たわごと
※まずこれは(頭がおかしい人による)二次創作です
※発音は自分の語感に頼っています(ヒエログリフには母音がないため)
※なんの参考にもなりません雰囲気だけお楽しみください。



アテムの墓所の玄室に碑文があったらきっとこんな感じかな〜なんて考えてたら出来あがりました(どうかしてる)
元々中編で前世ヒロインがアクナムカノン王の死を受けてアテムに平伏すシーンのセリフをずっと書き直し続けていたんですが、やっとそれっぽくまとまったのでヒエログリフの書き起こしをしました。

というわけで、アテム王のための碑文とその解説です。


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「大いなるオシリスのもとで声正しき(オシリスの)息子よ。
生命と支配権をイアフ(月の神)は与える。祝福されよ、
私はあなたと共にいる。万歳、聖なる神の魂、《王名》、
大地に神の守護のあらんこと」


◆解説

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まず手書きにもありますが、文頭は人物や文字が向いている方向の上端(この場合は左上)から読みます。

※以下()内は発音の子音

息子(sa) 正しい(mar/t)声(khw)〜のもとで(khr)
オシリス神(Wsir)神(ntjr)大いなる(ra)
→「大いなるオシリスのもとで声正しき(オシリスの)息子」

与えられた(dy)生命(ankh)支配権(was)
→「生命と支配権を与える。」

イアフ(iah)
→※神の名前が次段上にくるので、「イアフは」が「生命と支配権」の文に掛かる(はず)
 ※ちなみに話しの都合上イアフ神と書きましたが、本来ここは「プタハ神」である事が多いです。

生きよ(rnkh ti)
→よく見られる定型文で、直訳すると「彼よ、生きよ」
私は「祝福されよ」という意味で受け止めているので、ここでは意訳で書きました。

〜と(共に)いる(arnb)〜近くに(wi)私は(rk)
→私はあなたと共にいる。

万歳(indj hl)
→そのまんま。ただしよくある掛け声的な万歳ではなく、意味的な万歳でした。

聖なる神の魂(聖なる神の魂ジェセル・カー・ラー
→アメンホテプ1世(モデル)の即位名です。

王の名前部分はカルトゥーシュに囲まれた部分です。アテムは削除されているので、あえて削られたままにしました。

おお(i)※
神(ntjr)保護(sa)大地(ta)
→大地に神の守護のあらんこと

ツタンカーメンの玄室東壁にあるテキストです。
「神、保護、大地」とぶつ切りで文法も見られませんが、これは「ネチェル・サ・タ」と読み、一種の掛け声だったのではと言われています。なので、最初に「おぉ(※部分)」という感嘆符が付きます。

というわけで繋げると、
「大いなるオシリスのもとで声正しき(オシリスの)息子よ。
生命と支配権をイアフ(月の神)は与える。祝福されよ、
私はあなたと共にいる。万歳、聖なる神の魂、《王名》、
大地に神の守護のあらんこと」

ちなみに発音すると
「メアト ケラウ ケル セア ウスイル ネチェル
アアフ ネセル ヂェイ アンク ウアス
アンク・ティ
メク ウイ エル グス エク
イネヂュ・ヘル
ジェセル・カー・ラー アテム
ネチェル・サ・タ」
だと思う。たぶん。母音がないから自分の語音感を信じて。

文法の解説始めると終わらないので、一箇所だけやっときましょうか。

「大いなるオシリスのもとで声正しき(オシリスの)息子」
息子(sa) 正しい(mar/t)声(khw)〜のもとで(khr)
オシリス神(Wsir)神(ntjr)大いなる(ra)

met/t khwは形容詞+名詞(形容詞として働く名詞化)
ntjr+ra(=大神)はWsirに掛かっています。

そのあとの「与えられた(dy)」は完了受動分詞の名詞化らしいです。


中編のセリフ書き換えるか悩んでるけどこのあと戴冠があるのでその時に使いまわしたい〜〜(怠慢)



参考文献:ヒエログリフ入門(吉成薫)
古代エジプト語(西村洋子)

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