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補足?*前世と現世の復活の象徴

2020/01/22 18:14
補足たわごと
 古代エジプトでは、人間は5つの要素から成り立っているとされていました。
 心臓(イブ)、影(シュト)、名前(レン)、魂(バー)、精神(カー)、この5つを保持して初めて死後の世界が与えられると考えていたのです。

 アテムがこのうち名前(レン)を失ったという事は、古代エジプト人として一番大きな損失でした。「出生時に与えられた名前が話される限り、その者は生き続けられる」と信じられていたからです。つまり、アテムは冥界(ドュアト)での再会はおろか、現世での人間性をも失ったという意味も含んでいます。

 それらの古代エジプトでの信仰を尊重し、千年パズルを組み上げたからこその闇遊戯の目覚めから、アテムとして復活するために必要な「要素」として、私は各キャラが「アテムのパーツ(象徴的な役目)」を持っている、というイメージで書いています。

◆ヒロイン=心臓(イブ)
◆ブラマジ=影(シュト)
◆アテム=名前(レン)
◆遊戯=魂(バー)
◆セト(海馬)=精神(カー)

 この5つの要素を納めるべき体(ハー)は本来ならばアテムのミイラなんですが、この世界で求められているのは「アテム王を冥界(ドュアト)に返すこと」であり、現世の肉体は求められていません。(古代エジプト人であった前世ヒロインとセト王の霊魂観と、現世という現実世界観での齟齬が生じているんですね)
 その齟齬を調節する役割が、体(ハー)という象徴がミイラにされたアテムの肉体ではなく、器となった現世の表遊戯君に移行されている点に集約されていると考えています。

◇表遊戯=体(ハー)

 ※アテムのミイラですが、「屍は横たわる。(中略)骸に王(ファラオ)の名はなし(アニメep.137)」というセト王が残した一節から、たぶん存在していると思ってます。残っているいないではなく、アテムの復活には必要なかったんですね。

 マハードはどうしたって?

◇マハード=新生命(アク)

 アク、とは本来「魂(バー)と精神(カー)が再び一つになったもの」を意味し、「第二の生命を得た姿」という概念を示しています。(本当はもっと色々な意味があるのですが割愛)そのため、ここでは「新生命」という訳し方をさせて頂きます。
 マハードは自ら肉体の死と引き換えに魂(バー)と精神(カー)を融合させており、実際新生命(アク)として「ブラック・マジシャン」という姿を得て死後の世界(それも現世)を生きています。
 問題は体(ハー)が伴っていない、という点です。
 第二の誕生に必要なものは、「心臓(イブ)、影(シュト)、名前(レン)、魂(バー)、精神」であり、それらがミイラとして保存された体(ハー)に再び宿ることが「第二の誕生」を示しています。
 ところが、マハードは色々とすっぽかして新生命(アク)を得て、冥界(ドュアト)ではなく現世に留まっています。
 生命、という括りではあるものの、人間ではないという事です。

 ブラマジはマハードでありマハードではない、マハードはブラマジでありブラマジではない、という曖昧な境界線がここで生じます。つまり肉体的な「復活」ではなく「新生命(アク)」となったために、マハードは実質2つに割れているんじゃないでしょうか。実際「ブラック・マジシャン」と「守護神官マハード」って別物だけど括りとしては一緒じゃん?


 がんばってアテムを冥界(ドュアト)に返す……!
 たぶん7年後くらいに……!

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