◇遊戯王
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ヘリの前に着いたところで、なまえを肩に担ぎ直して機内へ乗り込む。シートに寝かせてやると、海馬はやっと一息ついて、すぐに車載の救急箱を出した。
消毒用アルコールを出したところで、海馬の手が一瞬止まる。もう一度この女の服をめくらないといけない事に気が付いたのだ。
気を紛らわせるようにガーゼの密閉袋を破りアルコールを含ませ、とりあえず手や顔を拭ってやる。すぐに赤黒く染み付いたガーゼを放ると、新しいガーゼをまた手にする。その流れで、海馬はなまえのトップスの裾に手を伸ばした。
***
誰かの手に包まれているのは感じていた。真っ暗なような、真っ青なような、……まるで深海のさらに淵のような中で漂う意識が、段々とその感覚を取り戻していく。
冷たくて気持ちのいい感触が顔や手を撫でた。今なら吹き込む風に前髪が弄ばれているのも分かる。
自分は目を閉じているらしい。だからこんな深い色の中で彷徨っているのか───
なまえはやっと固く閉じたまぶたを動かした。
───は?」
「───……」
なまえは目を開けた事を今とても後悔している。海馬も服を捲った事を今とても後悔していた。
目を開けた先に飛び込んできたのは、(とりあえず場所はよく分からないが)海馬の手が服を掴んで、ブラジャーの下くらいまで捲り上げているという光景だった。ブラ越しではあるが、海馬の親指が胸に当たっているのも過敏に察知している。腹部は言わずもがな露わで、秘密であるべきものが海馬の視界に広がっていた。
「───待て、誤解だ」
「へ、へぇ……?」
手を離した海馬に千年秤の支柱の底面を振り上げるが、その腕は呆気なく海馬の手に捕らえられてしまう。闇の力よりも千年秤の物理的な重量の方を頼りにしたあたりに殺意の強さが伺える。
「モクバはどうした」
「……たぶん遊戯たちと居るわ。本田が連れ出してくれたのよ。」
手を離されてやっと千年秤を手放す。服の裾を下げようとして、傷口から水平に締められたベルトに気が付いた。
「これ、海馬の……」
「これ以上オレの手を煩わせるな。あとは自分でやれ。…オレはモクバを迎えに行く。」
海馬は目も合わさずに立ち上がると機体から飛び降りる。
「またオレのベルトを使う機会があるなら、次はダイエットをしておけ。」
「!!」
なまえは急いでベルトを外してみると、海馬が普段留めているであろう傷があるホールと、自分用に留められていたホールに一段の差がある事に気が付いた。
つまり、海馬の腰の方が細い……
「〜〜〜〜〜〜!!!!!」
声にならないなまえの怒りを、海馬は背中で聞き流していた。
夢主がここで目覚めるとレベッカ戦に同席する世界線が出てくるので、ボツなりました。
ご存知の通りレベッカ戦まではおネンネしてもらっています。
合掌
消毒用アルコールを出したところで、海馬の手が一瞬止まる。もう一度この女の服をめくらないといけない事に気が付いたのだ。
気を紛らわせるようにガーゼの密閉袋を破りアルコールを含ませ、とりあえず手や顔を拭ってやる。すぐに赤黒く染み付いたガーゼを放ると、新しいガーゼをまた手にする。その流れで、海馬はなまえのトップスの裾に手を伸ばした。
***
誰かの手に包まれているのは感じていた。真っ暗なような、真っ青なような、……まるで深海のさらに淵のような中で漂う意識が、段々とその感覚を取り戻していく。
冷たくて気持ちのいい感触が顔や手を撫でた。今なら吹き込む風に前髪が弄ばれているのも分かる。
自分は目を閉じているらしい。だからこんな深い色の中で彷徨っているのか───
なまえはやっと固く閉じたまぶたを動かした。
───は?」
「───……」
なまえは目を開けた事を今とても後悔している。海馬も服を捲った事を今とても後悔していた。
目を開けた先に飛び込んできたのは、(とりあえず場所はよく分からないが)海馬の手が服を掴んで、ブラジャーの下くらいまで捲り上げているという光景だった。ブラ越しではあるが、海馬の親指が胸に当たっているのも過敏に察知している。腹部は言わずもがな露わで、秘密であるべきものが海馬の視界に広がっていた。
「───待て、誤解だ」
「へ、へぇ……?」
手を離した海馬に千年秤の支柱の底面を振り上げるが、その腕は呆気なく海馬の手に捕らえられてしまう。闇の力よりも千年秤の物理的な重量の方を頼りにしたあたりに殺意の強さが伺える。
「モクバはどうした」
「……たぶん遊戯たちと居るわ。本田が連れ出してくれたのよ。」
手を離されてやっと千年秤を手放す。服の裾を下げようとして、傷口から水平に締められたベルトに気が付いた。
「これ、海馬の……」
「これ以上オレの手を煩わせるな。あとは自分でやれ。…オレはモクバを迎えに行く。」
海馬は目も合わさずに立ち上がると機体から飛び降りる。
「またオレのベルトを使う機会があるなら、次はダイエットをしておけ。」
「!!」
なまえは急いでベルトを外してみると、海馬が普段留めているであろう傷があるホールと、自分用に留められていたホールに一段の差がある事に気が付いた。
つまり、海馬の腰の方が細い……
「〜〜〜〜〜〜!!!!!」
声にならないなまえの怒りを、海馬は背中で聞き流していた。
夢主がここで目覚めるとレベッカ戦に同席する世界線が出てくるので、ボツなりました。
ご存知の通りレベッカ戦まではおネンネしてもらっています。
合掌