そうだ歌仙と京都行こう。
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05.醍醐寺
「美人祈願は済んだかい?」
「うん、この『美心守』買っちゃった。美人になれるかな?」
「主は今のままでも充分美しいと言いたいところだけれど、…努力は認めよう。」
「ひどい」
歌仙はニコニコと冗談を言ったりはしているけど、本殿から庭を眺めて小野小町の和歌に思いを馳せたり、書院の美しい襖絵を堪能したりで一時間くらい掛けてしまい、どこか申し訳なさそうにしている。おかげでゆっくり堪能できたから気にしなくていいのに…!
私達は墓所側の駐車場から道路へ出て、随心院前のバス停から醍醐寺・六地蔵方面行きのバスへ乗り、十数分ほどで醍醐寺へ到着した。
なんか、でかい。広い。既に圧巻される。
「かの太閤秀吉が晩年に愛した『醍醐の桜』は、この醍醐寺の事だよ。ここは国宝が雪崩のように襲いかかってくるから、泣いてしまわないよう気をつけるんだ。」
「…は?雪崩?え?」
そう言われて見上げると、歌仙は既に感動で目がうるうるとしている。
世界遺産の割に、人でごった返している、なんて事はなかった。桜の季節を外しているからだろうか。長い参道の奥には、遠く醍醐の山々を抱えた山門が聳え立つ。
「美人祈願は済んだかい?」
「うん、この『美心守』買っちゃった。美人になれるかな?」
「主は今のままでも充分美しいと言いたいところだけれど、…努力は認めよう。」
「ひどい」
歌仙はニコニコと冗談を言ったりはしているけど、本殿から庭を眺めて小野小町の和歌に思いを馳せたり、書院の美しい襖絵を堪能したりで一時間くらい掛けてしまい、どこか申し訳なさそうにしている。おかげでゆっくり堪能できたから気にしなくていいのに…!
私達は墓所側の駐車場から道路へ出て、随心院前のバス停から醍醐寺・六地蔵方面行きのバスへ乗り、十数分ほどで醍醐寺へ到着した。
なんか、でかい。広い。既に圧巻される。
「かの太閤秀吉が晩年に愛した『醍醐の桜』は、この醍醐寺の事だよ。ここは国宝が雪崩のように襲いかかってくるから、泣いてしまわないよう気をつけるんだ。」
「…は?雪崩?え?」
そう言われて見上げると、歌仙は既に感動で目がうるうるとしている。
世界遺産の割に、人でごった返している、なんて事はなかった。桜の季節を外しているからだろうか。長い参道の奥には、遠く醍醐の山々を抱えた山門が聳え立つ。
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