王国編 /1
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「(守備表示のザコを倒したところであのガキのライフポイントを削れるワケでもねぇし…ここはひとつ、あのバカを罠にハメて速攻勝負を決めてやるぜ!)」
キースの目が光るのに、城之内は気づかない。キースは内心嘲笑いながら、手札に手をやった。
「オレも場にカードを一枚伏せるぜ!さらにコイツを…あ!」
モンスターカードを落とすと、オモテ表示で一瞬そのモンスターが現れる。
「おっとっと…手が滑ったぜ。」
さっと拾い上げると、キースはあらためてカードを裏守備で出した。
「このモンスターを守備表示でターン終了だ!」
「また可愛くないのが一瞬見えた…」
呆れたように言う杏子に、「なんだ?いまの」と本田が続ける。不穏な空気を感じているのは遊戯と名前だけのようだった。
「(見逃さなかったぜキース…今のはマシーンモンスターじゃなかった。闇属性の“デビルゾア”…魔法耐性はないぜ!)」
城之内のターン、“炎の剣士”を引き当てると、さっそくフィールドに攻撃表示で出した。
「よ〜しチャンスだぜ!いけっ城之内!」
煽り立てる本田をよそに、遊戯が名前に振り返った。
「おかしい」
「…デビルゾアは攻撃力が2600。守備力は1900…」
名前が頷いて呟くと、獏良も理解して「そうか!」と声を上げた。
「さらに魔法カードをつけるぜ!」
しかし城之内に上の席の声は聞こえていなかった。ましてその考えに至ることも。
「魔法耐性ばかりきにしてたけど、デビルゾアは攻撃力の方が勝ってるんだ。それを守備で出すなんて、誘ってるとしか思えない…」
獏良が冷や汗を落としてフィールドを見ている。しかし城之内の攻撃の手は止まることを知らなかった。
「“サラマンドラ”!炎の剣士の攻撃力700アップ!」
「さっきカードを落としたのは、たぶんわざと…!」
名前の推測も虚しく、城之内は既に罠へはまり込んでいた。
「バカが!罠カード発動!“魔法反射装甲 メタルフォース”!!」
「なに?!」
モンスターはメタル化され、攻守ともに400ポイントが加算される。
「しかもただのメタル化じゃねぇ!魔法反射装甲は受けた魔法攻撃を自分の攻撃力に変えて跳ね返す!」
城之内のフィールドからはまたモンスターが消え、そのライフも削られる。
(LP:1150)
キースの高笑いだけが城之内のフィールドを埋め尽くしていた。
「ハッハッハ…こんな単純なトラップに引っかかるとは、やっぱテメェはド素人だぜ!」
たった一体の裏守備モンスターだけが残る城之内のフィールドに、キースは容赦なくその牙を剥いた。
「テメェの場に残った守備モンスター…まずはソイツをこのカードでいぶり出してやるぜ!」
キースの手にでされたカードに、城之内の形成はさらに悪くなっていく。
「ソイツは“守備封じ”!!!」
カードの効力によって“アックス・レイダー”(攻/1700 守/1150)が攻撃表示に変更される。
「パッとしねぇザコモンスターだが、テメェの最後にはふさわしいぜ!これでゲームオーバーだ。メタル・デビルゾア!アックス・レイダーを攻撃だ!」
しかし攻撃宣言に応えるべきデビルゾアは、その手を振り下ろす前にフィールドから姿を消した。
「「「「えっ?!」」」」
その姿はフィールドに開いた大穴に吸い込まれていたのだ。
「これは…!」
「ドッカ〜ン!!!罠カード発動!“串刺しの落とし穴”!」
「なに?!罠カードだと?!!」
城之内の伏せカードにより、メタル・デビルゾアは破壊され、さらにその攻撃力の1/4をキースのライフから削った。
キース(LP:1250)
城之内(LP:1150)
「どうしたキース!こんな単純なトラップにハマるようじゃ、全米チャンプもたいしたことはねぇなあ!」
「このガキ…!!!」
「オレのターン!まずはカードを一枚伏せるぜ。キース!コイツは罠カードだから、気をつけな。」
流れを掴んで調子が出てきた城之内は、余裕たっぷりにキースを挑発しはじめる。
「ナメやがって…!オレ様に陽動作戦しかけるなんざ100万年はえ〜んだよ!!」
城之内は続けてアックス・レイダーを守備表示に変更、“獣戦士ガルーザス”(攻/1800 守/1500)を攻撃表示で召喚する。
「拷問機械に攻撃だ!」
キース(LP:1200)
「クソッ!!!」
「どうしたキース!元全米ナンバーワンの肩書きが泣いてるぜ!」
城之内の言葉が琴線に触れたキースは、大きく拳を振り上げてデスクに叩きつけた。
「うるせぇ!!!このガキ!!! ランチャースパイダー!ダルーザスを粉々にしろ!!!」
「甘いぜキース!既にオレの罠カードが発動してるぜ。“鎖付きブーメラン”!発動後は装備カードとなり攻撃力500アップ!」
ガルーザス(攻/+500/2300)ランチャースパイダーは返り討ちにあい、キースはさらにライフポイントを削る。
キース(LP:1100)
「やった!これでわずかだけど城之内くんのほうがリードした!」
「城之内がこんなに強かったなんて…!」
獏良と杏子の表情が明るくなる。遊戯も期待を裏切らない城之内の活躍に目を輝かせていた。
「(きっと妹を救いたいという城之内くんの願いが、カードに届いているんだ…)」
「(なぜだ?!なぜこんなド素人に…!!!)」
「残念だったなキース…どうやら地獄に落ちるのは、テメェのほうだぜ!」
キースの目が光るのに、城之内は気づかない。キースは内心嘲笑いながら、手札に手をやった。
「オレも場にカードを一枚伏せるぜ!さらにコイツを…あ!」
モンスターカードを落とすと、オモテ表示で一瞬そのモンスターが現れる。
「おっとっと…手が滑ったぜ。」
さっと拾い上げると、キースはあらためてカードを裏守備で出した。
「このモンスターを守備表示でターン終了だ!」
「また可愛くないのが一瞬見えた…」
呆れたように言う杏子に、「なんだ?いまの」と本田が続ける。不穏な空気を感じているのは遊戯と名前だけのようだった。
「(見逃さなかったぜキース…今のはマシーンモンスターじゃなかった。闇属性の“デビルゾア”…魔法耐性はないぜ!)」
城之内のターン、“炎の剣士”を引き当てると、さっそくフィールドに攻撃表示で出した。
「よ〜しチャンスだぜ!いけっ城之内!」
煽り立てる本田をよそに、遊戯が名前に振り返った。
「おかしい」
「…デビルゾアは攻撃力が2600。守備力は1900…」
名前が頷いて呟くと、獏良も理解して「そうか!」と声を上げた。
「さらに魔法カードをつけるぜ!」
しかし城之内に上の席の声は聞こえていなかった。ましてその考えに至ることも。
「魔法耐性ばかりきにしてたけど、デビルゾアは攻撃力の方が勝ってるんだ。それを守備で出すなんて、誘ってるとしか思えない…」
獏良が冷や汗を落としてフィールドを見ている。しかし城之内の攻撃の手は止まることを知らなかった。
「“サラマンドラ”!炎の剣士の攻撃力700アップ!」
「さっきカードを落としたのは、たぶんわざと…!」
名前の推測も虚しく、城之内は既に罠へはまり込んでいた。
「バカが!罠カード発動!“魔法反射装甲 メタルフォース”!!」
「なに?!」
モンスターはメタル化され、攻守ともに400ポイントが加算される。
「しかもただのメタル化じゃねぇ!魔法反射装甲は受けた魔法攻撃を自分の攻撃力に変えて跳ね返す!」
城之内のフィールドからはまたモンスターが消え、そのライフも削られる。
(LP:1150)
キースの高笑いだけが城之内のフィールドを埋め尽くしていた。
「ハッハッハ…こんな単純なトラップに引っかかるとは、やっぱテメェはド素人だぜ!」
たった一体の裏守備モンスターだけが残る城之内のフィールドに、キースは容赦なくその牙を剥いた。
「テメェの場に残った守備モンスター…まずはソイツをこのカードでいぶり出してやるぜ!」
キースの手にでされたカードに、城之内の形成はさらに悪くなっていく。
「ソイツは“守備封じ”!!!」
カードの効力によって“アックス・レイダー”(攻/1700 守/1150)が攻撃表示に変更される。
「パッとしねぇザコモンスターだが、テメェの最後にはふさわしいぜ!これでゲームオーバーだ。メタル・デビルゾア!アックス・レイダーを攻撃だ!」
しかし攻撃宣言に応えるべきデビルゾアは、その手を振り下ろす前にフィールドから姿を消した。
「「「「えっ?!」」」」
その姿はフィールドに開いた大穴に吸い込まれていたのだ。
「これは…!」
「ドッカ〜ン!!!罠カード発動!“串刺しの落とし穴”!」
「なに?!罠カードだと?!!」
城之内の伏せカードにより、メタル・デビルゾアは破壊され、さらにその攻撃力の1/4をキースのライフから削った。
キース(LP:1250)
城之内(LP:1150)
「どうしたキース!こんな単純なトラップにハマるようじゃ、全米チャンプもたいしたことはねぇなあ!」
「このガキ…!!!」
「オレのターン!まずはカードを一枚伏せるぜ。キース!コイツは罠カードだから、気をつけな。」
流れを掴んで調子が出てきた城之内は、余裕たっぷりにキースを挑発しはじめる。
「ナメやがって…!オレ様に陽動作戦しかけるなんざ100万年はえ〜んだよ!!」
城之内は続けてアックス・レイダーを守備表示に変更、“獣戦士ガルーザス”(攻/1800 守/1500)を攻撃表示で召喚する。
「拷問機械に攻撃だ!」
キース(LP:1200)
「クソッ!!!」
「どうしたキース!元全米ナンバーワンの肩書きが泣いてるぜ!」
城之内の言葉が琴線に触れたキースは、大きく拳を振り上げてデスクに叩きつけた。
「うるせぇ!!!このガキ!!! ランチャースパイダー!ダルーザスを粉々にしろ!!!」
「甘いぜキース!既にオレの罠カードが発動してるぜ。“鎖付きブーメラン”!発動後は装備カードとなり攻撃力500アップ!」
ガルーザス(攻/+500/2300)ランチャースパイダーは返り討ちにあい、キースはさらにライフポイントを削る。
キース(LP:1100)
「やった!これでわずかだけど城之内くんのほうがリードした!」
「城之内がこんなに強かったなんて…!」
獏良と杏子の表情が明るくなる。遊戯も期待を裏切らない城之内の活躍に目を輝かせていた。
「(きっと妹を救いたいという城之内くんの願いが、カードに届いているんだ…)」
「(なぜだ?!なぜこんなド素人に…!!!)」
「残念だったなキース…どうやら地獄に落ちるのは、テメェのほうだぜ!」