王国編 /1
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「フ…残念だったな舞!今のターン、攻撃されていたらオレは負けていた。」
「なんですって?!」
遊戯がデュエルデスクから取り上げて見せたカードは、「モンスター回収」のカード。それを見た舞は驚きを隠せない。
「ただの手札交換カードだ!勝機を逃したな、舞」
「(やられた…!、でも)」
「(1ターン命拾いしただけ…どうするの、遊戯)」
舞が不敵に笑うのと同時に、名前もまた目を細めてフィールドを見下ろしていた。その考えの至る先は違ったが。
「おみごと。だけど勝機は次のターンで再び訪れる。ハーピィレディースのトライアングルアタックでね!」
余裕のある高飛車な笑い声がフィールドに響く中、遊戯は冷静に手札を見ていた。
「(誘惑のシャドウによって、オレの出すモンスターは全て攻撃を強要されてしまう。…今のオレの手札では手が出せない。ならば…!)」
「オレはこのターンでモンスター回収の魔法を発動!場のモンスター及び手札をデッキに戻しシャッフル。そして新たにカードを5枚引く」
それでもパッと広げた新しい手札に、遊戯が起死回生の策を講じるに足るカードは一見して見当たらない。
「(くっ…!この中にもハーピィレディースを倒せるカードはない!)」
遊戯のその目の色を見た舞は、直感的に自分の優位な立場が破られていないことを察して口の端を釣り上げる。
「フフフ…ハーピィレディースの攻撃力は2700。そう簡単にそれ以上の攻撃力のモンスターを引き当てるなんてことは出来ないんじゃない?…しかも、誘惑のシャドウによって守備は封じられている。もうおしまいね、遊戯!」
フフ…と目を細めて笑う舞に、遊戯の顔は尚険しくなる。
「遊戯どうした!オマエはこんなところで諦める男じゃねぇだろ!」
城之内が上階から身を乗り出して声を張る。それに呼応するように、杏子も遊戯へ声援を送った。
「遊戯頑張って!舞さんにだって死角はあるはずよ!」
「だがよ、舞のフェロモンカードは強烈だぜ。そう簡単には…」
本田のその一言が杏子の琴線に触れたのか、それとも嫉妬を刺激たのか…杏子は眉間に皺を寄せて食いかかる。
「フェロモンがなによ!遊戯!!!色仕掛けなんかに負けちゃダメよ!!!」
「!」
遊戯は手札から目を離さないままハッとして、ある1枚のカードに注視した。
「(待てよ…ハーピィの誘惑のシャドウ…そうか!まだ手はある!)」
遊戯は手札に手を伸ばした。
「このカードを守備表示!」
「フッ…ムダよ!どんなモンスターも誘惑のシャドウで攻撃表示に…」
舞が言い終わるまでにも、そのカードは裏守備のまま表示変更の気配が無いことに気付いて焦りを見せる。
「…ならない?!そんなバカな!」
「やはりな。オレがどんなカードを出したか、教えてやろう!」
遊戯がカードを表側守備表示に変更すると、その清い光を放つモンスターが現れた。
“ホーリー・エルフ”(攻/800 守/2000)
「お得意のフェロモンカードも、女には通用しないようだな。」
「その手があったとはね…」
「オレのターンは終了だ!」
舞はたった1ターンでも状況を打開した遊戯に冷や汗を一筋流す。
「なんですって?!」
遊戯がデュエルデスクから取り上げて見せたカードは、「モンスター回収」のカード。それを見た舞は驚きを隠せない。
「ただの手札交換カードだ!勝機を逃したな、舞」
「(やられた…!、でも)」
「(1ターン命拾いしただけ…どうするの、遊戯)」
舞が不敵に笑うのと同時に、名前もまた目を細めてフィールドを見下ろしていた。その考えの至る先は違ったが。
「おみごと。だけど勝機は次のターンで再び訪れる。ハーピィレディースのトライアングルアタックでね!」
余裕のある高飛車な笑い声がフィールドに響く中、遊戯は冷静に手札を見ていた。
「(誘惑のシャドウによって、オレの出すモンスターは全て攻撃を強要されてしまう。…今のオレの手札では手が出せない。ならば…!)」
「オレはこのターンでモンスター回収の魔法を発動!場のモンスター及び手札をデッキに戻しシャッフル。そして新たにカードを5枚引く」
それでもパッと広げた新しい手札に、遊戯が起死回生の策を講じるに足るカードは一見して見当たらない。
「(くっ…!この中にもハーピィレディースを倒せるカードはない!)」
遊戯のその目の色を見た舞は、直感的に自分の優位な立場が破られていないことを察して口の端を釣り上げる。
「フフフ…ハーピィレディースの攻撃力は2700。そう簡単にそれ以上の攻撃力のモンスターを引き当てるなんてことは出来ないんじゃない?…しかも、誘惑のシャドウによって守備は封じられている。もうおしまいね、遊戯!」
フフ…と目を細めて笑う舞に、遊戯の顔は尚険しくなる。
「遊戯どうした!オマエはこんなところで諦める男じゃねぇだろ!」
城之内が上階から身を乗り出して声を張る。それに呼応するように、杏子も遊戯へ声援を送った。
「遊戯頑張って!舞さんにだって死角はあるはずよ!」
「だがよ、舞のフェロモンカードは強烈だぜ。そう簡単には…」
本田のその一言が杏子の琴線に触れたのか、それとも嫉妬を刺激たのか…杏子は眉間に皺を寄せて食いかかる。
「フェロモンがなによ!遊戯!!!色仕掛けなんかに負けちゃダメよ!!!」
「!」
遊戯は手札から目を離さないままハッとして、ある1枚のカードに注視した。
「(待てよ…ハーピィの誘惑のシャドウ…そうか!まだ手はある!)」
遊戯は手札に手を伸ばした。
「このカードを守備表示!」
「フッ…ムダよ!どんなモンスターも誘惑のシャドウで攻撃表示に…」
舞が言い終わるまでにも、そのカードは裏守備のまま表示変更の気配が無いことに気付いて焦りを見せる。
「…ならない?!そんなバカな!」
「やはりな。オレがどんなカードを出したか、教えてやろう!」
遊戯がカードを表側守備表示に変更すると、その清い光を放つモンスターが現れた。
“ホーリー・エルフ”(攻/800 守/2000)
「お得意のフェロモンカードも、女には通用しないようだな。」
「その手があったとはね…」
「オレのターンは終了だ!」
舞はたった1ターンでも状況を打開した遊戯に冷や汗を一筋流す。