王国編 /1
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第一試合に挑む遊戯と舞は、それぞれに参加条件のカードを提示してリングへ立った。
「(孔雀舞!このデュエルは俺にとって、名前とのデュエル…そして打倒ペガサスへの通過点でしかないぜ!)」
遊戯はペガサスを見据えて険しい目をしていた。それを舞は静かに見つめている。
「(強い奴を倒せば倒すほど得られるデュエリストの快感。アタシはそれを求めてこの島にやって来た。でもここで貴方と知り合い、どんな時でも独りきりで生きてきた私に…貴方は仲間の暖かさを教えてくれた。そしていつしか、貴方と闘う事が私の夢になっていたわ。遊戯…、貴方の存在が、アタシの人生を変えてしまったのよ!)」
だがこちらに一目ともくれない遊戯に、舞は苛立ちすら忘れて鼻で笑った。
「(でも今、貴方の視線はアタシを捉えてはいない。心は既にペガサスとの闘いに縛られているようね…。それは裏返せば、焦りや苛立ちに他ならない。目の前の敵から視線を逸らして勝てるほどデュエルは甘くないわ!!!)」
舞の目が鋭く遊戯を捉える。だが遊戯はそれにすら気付かず、自分のカードに視線を落としていた。
「行くわよ遊戯!」
「おう!」
「「デュエル!!!」」
舞の見立て通り、遊戯は舞ではなくペガサスや名前へ気を逸らしていた。平素のように見えて何処かソワソワとしており、目線が手札以外の場所へも泳いでいるのが見て取れる。
「(舞…悪いがお前は俺の敵じゃないぜ!)」
「(今の貴方には見えていないものがある。それが見えない限り、貴方はアタシには勝てない!!!)」
遊戯のその態度が舞のプライドに闘志を燃やさせた。舞は鋭い目のまま手札に手を伸ばす。
「アタシの先攻よ!ハーピィ・レディ!攻撃表示!」
(ハーピィ・レディ 攻/1300 守/1400)
観覧席から見下ろす城之内、本田、杏子、獏良、名前が、ついに始まったそのデュエルを見守っていた。
「孔雀舞の得意戦術だな。」
「気をつけて!遊戯!」
本田がポツリと溢したところで、杏子がすかさず遊戯へ声援を送る。だが城之内は杏子に余裕のある顔で笑って見せた。
「心配すんなって!舞もワンパターンだぜ。遊戯にオレと同じ戦法が通じると思ってるのかよ。」
獏良が三人を黙って見る中、彼らを挟んだ場所に立つ名前を見る。名前も城之内達へ一目とも向けずに、黙ってデュエルリングを見下ろしていた。
「さらにこのターンで、もう一枚カードを出すわ。」
「(伏せカードか…だが一気に主力カードでハーピィ・レディを粉砕するぜ!)」
遊戯はドローカードと手札に目を走らせながら、デュエルを早く切り上げたいという思惑に囚われていた。
ペガサスを含む強敵の二人が、今このデュエルを見ている。それは少なからず手の内を晒す行為だった。この後名前と対戦する事も視野に入れれば、二試合もペガサスに見せる事になる。長引けば長引くだけ、遊戯は不利になるのだ。
「暗黒騎士ガイア! ハーピィ・レディに攻撃!」
(攻/2300 守/2100)
「(フフフ…おバカさん。)」
舞が笑うのにすら、遊戯の目には入っていなかった。
「罠(トラップ)カード発動!銀幕のミラーウォール!」
それでも遊戯の攻撃宣言は止まらない。
「スパイラル・シェイバー!」
ガイアのスピアがハーピィの眉間を貫く直前、鏡の盾が氷壁のように生え出でて攻撃は届かなかった。それどころか、ガイアの身体にまで鏡の盾と同じようなヒビ割れが走る。
「なに?!」
「(孔雀舞!このデュエルは俺にとって、名前とのデュエル…そして打倒ペガサスへの通過点でしかないぜ!)」
遊戯はペガサスを見据えて険しい目をしていた。それを舞は静かに見つめている。
「(強い奴を倒せば倒すほど得られるデュエリストの快感。アタシはそれを求めてこの島にやって来た。でもここで貴方と知り合い、どんな時でも独りきりで生きてきた私に…貴方は仲間の暖かさを教えてくれた。そしていつしか、貴方と闘う事が私の夢になっていたわ。遊戯…、貴方の存在が、アタシの人生を変えてしまったのよ!)」
だがこちらに一目ともくれない遊戯に、舞は苛立ちすら忘れて鼻で笑った。
「(でも今、貴方の視線はアタシを捉えてはいない。心は既にペガサスとの闘いに縛られているようね…。それは裏返せば、焦りや苛立ちに他ならない。目の前の敵から視線を逸らして勝てるほどデュエルは甘くないわ!!!)」
舞の目が鋭く遊戯を捉える。だが遊戯はそれにすら気付かず、自分のカードに視線を落としていた。
「行くわよ遊戯!」
「おう!」
「「デュエル!!!」」
舞の見立て通り、遊戯は舞ではなくペガサスや名前へ気を逸らしていた。平素のように見えて何処かソワソワとしており、目線が手札以外の場所へも泳いでいるのが見て取れる。
「(舞…悪いがお前は俺の敵じゃないぜ!)」
「(今の貴方には見えていないものがある。それが見えない限り、貴方はアタシには勝てない!!!)」
遊戯のその態度が舞のプライドに闘志を燃やさせた。舞は鋭い目のまま手札に手を伸ばす。
「アタシの先攻よ!ハーピィ・レディ!攻撃表示!」
(ハーピィ・レディ 攻/1300 守/1400)
観覧席から見下ろす城之内、本田、杏子、獏良、名前が、ついに始まったそのデュエルを見守っていた。
「孔雀舞の得意戦術だな。」
「気をつけて!遊戯!」
本田がポツリと溢したところで、杏子がすかさず遊戯へ声援を送る。だが城之内は杏子に余裕のある顔で笑って見せた。
「心配すんなって!舞もワンパターンだぜ。遊戯にオレと同じ戦法が通じると思ってるのかよ。」
獏良が三人を黙って見る中、彼らを挟んだ場所に立つ名前を見る。名前も城之内達へ一目とも向けずに、黙ってデュエルリングを見下ろしていた。
「さらにこのターンで、もう一枚カードを出すわ。」
「(伏せカードか…だが一気に主力カードでハーピィ・レディを粉砕するぜ!)」
遊戯はドローカードと手札に目を走らせながら、デュエルを早く切り上げたいという思惑に囚われていた。
ペガサスを含む強敵の二人が、今このデュエルを見ている。それは少なからず手の内を晒す行為だった。この後名前と対戦する事も視野に入れれば、二試合もペガサスに見せる事になる。長引けば長引くだけ、遊戯は不利になるのだ。
「暗黒騎士ガイア! ハーピィ・レディに攻撃!」
(攻/2300 守/2100)
「(フフフ…おバカさん。)」
舞が笑うのにすら、遊戯の目には入っていなかった。
「罠(トラップ)カード発動!銀幕のミラーウォール!」
それでも遊戯の攻撃宣言は止まらない。
「スパイラル・シェイバー!」
ガイアのスピアがハーピィの眉間を貫く直前、鏡の盾が氷壁のように生え出でて攻撃は届かなかった。それどころか、ガイアの身体にまで鏡の盾と同じようなヒビ割れが走る。
「なに?!」