王国編 /1
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「これはいったい何だ!」
不敵に笑うペガサスに、本田が恐れも押し殺して声を上げた。
『…闇のゲーム』
「闇のゲーム?なにそれ…」
杏子が溢す横で、獏良の目が変わった。
『これは太古の昔から、歴史の裏側で綿々と続いてきた究極のゲーム。…選ばれし者しか見てはならない闇の世界。』
光を放つペガサスの千年眼とその圧倒される気迫に、杏子と本田の背中に冷たいものが走った。
「(あの目、…いったいどうなってるの?)」
「(アイツの目が、その闇のゲームと関係しているのか?)」
『この目の事がとても気になっているようですねぇ』
ペガサスの言葉に、本田と杏子が衝撃を受けた。
「そんな!」
「心を読んだっていうのか?!」
ペガサスはまた髪を分けてその黄金に光る目を見せつけた。
『その通り。このミレニアム・アイの力は、人の心を読み取る“マインド・スキャン”。この力がある限り、私は無敵。これぞ選ばれし者に与えられる闇の力…!』
ペガサスはぐるりと三人を見渡して、残りの獏良を指差した。
『次はユーの心を除いてみまショウか?』
そしてまた笑い声を響かせながら髪を分けて千年眼を光らせたが、ペガサスはすぐに驚いた顔で獏良を見た。
『…?!なに?!見えない…!!!』
俯いていた獏良の胸に千年リングが光を放ちながら浮び、その首から下げられた。顔を上げた獏良の目は、もう既に獏良のものではない。
「フフフフ…見つけたぜ。」
『ユーはまさか!!!』
互いの千年アイテムが光を放ち、激しい煌めきに視界は黄金色に染め上げられた。
***
「…あっ!!!」
遊戯は飛び起きて、汗だくの体を震わせて息をした。
「…夢?…」
その頃、本田と杏子も、各々自分の部屋で目を覚ました。
「うっ…どうしてここに…」
「戻ってきてる…あれは、夢?」
しかし、杏子は眉間に皺を寄せてその記憶を巡らせていた。
「でも、…闇のゲームって、前にも…」
***
バクラはベッドに座ったまま、光続ける千年リングを手に不敵に笑っていた。
「ハハハ…ッ!見つけたぜ、千年眼(ミレニアム・アイ)…!」
***
「…獏良?」
名前はドアの向こうへ目をやっていた。いまハッキリと、千年リングが千年秤に共鳴したのを感じたのだ。
嫌な気配に、自分自身への慄きを忘れて立ち上がった。
「(そうよ…今はこんな感情で溺れているわけにはいかない。…海馬にも、言われたじゃない。)」
海馬から浴びせられた言葉を思い出していた。もう震えは止まっている。
「(私は闘うに足る、クイーンであらなければ。)」
不敵に笑うペガサスに、本田が恐れも押し殺して声を上げた。
『…闇のゲーム』
「闇のゲーム?なにそれ…」
杏子が溢す横で、獏良の目が変わった。
『これは太古の昔から、歴史の裏側で綿々と続いてきた究極のゲーム。…選ばれし者しか見てはならない闇の世界。』
光を放つペガサスの千年眼とその圧倒される気迫に、杏子と本田の背中に冷たいものが走った。
「(あの目、…いったいどうなってるの?)」
「(アイツの目が、その闇のゲームと関係しているのか?)」
『この目の事がとても気になっているようですねぇ』
ペガサスの言葉に、本田と杏子が衝撃を受けた。
「そんな!」
「心を読んだっていうのか?!」
ペガサスはまた髪を分けてその黄金に光る目を見せつけた。
『その通り。このミレニアム・アイの力は、人の心を読み取る“マインド・スキャン”。この力がある限り、私は無敵。これぞ選ばれし者に与えられる闇の力…!』
ペガサスはぐるりと三人を見渡して、残りの獏良を指差した。
『次はユーの心を除いてみまショウか?』
そしてまた笑い声を響かせながら髪を分けて千年眼を光らせたが、ペガサスはすぐに驚いた顔で獏良を見た。
『…?!なに?!見えない…!!!』
俯いていた獏良の胸に千年リングが光を放ちながら浮び、その首から下げられた。顔を上げた獏良の目は、もう既に獏良のものではない。
「フフフフ…見つけたぜ。」
『ユーはまさか!!!』
互いの千年アイテムが光を放ち、激しい煌めきに視界は黄金色に染め上げられた。
***
「…あっ!!!」
遊戯は飛び起きて、汗だくの体を震わせて息をした。
「…夢?…」
その頃、本田と杏子も、各々自分の部屋で目を覚ました。
「うっ…どうしてここに…」
「戻ってきてる…あれは、夢?」
しかし、杏子は眉間に皺を寄せてその記憶を巡らせていた。
「でも、…闇のゲームって、前にも…」
***
バクラはベッドに座ったまま、光続ける千年リングを手に不敵に笑っていた。
「ハハハ…ッ!見つけたぜ、千年眼(ミレニアム・アイ)…!」
***
「…獏良?」
名前はドアの向こうへ目をやっていた。いまハッキリと、千年リングが千年秤に共鳴したのを感じたのだ。
嫌な気配に、自分自身への慄きを忘れて立ち上がった。
「(そうよ…今はこんな感情で溺れているわけにはいかない。…海馬にも、言われたじゃない。)」
海馬から浴びせられた言葉を思い出していた。もう震えは止まっている。
「(私は闘うに足る、クイーンであらなければ。)」