王国編 /1
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
同じ紫色の瞳が、黒い焔を映していた。城之内が竜崎を倒し、城之内はアンティでレッドアイズ・ブラックドラゴンのカードを手に入れた。
夜、遊戯達は孔雀舞から食料を分けてもらい、夜を過ごしていた。
舞が夜風に当たってくると言って離れると、獏良が姿を現した。
和やかに各々好きなカードについて話しだす。獏良はみんなが好きなカードでデッキを組んだらどうかと提案をし、遊戯にそのデッキで軽くデュエルをしようと持ちかける。みんなも賛同し、近くにあった木の株をテーブルにカードを並べる。
すると、獏良の不適な笑い声とともに、千年リングが現れる。
「そっそれは!」
「なんだこれは!」
遊戯は周りに立ちこめる闇を感じた。
「これは闇のゲーム!!!」
全員の精神に衝撃が走り、4人は倒れ、肉体から光るものが飛出的の株に置かれたデッキに入っていく。
「あっけないもんだなァ。」
獏良は笑いながら倒れた遊戯に近寄ると、千年パズルに手を伸ばした。
「これで千年パズルはオレのもの…」
しかしパズルが光り、闇の人格の遊戯が目を開ける。
「なに?!」
「闇のゲームなら、このオレが相手をするぜ!」
遊戯が腕を組んで立ち上がる。
「へへっ、出たなァ、もう1人の遊戯! お前を待っていたぜ!!!」
***
千年秤のウジャト眼が光り、名前の心にざわめきが起こる。
「…! 闇のゲーム…」
振り返って気配のする方向に意識を集中させる。デッキの中のカードが震えているのを感じる。胸の中からじんわりと光がにじむが、名前は手を当てて、「まだ大丈夫よ、」と呟くと、その光は消えた。
「遊戯と、…獏良ね。やはり千年アイテムを狙っているのか。」
名前はゆっくりと森の闇の中へ消えていった。
***
「獏良、お前闇のゲームのデュエリストだったのか」
「獏良?オレは獏良じゃない。」
遊戯は詰めかけて問いかける。
「お前の目的はなんなんだ?!」
獏良の体に入った闇の人格は、不適に笑って鋭い眼光を燃やす。
「遊戯、お前なら知っている筈だ! 全ての千年アイテムを集めたものは、この世のすべてを我がものに出来るのだ!」
「!!!」
千年リングが怪しく光り、中心のウジャト眼が遊戯を捉える。
「お前が勝てば、みんなの魂を元に戻してやる…。だがオレが勝った時は、お前の千年パズルを貰う!」
遊戯は千年パズルを握りしめて獏良をにらんだ。
「やれるか?!」
「「デュエル!!!」」
遊戯は先走る城之内や、器の人格の遊戯達の攻撃でメタモル・ポットの罠にかかり、さらに自業自得のカードでライフを大幅に削られる。
「あと一撃で負ける…!」
そこで闇に光が射し、亀裂から名前が現れた。
「名前!!!」「チッ、来やがったな」
遊戯は驚いて名前を見た。名前の手に握られた千年秤のウジャト眼が光っている。
「見に来ただけよ。闇のゲームには何人たりとも手を出す事は出来ない。」
「へっ、よくわかってるじゃねぇか」
フィールド上に出ている炎の剣士と化した城之内や、コマンダーとなった本田、聖なる魔術師の杏にブラック・マジシャンの器の遊戯が名前を見上げる。
名前はブラック・マジシャンの格好をしている遊戯を一瞥すると、「チビの不格好」とだけぼそりと呟く。
表の遊戯は何やらきーきー騒ぐと、「僕だって、カッコいいとこ見せてやるぞ!」と、裏守備モンスターに攻撃をする。電気トカゲが破壊され、遊戯は次のターンの攻撃を封じられる。
獏良は人食い虫である事を公表してから裏守備でだす。人食い虫はリバースされたとき、モンスターを一体破壊する効果モンスター。
器の方の遊戯は、伏せられた昇天の角笛で召喚を無効にできる事を説明する。
「なんだ、トラップ仕掛けてたんじゃねーか。」
本田が安心したように振り返って伏せカードを見るが、遊戯の顔色は冴えない。
「だけど、それには一人生け贄にならなきゃならないんだ」
三人は青ざめて顔を見合う。
すると本田が、俺が行く と名乗り出る。
「俺はもう既に一回墓場に行ってるからな。」
しかし城之内が剣の柄で本田の腹に一撃を与える。
「墓場から帰ったばかりのてめぇより、ここは俺が適任だ!」
「城之内君!」
「だめよ城之内!」
城之内は一気に駆けていって人食い虫を押さえ込む。
「今だ遊戯!今がチャンスだ、俺を使えぇ!!!」
闇の人格の遊戯が、目を見張って城之内を見る。ぐっとこらえて決意をした遊戯が、城之内を生け贄に昇天の角笛を発動させる。
名前の持っていた千年秤が、獏良の方を重く指し、名前は目だけでそれの動きを捉えると、視線を獏良に突き刺した。その目は一枚の手札のカードに注がれる。
「城之内…私たちのために…」
杏が一筋の涙をこぼすと、その体から光が溢れる。
「聖なる魔術師は、反転召喚されたとき墓地の魔法カードを手札に加える事が出来るわ。」
名前が遊戯に目配せして笑う。
「名前…、うん。俺は墓地から、死者蘇生を加えて発動する!」
城之内は墓地で死神に魂を刈られる寸の所でフィールドに生還する。
しかし獏良の次の手も揺るぎなかった。
「俺はハイ・プリーステスを召喚し、コイツを発動するぜ」
「それは!心変わりのカード!!!」
なんと、器の獏良の魂までもがカードに封印されていた。獏良はフィールドに召喚されると遊戯達に微笑み、自らハイ・プリーステスに乗り移った。
「さあ遊戯君、僕を攻撃してこの闇のゲームを終わらせるんだ!」
「ナニィ?!」
「獏良君!!!」
闇の人格が明らかに焦っている。
名前は千年秤をフィールド上に置いた。すると獏良の方に重きを挿した。
「このゲーム、たしかにこの千年秤が見極めた。」
遊戯の額にウジャト眼が現れて光り、器の獏良の魂を戻し闇の人格を引きはがして交換した。
「遊戯、ハイ・プリーステスに攻撃だ!」
「うん! ブラック・マジック!!!」
闇の人格を乗せたままのハイ・プリーステスは破壊され、闇のゲームは終わった。
「お、おい待てよ、バクラを倒しちまったけどよ、そしたら俺たちはどうやって・・・」
慌てる本田をはじめ、小さくなった4人に白い手がかかる。
「・・・!名前」
名前がカードのモンスターと化した4人を浮いた方の秤杯に乗せると、ようやく等しく指し示し、ウジャト眼が光って4人の魂がもとの肉体に戻っていった。
ウジャト眼の光が失せると、名前は息を荒げてドッと膝をついた。
「名前!」
遊戯が驚いて名前の肩を抱くと、名前は息を整えながら汗を拭い、一息つくと 大丈夫よ と遊戯の手を離して立ち上がる。
「ありがとう名前」
闇の人格の遊戯が名前の後ろから声をかけ、名前が振り向いて対峙する。
「・・・? 私は何もしてないわ」
千年秤を持って腰のベルトに挿しながら、名前は遊戯を見た。
「いや、お前が来なかったら、俺はおそらく負けていた。そんな気がするんだ。」
同じ目つき、同じ紫の瞳。どこか似通った容姿の2人は少し見つめ合うと、名前は少し笑って背を向ける。
「待てよ、おまえ、ずっと1人で行動しているんだろ? せめて今晩だけでも、俺たちと一緒に過ごさないか? 俺たちはまだ互いの事とを知らない。」
名前はすこし驚いたような顔で振り返る。
「遊戯、・・・」
城之内、本田、杏子が目を覚ましておき上がると、遊戯は器の腎兪と入れ替わり、全て夢だったと説明する。
そのうちに表の人格の獏良も目を覚まし、城之内達は最初驚いて警戒するが、普段通りにこやかな獏良を見て安心した。
「あれ?なんで名前もここに居るんだ??」
そのうち三人が名前が居るのに気がついて、さっきまでの闇のゲームが現実なのか夢だったのか分からないと言った顔で悩んでいるようだった。
名前は特に何か言うでもなく、少しぎこちなく笑いながら、咄嗟に手で腰の千年秤を隠していた。
そのとき、森の奥から舞の悲鳴が響いた。
「今のは…?!」
夜、遊戯達は孔雀舞から食料を分けてもらい、夜を過ごしていた。
舞が夜風に当たってくると言って離れると、獏良が姿を現した。
和やかに各々好きなカードについて話しだす。獏良はみんなが好きなカードでデッキを組んだらどうかと提案をし、遊戯にそのデッキで軽くデュエルをしようと持ちかける。みんなも賛同し、近くにあった木の株をテーブルにカードを並べる。
すると、獏良の不適な笑い声とともに、千年リングが現れる。
「そっそれは!」
「なんだこれは!」
遊戯は周りに立ちこめる闇を感じた。
「これは闇のゲーム!!!」
全員の精神に衝撃が走り、4人は倒れ、肉体から光るものが飛出的の株に置かれたデッキに入っていく。
「あっけないもんだなァ。」
獏良は笑いながら倒れた遊戯に近寄ると、千年パズルに手を伸ばした。
「これで千年パズルはオレのもの…」
しかしパズルが光り、闇の人格の遊戯が目を開ける。
「なに?!」
「闇のゲームなら、このオレが相手をするぜ!」
遊戯が腕を組んで立ち上がる。
「へへっ、出たなァ、もう1人の遊戯! お前を待っていたぜ!!!」
***
千年秤のウジャト眼が光り、名前の心にざわめきが起こる。
「…! 闇のゲーム…」
振り返って気配のする方向に意識を集中させる。デッキの中のカードが震えているのを感じる。胸の中からじんわりと光がにじむが、名前は手を当てて、「まだ大丈夫よ、」と呟くと、その光は消えた。
「遊戯と、…獏良ね。やはり千年アイテムを狙っているのか。」
名前はゆっくりと森の闇の中へ消えていった。
***
「獏良、お前闇のゲームのデュエリストだったのか」
「獏良?オレは獏良じゃない。」
遊戯は詰めかけて問いかける。
「お前の目的はなんなんだ?!」
獏良の体に入った闇の人格は、不適に笑って鋭い眼光を燃やす。
「遊戯、お前なら知っている筈だ! 全ての千年アイテムを集めたものは、この世のすべてを我がものに出来るのだ!」
「!!!」
千年リングが怪しく光り、中心のウジャト眼が遊戯を捉える。
「お前が勝てば、みんなの魂を元に戻してやる…。だがオレが勝った時は、お前の千年パズルを貰う!」
遊戯は千年パズルを握りしめて獏良をにらんだ。
「やれるか?!」
「「デュエル!!!」」
遊戯は先走る城之内や、器の人格の遊戯達の攻撃でメタモル・ポットの罠にかかり、さらに自業自得のカードでライフを大幅に削られる。
「あと一撃で負ける…!」
そこで闇に光が射し、亀裂から名前が現れた。
「名前!!!」「チッ、来やがったな」
遊戯は驚いて名前を見た。名前の手に握られた千年秤のウジャト眼が光っている。
「見に来ただけよ。闇のゲームには何人たりとも手を出す事は出来ない。」
「へっ、よくわかってるじゃねぇか」
フィールド上に出ている炎の剣士と化した城之内や、コマンダーとなった本田、聖なる魔術師の杏にブラック・マジシャンの器の遊戯が名前を見上げる。
名前はブラック・マジシャンの格好をしている遊戯を一瞥すると、「チビの不格好」とだけぼそりと呟く。
表の遊戯は何やらきーきー騒ぐと、「僕だって、カッコいいとこ見せてやるぞ!」と、裏守備モンスターに攻撃をする。電気トカゲが破壊され、遊戯は次のターンの攻撃を封じられる。
獏良は人食い虫である事を公表してから裏守備でだす。人食い虫はリバースされたとき、モンスターを一体破壊する効果モンスター。
器の方の遊戯は、伏せられた昇天の角笛で召喚を無効にできる事を説明する。
「なんだ、トラップ仕掛けてたんじゃねーか。」
本田が安心したように振り返って伏せカードを見るが、遊戯の顔色は冴えない。
「だけど、それには一人生け贄にならなきゃならないんだ」
三人は青ざめて顔を見合う。
すると本田が、俺が行く と名乗り出る。
「俺はもう既に一回墓場に行ってるからな。」
しかし城之内が剣の柄で本田の腹に一撃を与える。
「墓場から帰ったばかりのてめぇより、ここは俺が適任だ!」
「城之内君!」
「だめよ城之内!」
城之内は一気に駆けていって人食い虫を押さえ込む。
「今だ遊戯!今がチャンスだ、俺を使えぇ!!!」
闇の人格の遊戯が、目を見張って城之内を見る。ぐっとこらえて決意をした遊戯が、城之内を生け贄に昇天の角笛を発動させる。
名前の持っていた千年秤が、獏良の方を重く指し、名前は目だけでそれの動きを捉えると、視線を獏良に突き刺した。その目は一枚の手札のカードに注がれる。
「城之内…私たちのために…」
杏が一筋の涙をこぼすと、その体から光が溢れる。
「聖なる魔術師は、反転召喚されたとき墓地の魔法カードを手札に加える事が出来るわ。」
名前が遊戯に目配せして笑う。
「名前…、うん。俺は墓地から、死者蘇生を加えて発動する!」
城之内は墓地で死神に魂を刈られる寸の所でフィールドに生還する。
しかし獏良の次の手も揺るぎなかった。
「俺はハイ・プリーステスを召喚し、コイツを発動するぜ」
「それは!心変わりのカード!!!」
なんと、器の獏良の魂までもがカードに封印されていた。獏良はフィールドに召喚されると遊戯達に微笑み、自らハイ・プリーステスに乗り移った。
「さあ遊戯君、僕を攻撃してこの闇のゲームを終わらせるんだ!」
「ナニィ?!」
「獏良君!!!」
闇の人格が明らかに焦っている。
名前は千年秤をフィールド上に置いた。すると獏良の方に重きを挿した。
「このゲーム、たしかにこの千年秤が見極めた。」
遊戯の額にウジャト眼が現れて光り、器の獏良の魂を戻し闇の人格を引きはがして交換した。
「遊戯、ハイ・プリーステスに攻撃だ!」
「うん! ブラック・マジック!!!」
闇の人格を乗せたままのハイ・プリーステスは破壊され、闇のゲームは終わった。
「お、おい待てよ、バクラを倒しちまったけどよ、そしたら俺たちはどうやって・・・」
慌てる本田をはじめ、小さくなった4人に白い手がかかる。
「・・・!名前」
名前がカードのモンスターと化した4人を浮いた方の秤杯に乗せると、ようやく等しく指し示し、ウジャト眼が光って4人の魂がもとの肉体に戻っていった。
ウジャト眼の光が失せると、名前は息を荒げてドッと膝をついた。
「名前!」
遊戯が驚いて名前の肩を抱くと、名前は息を整えながら汗を拭い、一息つくと 大丈夫よ と遊戯の手を離して立ち上がる。
「ありがとう名前」
闇の人格の遊戯が名前の後ろから声をかけ、名前が振り向いて対峙する。
「・・・? 私は何もしてないわ」
千年秤を持って腰のベルトに挿しながら、名前は遊戯を見た。
「いや、お前が来なかったら、俺はおそらく負けていた。そんな気がするんだ。」
同じ目つき、同じ紫の瞳。どこか似通った容姿の2人は少し見つめ合うと、名前は少し笑って背を向ける。
「待てよ、おまえ、ずっと1人で行動しているんだろ? せめて今晩だけでも、俺たちと一緒に過ごさないか? 俺たちはまだ互いの事とを知らない。」
名前はすこし驚いたような顔で振り返る。
「遊戯、・・・」
城之内、本田、杏子が目を覚ましておき上がると、遊戯は器の腎兪と入れ替わり、全て夢だったと説明する。
そのうちに表の人格の獏良も目を覚まし、城之内達は最初驚いて警戒するが、普段通りにこやかな獏良を見て安心した。
「あれ?なんで名前もここに居るんだ??」
そのうち三人が名前が居るのに気がついて、さっきまでの闇のゲームが現実なのか夢だったのか分からないと言った顔で悩んでいるようだった。
名前は特に何か言うでもなく、少しぎこちなく笑いながら、咄嗟に手で腰の千年秤を隠していた。
そのとき、森の奥から舞の悲鳴が響いた。
「今のは…?!」