王国編 /1
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「アンビリーバボー!ブラック・マジシャンの隠れたハットも、伏せカードの正体も…もう1人の遊戯ボーイの心に隠されているとは…」
ペガサスはため息混じりにデッキからカードを引いた。それを2つの心が見ている。しかしペガサスは余裕を崩さなかった。
「bu───t!私の場にトゥーン・ワールドがある限り、ユーのモンスターの攻撃は受け付けまセ〜ン。ユーはそうやって身をひそめるしか手がないのデ〜ス。」
「フフ…ペガサス!ならこのシルクハットのマジシャンを見事撃ち抜いてみせな!…そしとも、ミレニアム・アイに頼らなければ、自分の勘さえ信用できない、臆病者なのか?」
遊戯は揺るぎない自信をもっていた。ペガサスにもそれは読めている。そんな煽りに対してもペガサスは動じることもなく、笑って返す。
「フフ…言われてみれば確かにここ数年、自分の勘に頼ったことなどなかったデ〜ス。」
ペガサスはトゥーン・デーモンをトゥーン・ワールドから呼び出すと、ミレニアム・アイではない方の、自らのめの方を凝らしてハットを選び攻撃をした。
しかしその煙の中に、またしても目当ての魔術師の姿は無い。
「No〜!またハズれ!!」
「フフ、残念だったな。またレだぜ。ペガサス!デュエルモンスターズを作り出したアンタなら判ってることだろうが、ゲームの定義とは、勝者と敗者を分かつこと。ならその境界線はどこで決められるか…それはゲームを自分に有利にコントロールするための判断力。そして、のるかそるかの勘ってやつさ。そいつが勝った方が勝者となる。判断力は経験と自信。だがミレニアム・アイの力に溺れるあまり、デュエリストに必要な勘ってヤツを失ったようだな!」
ペガサスは冷たい顔でそれを黙して聞いている。
「勇気って点では、オレの相棒の方がアンタより数倍も勝ってるぜ!!!」
そこで千年パズルのウジャド眼が光ると、遊戯の顔つきはまた変わった。
「またマインドが…!」
「僕のターンだよ!」
遊戯はドローしたカードをみると、さらにそのカードを場に伏せて闇の人格の遊戯と入れ替わる。
「さあ!アンタのターンだぜ!」
***
パタッ…パタッという音と共に、赤い塊が落ちては石床に弾けた。千年秤を持った右手が震える。最後に打たれた銃弾は、名前の右の脇腹をかすめていた。咄嗟に熱くなった右の脇腹を左手で抑えると、トロリとした油のような熱いものが溢れ出る。
痛みはまだ無い。ただ初めて受けた衝撃に足が震え、額から幹部に向けて、まるで引き潮のように血の気が失せていく感覚を覚えた。ドッと冷や汗が吹き出すのと同時に、やっとその痛みを理解して初めて、名前はうめき声をあげた。
***
ペガサスは“魔法を打ち消す結界”を引き当て、遊戯の場に発動させた。シルクハットはかき消され、ブラック・マジシャンの姿がフィールドに露わにされる。
「これでジ・エンドね、遊戯ボーイ。優れたデュエリストに勘など必要としない。いかにリスクを負わずに勝つか考えるのデ〜ス。出でよ!トゥーン・デーモン!ブラック・マジシャンを攻撃!!!」
そのいかづちがブラック・マジシャンを襲う瞬間、遊戯の千年パズルが光り、もう1人の遊戯に入れ替わる。
「いまだ!伏せカードオープン!“魔法効果の矢”」
「(何?!魔法効果の矢?!)」
ペガサスの顔色が変わる。そのカードを作り出し、もっとも熟知した創設者だからこそ、これから何が起きるのかすぐに理解したのだ。
「ペガサス…気付かなかったでしょ。僕がカードを出し、もう1人の僕がお前を挑発する役目だったこと。…そして業を煮やしたお前は僕の場のカード…マジカル・シルクハットの効果を消し去るカードを出したんだ。」
すぐさま遊戯はまた人格が入れ替わり、闇の人格の方の遊戯が不敵に笑って続けた。
「だがそいつはオレたちの狙い。場の魔法を消し去りたいのは、オレたちも同じだからな!!!ペガサス!魔法効果の矢で“魔法を打ち消す結界”をオマエに返すぜ!!!」
だがペガサスから焦りは拭われていた。
「だが遅い。トゥーン・デーモンの攻撃を止めることはできまセ〜ン!」
ブラック・マジシャンの破壊を宣言する瞬間、また遊戯の人格は入れ替わり、面の人格の遊戯も不敵に笑ってみせた。
「残念だったね!僕がもう一枚伏せたのは、罠カード“聖なるバリア ミラーフォース”!!!そして魔法を打ち消す結界によってトゥーン・ワールドは消滅!トゥーン・モンスターは元の姿に戻り場に現れる!!!」
「Nooooooooooo───!!!! 」
ミラーフォースによって跳ね返された攻撃に、ペガサスの場のモンスターは全て破壊される。流石のペガサスも余裕を失い、大いに狼狽えた。
「アンビリーバボー!私の…私の愛するモンスターたちが〜!これはナイトメア!バッドドリーム!ノー!現実であるはずがありまセ〜ン!!!」
「やった!トゥーン全滅だ!」
「(あぁ!おまえの勇気がトゥーンを倒したんだ!)」
ペガサス LP:600
遊戯 LP:900
「(遊戯ボーイの二つのマインドが、私のマインド・スキャンの封じ手になるとは…!)」
ペガサスはため息混じりにデッキからカードを引いた。それを2つの心が見ている。しかしペガサスは余裕を崩さなかった。
「bu───t!私の場にトゥーン・ワールドがある限り、ユーのモンスターの攻撃は受け付けまセ〜ン。ユーはそうやって身をひそめるしか手がないのデ〜ス。」
「フフ…ペガサス!ならこのシルクハットのマジシャンを見事撃ち抜いてみせな!…そしとも、ミレニアム・アイに頼らなければ、自分の勘さえ信用できない、臆病者なのか?」
遊戯は揺るぎない自信をもっていた。ペガサスにもそれは読めている。そんな煽りに対してもペガサスは動じることもなく、笑って返す。
「フフ…言われてみれば確かにここ数年、自分の勘に頼ったことなどなかったデ〜ス。」
ペガサスはトゥーン・デーモンをトゥーン・ワールドから呼び出すと、ミレニアム・アイではない方の、自らのめの方を凝らしてハットを選び攻撃をした。
しかしその煙の中に、またしても目当ての魔術師の姿は無い。
「No〜!またハズれ!!」
「フフ、残念だったな。またレだぜ。ペガサス!デュエルモンスターズを作り出したアンタなら判ってることだろうが、ゲームの定義とは、勝者と敗者を分かつこと。ならその境界線はどこで決められるか…それはゲームを自分に有利にコントロールするための判断力。そして、のるかそるかの勘ってやつさ。そいつが勝った方が勝者となる。判断力は経験と自信。だがミレニアム・アイの力に溺れるあまり、デュエリストに必要な勘ってヤツを失ったようだな!」
ペガサスは冷たい顔でそれを黙して聞いている。
「勇気って点では、オレの相棒の方がアンタより数倍も勝ってるぜ!!!」
そこで千年パズルのウジャド眼が光ると、遊戯の顔つきはまた変わった。
「またマインドが…!」
「僕のターンだよ!」
遊戯はドローしたカードをみると、さらにそのカードを場に伏せて闇の人格の遊戯と入れ替わる。
「さあ!アンタのターンだぜ!」
***
パタッ…パタッという音と共に、赤い塊が落ちては石床に弾けた。千年秤を持った右手が震える。最後に打たれた銃弾は、名前の右の脇腹をかすめていた。咄嗟に熱くなった右の脇腹を左手で抑えると、トロリとした油のような熱いものが溢れ出る。
痛みはまだ無い。ただ初めて受けた衝撃に足が震え、額から幹部に向けて、まるで引き潮のように血の気が失せていく感覚を覚えた。ドッと冷や汗が吹き出すのと同時に、やっとその痛みを理解して初めて、名前はうめき声をあげた。
***
ペガサスは“魔法を打ち消す結界”を引き当て、遊戯の場に発動させた。シルクハットはかき消され、ブラック・マジシャンの姿がフィールドに露わにされる。
「これでジ・エンドね、遊戯ボーイ。優れたデュエリストに勘など必要としない。いかにリスクを負わずに勝つか考えるのデ〜ス。出でよ!トゥーン・デーモン!ブラック・マジシャンを攻撃!!!」
そのいかづちがブラック・マジシャンを襲う瞬間、遊戯の千年パズルが光り、もう1人の遊戯に入れ替わる。
「いまだ!伏せカードオープン!“魔法効果の矢”」
「(何?!魔法効果の矢?!)」
ペガサスの顔色が変わる。そのカードを作り出し、もっとも熟知した創設者だからこそ、これから何が起きるのかすぐに理解したのだ。
「ペガサス…気付かなかったでしょ。僕がカードを出し、もう1人の僕がお前を挑発する役目だったこと。…そして業を煮やしたお前は僕の場のカード…マジカル・シルクハットの効果を消し去るカードを出したんだ。」
すぐさま遊戯はまた人格が入れ替わり、闇の人格の方の遊戯が不敵に笑って続けた。
「だがそいつはオレたちの狙い。場の魔法を消し去りたいのは、オレたちも同じだからな!!!ペガサス!魔法効果の矢で“魔法を打ち消す結界”をオマエに返すぜ!!!」
だがペガサスから焦りは拭われていた。
「だが遅い。トゥーン・デーモンの攻撃を止めることはできまセ〜ン!」
ブラック・マジシャンの破壊を宣言する瞬間、また遊戯の人格は入れ替わり、面の人格の遊戯も不敵に笑ってみせた。
「残念だったね!僕がもう一枚伏せたのは、罠カード“聖なるバリア ミラーフォース”!!!そして魔法を打ち消す結界によってトゥーン・ワールドは消滅!トゥーン・モンスターは元の姿に戻り場に現れる!!!」
「Nooooooooooo───!!!! 」
ミラーフォースによって跳ね返された攻撃に、ペガサスの場のモンスターは全て破壊される。流石のペガサスも余裕を失い、大いに狼狽えた。
「アンビリーバボー!私の…私の愛するモンスターたちが〜!これはナイトメア!バッドドリーム!ノー!現実であるはずがありまセ〜ン!!!」
「やった!トゥーン全滅だ!」
「(あぁ!おまえの勇気がトゥーンを倒したんだ!)」
ペガサス LP:600
遊戯 LP:900
「(遊戯ボーイの二つのマインドが、私のマインド・スキャンの封じ手になるとは…!)」