王国編 /1
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「私のターン…」
ペガサスのターン宣言に、遊戯はその一挙一動に目を凝らす。
「(ペガサスのミレニアム・アイに宿る力…マインド・スキャンの攻略法が必ずあるはずだ!)」
「ノー!!! 攻略法などありマセんね、遊戯ボーイ…!」
「(心の中の呟きすら?!!)」
遊戯に走る衝撃は絶大なものだった。明らかに不利な状況に、ペガサスの余裕は続く。
「ゲームとは互いの心理のせめぎ合い…。相手の心の領域を支配した者が勝つのデ〜ス。ユーの力では私の心の領域に一歩たりとも踏み込むことはできないでしょう。…そして私の創り上げた、ゲームの世界にすらね。それを今から見せてあげましょう!」
ペガサスは手札に手を伸ばすと、1枚の魔法カードを遊戯に見せた。
「“トゥーン・ワールド”!!!」
「ヤバイぜ、あのカードは!」
城之内が柵から乗り出して、フィールドに現れた本を見た。遊戯の“魔術の呪文書”や名前の“魔導書”とも違う、アニメチックでチープなコミックにも似た本が開かれると、ファンタジックなミニチュアの城や街がその開かれたページにそびえ立つ。
「“トゥーン・ワールド”は私が創り上げた最高傑作のゲーム世界…。トゥーンのキャラクター達は最高デ〜ス!」
ペガサスのフィールドのモンスターがトゥーン・ワールドに飲まれると、統一されたファンシーキャラクターへと変貌させ本から生み直される。
「そう、私の場のモンスター達は、すべて無敵のトゥーンモンスターと化すのデ〜ス! しかもトゥーンモンスターたちは、トゥーン以外のモンスターでは倒せまセ〜ン! アイムソーリー、遊戯ボーイ!」
遊戯の脳裏にはこのトゥーン・ワールドに敗れた海馬の姿がよぎる。海馬ですら攻略することのできなかった、ペガサスのトゥーン・ワールド。遊戯はついにこの無敵のモンスター達の世界へ足を踏み入れざるを得ない。
ペガサスは容赦なく“トゥーン・ドラゴンエッガー”で遊戯の裏守備モンスターを攻撃し、“岩石の巨兵”が破壊される。トゥーンモンスターとなったドラゴンエッガーは、破壊したモンスタープレイスから遊戯を見上げると、まさしく漫画のキャラクターのように「イヒヒヒヒヒ」と笑ってからトゥーン・ワールドの本の中に戻っていった。
「トゥーンモンスターは攻撃のあと“トゥーン・ワールド”の中に姿を隠してしまうのデ〜ス。ユーのモンスターでは踏み込めない世界にね…フフフフフ!!!」
「(敵が“トゥーン・ワールド”の中に隠れてしまっては攻撃ができない…。海馬もコイツにやられたんだ!)」
「私はトゥーン・マーメイドを攻撃表示にしてターン終了デ〜ス。」
「(今オレの手札のモンスターを守備表示で出してみても、みすみすやられるだけだ…。それならトゥーンモンスターに通常モンスターの攻撃が通用するかどうか確かめてみるか…)」
遊戯は手札から、トゥーン・マーメイドと同じ攻撃力の“エルフの剣士”を選んでフィールドに召喚した。もし攻撃可能なら相打ちにできると踏んだのだ。…その一連の思考すら全てペガサスに見透かされているのも承知だ。
“エルフの剣士”(攻/1400 守/1500)
「よし!“エルフの剣士”! “トゥーン・マーメイド”に攻撃!!!精剣斬!!!」
しかしマーメイドの寝そべるシャコガイに剣を受け止められ、その攻撃は止まった。
「ムダデ〜ス、遊戯ボーイ。トゥーンモンスターの特殊能力には通常攻撃は一切通用しないのデ〜ス。」
そしてペガサスがニッと笑うと、エルフの剣士は投げ飛ばされる。
「トゥーン・マーメイドアロー!」
互角の攻撃力により、エルフの剣士はトゥーンマーメイドの反撃にやられ破壊された。
「(やはり、トゥーンモンスターは攻撃不可能!)」
「そのとお〜り!トゥーンはトゥーンでしか倒せない。トゥーンは完全なる生命なのデ〜ス!」
攻撃を封じられたうえあっけなくモンスターも破壊され、さらには心の中での葛藤にすら返事を返される。遊戯の焦りは増すばかりだ…
「私のターンデ〜ス。私はこの2枚のカードを場に伏せてターン終了デ〜ス。」
「(魔法カード…それとも罠か?!)」
それでも遊戯は、冷静にトゥーン・ワールドの、ペガサスのウィークポイントを探ってデュエルに集中する。
「オレのターン!」
ドローしたカードを加えたのちスラリと手札を見渡すと、遊戯はモンスターを裏守備表示で出した。
「フフッ…そう来るとおもってマシた。この瞬間伏せカードの1枚をオープンにしマ〜ス。罠カード“ゴーゴンの眼”発動!このカードは相手が守備表示で出したモンスターを全て石化してしまう永続トラップデ〜ス。しかも石化したモンスターが破壊されたら、その守備力の半分がユーのライフから引かれるのデ〜ス。つまりユーは毎ターン、私のトゥーンに攻撃せざるをえない。無意味な攻撃をね!!!」
ハハハハハハ!と高らかに笑うペガサスに、遊戯はじっと耐えることしかできない。
「さて私のターン。さらにもう1枚、ラブリーでファンキーな仲間を紹介しまショウ! 魔法カード“コピー・キャット”! 相手の墓地に捨てられたどんなカードにも姿を写し変えることができるコピーカードデ〜ス!」
「コピーカード?!」
コピーキャットが召喚されると、戯れるようにペガサスに巻きついたり大きく笑ったりして見せ、ついには遊戯の墓地に眠る“デーモンの召喚”へと姿を変えた。
「トゥーン・デーモンだと?!」
トゥーン・デーモン(攻/2500 守/1200)
「フフッ…どうです遊戯ボーイ。前よりずっとラブリーな姿になったと思いませんか?」
トゥーン・デーモンの攻撃により石化したインプが破壊され、さらに“ゴーゴンの眼”の効果によって遊戯のライフが削られる。
遊戯 LP:900
「(オレ自身のモンスターがトゥーンとなって攻撃してくるなんて…)」
そしてドローしたカード、“ブラック・マジシャン”もペガサスに言い当てられ、冷静になろうなろうとするほどペガサスのペースに次第に巻き込まれていく。
「(やはりペガサスはオレの手札も戦略も全て見透かしている…!)」
それを誇示するようにペガサスは薄く笑い、ミレニアム・アイが鋭く光った。
ペガサスのターン宣言に、遊戯はその一挙一動に目を凝らす。
「(ペガサスのミレニアム・アイに宿る力…マインド・スキャンの攻略法が必ずあるはずだ!)」
「ノー!!! 攻略法などありマセんね、遊戯ボーイ…!」
「(心の中の呟きすら?!!)」
遊戯に走る衝撃は絶大なものだった。明らかに不利な状況に、ペガサスの余裕は続く。
「ゲームとは互いの心理のせめぎ合い…。相手の心の領域を支配した者が勝つのデ〜ス。ユーの力では私の心の領域に一歩たりとも踏み込むことはできないでしょう。…そして私の創り上げた、ゲームの世界にすらね。それを今から見せてあげましょう!」
ペガサスは手札に手を伸ばすと、1枚の魔法カードを遊戯に見せた。
「“トゥーン・ワールド”!!!」
「ヤバイぜ、あのカードは!」
城之内が柵から乗り出して、フィールドに現れた本を見た。遊戯の“魔術の呪文書”や名前の“魔導書”とも違う、アニメチックでチープなコミックにも似た本が開かれると、ファンタジックなミニチュアの城や街がその開かれたページにそびえ立つ。
「“トゥーン・ワールド”は私が創り上げた最高傑作のゲーム世界…。トゥーンのキャラクター達は最高デ〜ス!」
ペガサスのフィールドのモンスターがトゥーン・ワールドに飲まれると、統一されたファンシーキャラクターへと変貌させ本から生み直される。
「そう、私の場のモンスター達は、すべて無敵のトゥーンモンスターと化すのデ〜ス! しかもトゥーンモンスターたちは、トゥーン以外のモンスターでは倒せまセ〜ン! アイムソーリー、遊戯ボーイ!」
遊戯の脳裏にはこのトゥーン・ワールドに敗れた海馬の姿がよぎる。海馬ですら攻略することのできなかった、ペガサスのトゥーン・ワールド。遊戯はついにこの無敵のモンスター達の世界へ足を踏み入れざるを得ない。
ペガサスは容赦なく“トゥーン・ドラゴンエッガー”で遊戯の裏守備モンスターを攻撃し、“岩石の巨兵”が破壊される。トゥーンモンスターとなったドラゴンエッガーは、破壊したモンスタープレイスから遊戯を見上げると、まさしく漫画のキャラクターのように「イヒヒヒヒヒ」と笑ってからトゥーン・ワールドの本の中に戻っていった。
「トゥーンモンスターは攻撃のあと“トゥーン・ワールド”の中に姿を隠してしまうのデ〜ス。ユーのモンスターでは踏み込めない世界にね…フフフフフ!!!」
「(敵が“トゥーン・ワールド”の中に隠れてしまっては攻撃ができない…。海馬もコイツにやられたんだ!)」
「私はトゥーン・マーメイドを攻撃表示にしてターン終了デ〜ス。」
「(今オレの手札のモンスターを守備表示で出してみても、みすみすやられるだけだ…。それならトゥーンモンスターに通常モンスターの攻撃が通用するかどうか確かめてみるか…)」
遊戯は手札から、トゥーン・マーメイドと同じ攻撃力の“エルフの剣士”を選んでフィールドに召喚した。もし攻撃可能なら相打ちにできると踏んだのだ。…その一連の思考すら全てペガサスに見透かされているのも承知だ。
“エルフの剣士”(攻/1400 守/1500)
「よし!“エルフの剣士”! “トゥーン・マーメイド”に攻撃!!!精剣斬!!!」
しかしマーメイドの寝そべるシャコガイに剣を受け止められ、その攻撃は止まった。
「ムダデ〜ス、遊戯ボーイ。トゥーンモンスターの特殊能力には通常攻撃は一切通用しないのデ〜ス。」
そしてペガサスがニッと笑うと、エルフの剣士は投げ飛ばされる。
「トゥーン・マーメイドアロー!」
互角の攻撃力により、エルフの剣士はトゥーンマーメイドの反撃にやられ破壊された。
「(やはり、トゥーンモンスターは攻撃不可能!)」
「そのとお〜り!トゥーンはトゥーンでしか倒せない。トゥーンは完全なる生命なのデ〜ス!」
攻撃を封じられたうえあっけなくモンスターも破壊され、さらには心の中での葛藤にすら返事を返される。遊戯の焦りは増すばかりだ…
「私のターンデ〜ス。私はこの2枚のカードを場に伏せてターン終了デ〜ス。」
「(魔法カード…それとも罠か?!)」
それでも遊戯は、冷静にトゥーン・ワールドの、ペガサスのウィークポイントを探ってデュエルに集中する。
「オレのターン!」
ドローしたカードを加えたのちスラリと手札を見渡すと、遊戯はモンスターを裏守備表示で出した。
「フフッ…そう来るとおもってマシた。この瞬間伏せカードの1枚をオープンにしマ〜ス。罠カード“ゴーゴンの眼”発動!このカードは相手が守備表示で出したモンスターを全て石化してしまう永続トラップデ〜ス。しかも石化したモンスターが破壊されたら、その守備力の半分がユーのライフから引かれるのデ〜ス。つまりユーは毎ターン、私のトゥーンに攻撃せざるをえない。無意味な攻撃をね!!!」
ハハハハハハ!と高らかに笑うペガサスに、遊戯はじっと耐えることしかできない。
「さて私のターン。さらにもう1枚、ラブリーでファンキーな仲間を紹介しまショウ! 魔法カード“コピー・キャット”! 相手の墓地に捨てられたどんなカードにも姿を写し変えることができるコピーカードデ〜ス!」
「コピーカード?!」
コピーキャットが召喚されると、戯れるようにペガサスに巻きついたり大きく笑ったりして見せ、ついには遊戯の墓地に眠る“デーモンの召喚”へと姿を変えた。
「トゥーン・デーモンだと?!」
トゥーン・デーモン(攻/2500 守/1200)
「フフッ…どうです遊戯ボーイ。前よりずっとラブリーな姿になったと思いませんか?」
トゥーン・デーモンの攻撃により石化したインプが破壊され、さらに“ゴーゴンの眼”の効果によって遊戯のライフが削られる。
遊戯 LP:900
「(オレ自身のモンスターがトゥーンとなって攻撃してくるなんて…)」
そしてドローしたカード、“ブラック・マジシャン”もペガサスに言い当てられ、冷静になろうなろうとするほどペガサスのペースに次第に巻き込まれていく。
「(やはりペガサスはオレの手札も戦略も全て見透かしている…!)」
それを誇示するようにペガサスは薄く笑い、ミレニアム・アイが鋭く光った。