そんなの堪えられない




「…紫苑、どうしたんだその(可愛すぎる)猫耳は」

「…きみこそ、なにその耳?」

「え、おれ何かついてる?」

「うん。……まさかとは思うけど、それ、鼠の耳か」

「…笑えない冗談は止せ、紫苑。今の、センスゼロだぞ」

「ネズミ、鏡見てきなよ」

「あんたもな」






「うわぁ、我ながらリアルな猫耳だな…どうなってるんだろう、これ」

「…これ間違いなく鼠の耳だよな……」

「はは、笑える。ぼくに本名隠して、ネズミとか名乗ってるからだよ」

「罰が当たったとでも?」

「そうそう」

「はっ、そんなわけないだろ。大体、あんたは本名しか名乗ってないのに猫耳じゃないか」

「…確かに」

「でもあんた良かったな、名前通りの…『紫苑』に、ならなく、て……っく」

「…笑ってるのか」

「つい、想像しちゃって」

「でも本当だ、猫耳ならまだしも、顔が花になるなんて堪えられないや」

「おれもだ(笑いすぎて死ぬ)」







おわり。


+++


紫苑が猫耳なら、ネズミさんには鼠耳なんてどうでしょう(笑)


ギャグを目指したけど撃沈←



2012.10.30
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