2017.09.07



毎年、この日になると思い出す。



強い音を立てて窓に叩きつける雨。

木々をしならせる風。

何かに誘われるように開けた窓。

どこにも届かない叫び声。



そして――…
ひそかに迎え入れた、びしょぬれネズミ。





ぼくたちの物語が始まった、あの日のことを。



あれから、4年。

今日でぼくは、16歳になる。



+++




毎年、この日になると思い出す。



突き刺さるような冷たい雨。

唸り声をあげて体温を奪う風。

招くように開け放たれた窓。

かすかに聞こえる叫び声。



そして――…
ココアと共に迎え入れてくれた、紫がかった瞳。





おれたちの物語が始まった、あの日のことを。



あれから、4年。

今年でおれは、16になる。












end.






+++



やっぱりどうしても、少しだけでもこの日に跡を残しておきたくて。
倉庫レベル(というより、もはや小説ですらないレベル)ですが…!


2017年9月7日のプロローグ。




紫苑が「16歳」と言っているのに対し、ネズミが「16」なのはわざとです。脱字じゃないですよ!笑



2017.09.07
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