薔薇の転校生
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しばらくして氷奈への質問タイムは終わり、教師は知り合いならと氷奈の席を快斗の隣に指名した。
氷奈が席に着き、HRが終わると快斗は氷奈に話しかけた。
「ホント久しぶりだな氷奈ちゃん。あの薔薇マジック、すっげぇ懐かしかった。さすがだな♪」
『久しぶり快斗くん。えへへ〜、ありがとう///
快斗くんがいるってビックリしたけど、なんかおかげで張り切っちゃったよ(笑)』
すると快斗は雪の目の前でポンッと一輪の薔薇を出し、氷奈に渡す。
「おかえり、氷奈ちゃん」
『ただいま、快斗くん///』
「(///)」
快斗からその薔薇をもらって、とても嬉しそうな氷奈。
そんな氷奈を見て快斗の頬も結構紅く染まっていたが、氷奈はその事に気づいてはいない(笑)
少し経ってHRが完璧に終わると、青子や恵子が氷奈の席に来た。
「私、中森青子!青子でいいよ♪よろしくね」
「私は、桃井恵子!私も恵子でいいから♪」
『ありがとう♪よろしくね、青子、恵子♪私も氷奈って呼んで(*^^*)』
「やったぁ♪ありがと、氷奈〜♪」
『ふふっ♪』
青子たちと氷奈が挨拶の会話でお互いの呼び名を確認すると、青子は嬉しそうに氷奈に抱き着き、そんな青子を見て氷奈も嬉しそうに微笑む。
「そういえば、さっき快斗が氷奈のお父さんは如月龍一さんだって言ってたよね?
ってことは、今は親戚の人の家とかに住んでるの?」
青子は快斗の父、盗一の最後のマジックショーを見ていた人物の1人であったため、盗一と龍一の最後の合体マジックショーで2人が亡くなっている事は知っており、龍一の妻である元歌手の如月桜が龍一より先に亡くなっていることも知っていたため氷奈に現在の家が親戚の家なのかと聞いてみた。
『ううん。今は江古田のマンションで独り暮らし。
中学の頃までは帝丹に住んでる従兄妹の家族と一緒に暮らしてずっとお世話になってたし、ついこの前までアメリカに歌の勉強しに留学してたんだけどね』
「そ〜なんだ〜。氷奈のお母さんってあの元人気歌手の如月桜さんだよね!氷奈の歌聞いてみたいなぁ〜」
「あ〜、私も氷奈の歌聞いてみたい!さっきのマジックも素敵だったし♪
ねぇ!今度、青子氷奈ん家遊びに行ってもいい?」
『もちろん♪』
そんな青子と氷奈の会話に急に快斗が割り込んできた。
「じゃあ俺も氷奈ちゃん家行かせてもらうぜ!アホ子だけじゃ氷奈ちゃん家ぶっ壊れるかもだし♪ニシシ♪」
「ど〜言う意味よ、バ快斗!
あっ‼氷奈に何か企んでるんでしょ‼
青子の氷奈はバ快斗なんかに渡さないわよ‼」
「何で氷奈ちゃんがオメーのもんになってんだよ‼」
『!?』
快斗と青子の口喧嘩を見て、何が何やら理解できずに首をかしげてる氷奈。
そんな3人を見ていたあるクラスメイトの1人からあるひとことがだされそれを耳にする氷奈。
「出た出た。お決まりの快斗と青子の夫婦げんか(笑)」
『(えっ…)』
そんなクラスメイトの言葉を耳にしたあと、氷奈はだんだん2人の喧嘩が従兄妹の新一と蘭に似ているように感じると、氷奈は2人に質問するように声をかけた。
『ね、ねぇ…青子と快斗くんって…付き合ってるの?』
「「えっ⁉/はぁ⁉ ただの幼馴染だよ‼」」
『そ、そっかぁ…』
氷奈からの質問に、自分達は付き合っていないと思いっきり2人は否定していたがそんな場面も何となく新一と蘭にそっくりに感じたため、この時氷奈の頭の中にはある不安がどんどん大きくなっていった。