薔薇の転校生
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翌日
―江古田高校―
快斗がいつも通りに登校してみると、今日はなんだかいつも以上にクラス内が盛り上がっていた。
「おい黒羽‼今日また転校生が来るんだってよ‼」
「おっ!マジか♪可愛い子だといいな〜♪ニシシ♪」
クラスメイトから転校生の知らせを受けた快斗は、その男子生徒達と一緒に盛り上がり始める。
「あ〜!ぜーったいバ快斗、可愛い女の子の転校生想像してるんでしょ〜」
「うっせ〜アホ子‼可愛い子想像して何が悪いんだよ‼」
「何よ〜‼」
いつもこのクラスではお決まりのようにある快斗と幼馴染みの青子の喧嘩が始まりだした頃、このクラスの転校生である氷奈と担任教師が廊下の教室の入口前で立っていた。
「あ〜、またあの2人騒いでる…。
ごめんなさいね如月さん、騒がしいクラスに感じるでしょうけど、根はみんないい子達だから(^_^;)」
『いえ、気にしないでください。
正直、楽しそうでちょっとホッとしてますし♪』
「そう?ありがとね。
じゃあ、中で私が声をかけるまでそこで待っててね」
そう言って担任教師は教室へと入っていった。
担任教師が教室に姿を現した瞬間、先程の騒ぎは一瞬にして静まり、その代わりにクラスの生徒達の表情は「待っていました♪」と言わんばかりの目を輝かせた表情になっていた。
そんな生徒達の顔を見た担任教師は、半分呆れているような笑みを見せた後、1度咳払いをしてから転校生についての説明を語り始めた。