三織
【いっそのこと泣いてくれた方がましだった】
「突っぱねられてしもうたわ」と寂しそうに織田作さんは笑う。織田作さんの言葉は彼に届かなかったらしい。まあ太宰クンが求めてる人はワイちゃうし、と続けるその表情は見てるこちらの胸が張り裂けそうだった。そんな顔するくらいなら泣いてくれた方がマシだ。泣いてくれたら受け止められるのに。
【嘘でもいえない】
同じ会派同士仲良く出来たらとは思っていた。思っていたけれどこれは計算外だ。彼の瞳は雄弁でお喋りなんかよりよっぽど本音を語る。口では織田作さんはと説教垂れて、こんな人と言う。けれどその瞳は確かに情熱に燃えている。本人は気づいてないようで本音はちゃうやろなんて言えるわけがなかった。
【願い】
あの人は独りで無茶をする。そして高笑いで全てを隠しているつもりになっている。自分が何を言った所で言うことの聞く男だとは思っていない。戦闘中無茶をせざる得ない状況だってあるのはわかる。だから、せめて弱音を吐き出し、ありのままの姿を自分にだけはさらけ出してほしい。過ぎた願いだろうか。
「突っぱねられてしもうたわ」と寂しそうに織田作さんは笑う。織田作さんの言葉は彼に届かなかったらしい。まあ太宰クンが求めてる人はワイちゃうし、と続けるその表情は見てるこちらの胸が張り裂けそうだった。そんな顔するくらいなら泣いてくれた方がマシだ。泣いてくれたら受け止められるのに。
【嘘でもいえない】
同じ会派同士仲良く出来たらとは思っていた。思っていたけれどこれは計算外だ。彼の瞳は雄弁でお喋りなんかよりよっぽど本音を語る。口では織田作さんはと説教垂れて、こんな人と言う。けれどその瞳は確かに情熱に燃えている。本人は気づいてないようで本音はちゃうやろなんて言えるわけがなかった。
【願い】
あの人は独りで無茶をする。そして高笑いで全てを隠しているつもりになっている。自分が何を言った所で言うことの聞く男だとは思っていない。戦闘中無茶をせざる得ない状況だってあるのはわかる。だから、せめて弱音を吐き出し、ありのままの姿を自分にだけはさらけ出してほしい。過ぎた願いだろうか。
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