少佐の誕生日を祝ってみた
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黒翼-クロハネ-番外編_少佐の誕生日を祝ってみた
~お祝い編~
ブラックホークの執務室。
外からは分からないが、その内部は普段とは全く違った様相を呈していた。
そこへ、何も事情を知らない一人の男がやって来た。
いつも通りに扉を開ける。
すると……
「「「「『ヒュウガ少佐!お誕生日おめでとうございます!!!!』」」」」
盛大なクラッカーの音と共に、誕生会仕様になったブラックホークが彼の目に入った。
「みんな……ありがとう!!」
今日の主役が泣きながら言う。
嘘泣きだという事は全員分かっているので誰も突っ込まない。
そして、ブラックホークのメンバーからは彼に祝いの言葉が送られた。
「おめでとうございます、少佐!」
「ありがとうコナツ!」
「よかったねー、ヒュウガ!来年も生きてるといいね!」
「クロユリ中佐もありがとう!死なないように頑張るよ!」
『おめでとうございますヒュウガ少佐!また一歩年金生活に近付きましたね!』
「……ごめん、どう突っ込めばいいのか分からないよ、ルゥたん」
皆がそれぞれに祝いの言葉を掛けていく。
一通り聞き終わってから、ヒュウガがおそるおそる尋ねた。
「別に期待してる訳じゃないけどさ……アヤたんは何も言ってくれないの?」
「言ってほしいのか?」
「うーん……言ってくれるなら言ってもらいt…………って何で鞭持ってるの!!?」
「私も丁度、仕事をしない無能な部下には逝ってもらいたいと思っていたところだ」
「何でそうなるの!!??(泣)」
アヤナミ参謀は今日も相変わらずの御様子でした。
~ケーキ編~
『そうだ!ヒュウガ少佐、私、ケーキ作ったんですよ!』
突如ルフィアが言った。
「本当!?」
ケーキという言葉に目を輝かせるヒュウガだったが、
『はい!クロユリ君やコナツさんと一緒に!』
「Σえっ!!?」
その一言で彼の笑顔は凍り付いた。
そんなヒュウガに気付かないのか意図的に無視しているのか、ルフィアはクロユリにケーキを持って来るよう頼む。
少しして帰って来たクロユリ。
彼が持って来たケーキは、七色に輝いていた。
「良かったな、ヒュウガ。今日は貴様の誕生日なのだから全部一人で食えるだろう」
『良かったですねヒュウガ少佐!』
「何でそうなるの!?」
あんなの一人で食べたら死んじゃう!と叫ぶヒュウガを全員が無視する。
無論、クロユリとコナツ以外のメンバーは自分が食べたくないからそうしているのである。
ヒュウガはルフィアの腕を引いて、部屋の隅まで早足で行った。
「何であんな二人と一緒にケーキ作ったの!?」
小声で言う。
『私だって本当はカツラギ大佐とケーキ作りしたかったんです!でも大佐はお仕事で忙しかったらしくて仕方なく……。
少佐が一人で全部食べてくれると信じていたから頑張って堪えたんですよ?!』
「そんな事信じなくていいよ!!」
「二人共、何話してるの?」
ヒュウガとルフィアの会話に、クロユリが加わる。
クロユリの姿を見た途端にヒュウガの顔が青ざめたが、皆知らないフリをする。
『ほら!食べてくださいよヒュウガ少佐!』
ルフィアがケーキを差し出した。
しかし、ヒュウガは渋る。
見兼ねたアヤナミが口を開いた。
「ルフィア、クロユリ。ヒュウガは食べさせてほしいのだそうだ」
『そうなんですか??』
「なーんだ、だったら早く言ってくれればよかったのに……」
「違う!!っていうかアヤたん何言ってんの!?」
慌てふためくヒュウガを尻目に、アヤナミの言葉を真に受けた二人は何やら相談を始めた。
「僕さ、一度で良いからやってみたかった事があるんだ!」
『何ですか?クロユリ君』
「バラエティー番組でたまにやってるじゃん!お皿に乗ったケーキをバーンって顔にぶつけるやつ!」
『クロユリ君……それ、多分ケーキじゃなくてパイだよ……』
「うーん……でも、ケーキでも出来るんじゃない?似てるし」
『確かに……』
意見がまとまったらしい二人がヒュウガに向き直る。
何事かと不思議がる彼を意に介さず、二人が構える。
そして、
「『せーの、えいっ!!』」
可愛らしい掛け声と共に、おぞましい物体(ケーキ)がヒュウガの顔にクリーンヒットした。
べしゃっという音が静かな部屋に響く。
5秒後、ヒュウガの体は大きな音を立てて床に崩れ落ちた。
~プレゼント編~
「マジで死ぬかと思った……」
しみじみと呟きながら、布でサングラスを綺麗に拭くヒュウガ。
そんな彼の周囲に、皆が押し寄せる。
「少佐!プレゼントです!」
『私からも!』
「僕からも!」
「私からもあります」
「私も用意しました」
アヤナミ以外の皆がヒュウガにプレゼントを渡す。
彼が満面の笑みを浮かべながら開いてみると……
①マグロキャンディー
②イチゴミルクキャンディー
③マグロキャンディーその2
④ソーダキャンディー
⑤ハチミツ入りのど飴
全部飴でした。
「おや、見事に被ってしまいましたね…」
カツラギ大佐が目を丸くして言う。
『以心伝心っていうやつですかね?』
「少佐の好物についての見解が見事に一致しているという事では?」
「確かに……」
コナツの意見に皆が納得する。
「…………ところでさ、アヤたん?」
「何だ」
ヒュウガがアヤナミに話し掛ける。
「アヤたんはオレにプレゼントくれないの?」
「欲しいのか?」
「うーん……くれるんだったらもらいたいなぁ……」
そのやり取りに若干の既視感を感じながら、他の人達は見守る。
「……それほど欲しいならばこれをくれてやる」
そう言ってアヤナミが取り出したのは、首輪のような形状の物体。
目玉のようなモノが付いている――所謂、誓いの首輪。
「何で誓いの首輪!!?」
「これは特注品でな。貴様が仕事をサボると爆発するようになっている」
「オレ即死するっ!!」
「サボらなければ良いだけの事だろう」
「そうですよ少佐!!」
コナツ、参戦。
「そんなの無理だよぉ!(泣)」
「無理ではありません!少佐はやれば出来る子ですよ!!」
「…………本当に?」
「本当ですよ少佐!」
「ヒュウガって本当にやれば出来る子なの?」
「さあ……どうなんでしょう…?」
『目の前にニンジンをぶら下げられた馬みたいな状態になれば頑張るんじゃないですか?』
「動物レベルですか……(汗)」
「いやぁぁぁぁあああああああっ!!!!」
突然の叫び声。
そして、ヒュウガが光の速さで執務室から飛び出していった。
どうやら、コナツが無理矢理装着させようとしたらしい。
去っていった彼はきっとしばらくは帰ってこないだろう。
床に転がっている誓いの首輪の見ながらアヤナミが呟いた。
「…………冗談だったのだが……」
「「「「『え…………』」」」」
.
~お祝い編~
ブラックホークの執務室。
外からは分からないが、その内部は普段とは全く違った様相を呈していた。
そこへ、何も事情を知らない一人の男がやって来た。
いつも通りに扉を開ける。
すると……
「「「「『ヒュウガ少佐!お誕生日おめでとうございます!!!!』」」」」
盛大なクラッカーの音と共に、誕生会仕様になったブラックホークが彼の目に入った。
「みんな……ありがとう!!」
今日の主役が泣きながら言う。
嘘泣きだという事は全員分かっているので誰も突っ込まない。
そして、ブラックホークのメンバーからは彼に祝いの言葉が送られた。
「おめでとうございます、少佐!」
「ありがとうコナツ!」
「よかったねー、ヒュウガ!来年も生きてるといいね!」
「クロユリ中佐もありがとう!死なないように頑張るよ!」
『おめでとうございますヒュウガ少佐!また一歩年金生活に近付きましたね!』
「……ごめん、どう突っ込めばいいのか分からないよ、ルゥたん」
皆がそれぞれに祝いの言葉を掛けていく。
一通り聞き終わってから、ヒュウガがおそるおそる尋ねた。
「別に期待してる訳じゃないけどさ……アヤたんは何も言ってくれないの?」
「言ってほしいのか?」
「うーん……言ってくれるなら言ってもらいt…………って何で鞭持ってるの!!?」
「私も丁度、仕事をしない無能な部下には逝ってもらいたいと思っていたところだ」
「何でそうなるの!!??(泣)」
アヤナミ参謀は今日も相変わらずの御様子でした。
~ケーキ編~
『そうだ!ヒュウガ少佐、私、ケーキ作ったんですよ!』
突如ルフィアが言った。
「本当!?」
ケーキという言葉に目を輝かせるヒュウガだったが、
『はい!クロユリ君やコナツさんと一緒に!』
「Σえっ!!?」
その一言で彼の笑顔は凍り付いた。
そんなヒュウガに気付かないのか意図的に無視しているのか、ルフィアはクロユリにケーキを持って来るよう頼む。
少しして帰って来たクロユリ。
彼が持って来たケーキは、七色に輝いていた。
「良かったな、ヒュウガ。今日は貴様の誕生日なのだから全部一人で食えるだろう」
『良かったですねヒュウガ少佐!』
「何でそうなるの!?」
あんなの一人で食べたら死んじゃう!と叫ぶヒュウガを全員が無視する。
無論、クロユリとコナツ以外のメンバーは自分が食べたくないからそうしているのである。
ヒュウガはルフィアの腕を引いて、部屋の隅まで早足で行った。
「何であんな二人と一緒にケーキ作ったの!?」
小声で言う。
『私だって本当はカツラギ大佐とケーキ作りしたかったんです!でも大佐はお仕事で忙しかったらしくて仕方なく……。
少佐が一人で全部食べてくれると信じていたから頑張って堪えたんですよ?!』
「そんな事信じなくていいよ!!」
「二人共、何話してるの?」
ヒュウガとルフィアの会話に、クロユリが加わる。
クロユリの姿を見た途端にヒュウガの顔が青ざめたが、皆知らないフリをする。
『ほら!食べてくださいよヒュウガ少佐!』
ルフィアがケーキを差し出した。
しかし、ヒュウガは渋る。
見兼ねたアヤナミが口を開いた。
「ルフィア、クロユリ。ヒュウガは食べさせてほしいのだそうだ」
『そうなんですか??』
「なーんだ、だったら早く言ってくれればよかったのに……」
「違う!!っていうかアヤたん何言ってんの!?」
慌てふためくヒュウガを尻目に、アヤナミの言葉を真に受けた二人は何やら相談を始めた。
「僕さ、一度で良いからやってみたかった事があるんだ!」
『何ですか?クロユリ君』
「バラエティー番組でたまにやってるじゃん!お皿に乗ったケーキをバーンって顔にぶつけるやつ!」
『クロユリ君……それ、多分ケーキじゃなくてパイだよ……』
「うーん……でも、ケーキでも出来るんじゃない?似てるし」
『確かに……』
意見がまとまったらしい二人がヒュウガに向き直る。
何事かと不思議がる彼を意に介さず、二人が構える。
そして、
「『せーの、えいっ!!』」
可愛らしい掛け声と共に、おぞましい物体(ケーキ)がヒュウガの顔にクリーンヒットした。
べしゃっという音が静かな部屋に響く。
5秒後、ヒュウガの体は大きな音を立てて床に崩れ落ちた。
~プレゼント編~
「マジで死ぬかと思った……」
しみじみと呟きながら、布でサングラスを綺麗に拭くヒュウガ。
そんな彼の周囲に、皆が押し寄せる。
「少佐!プレゼントです!」
『私からも!』
「僕からも!」
「私からもあります」
「私も用意しました」
アヤナミ以外の皆がヒュウガにプレゼントを渡す。
彼が満面の笑みを浮かべながら開いてみると……
①マグロキャンディー
②イチゴミルクキャンディー
③マグロキャンディーその2
④ソーダキャンディー
⑤ハチミツ入りのど飴
全部飴でした。
「おや、見事に被ってしまいましたね…」
カツラギ大佐が目を丸くして言う。
『以心伝心っていうやつですかね?』
「少佐の好物についての見解が見事に一致しているという事では?」
「確かに……」
コナツの意見に皆が納得する。
「…………ところでさ、アヤたん?」
「何だ」
ヒュウガがアヤナミに話し掛ける。
「アヤたんはオレにプレゼントくれないの?」
「欲しいのか?」
「うーん……くれるんだったらもらいたいなぁ……」
そのやり取りに若干の既視感を感じながら、他の人達は見守る。
「……それほど欲しいならばこれをくれてやる」
そう言ってアヤナミが取り出したのは、首輪のような形状の物体。
目玉のようなモノが付いている――所謂、誓いの首輪。
「何で誓いの首輪!!?」
「これは特注品でな。貴様が仕事をサボると爆発するようになっている」
「オレ即死するっ!!」
「サボらなければ良いだけの事だろう」
「そうですよ少佐!!」
コナツ、参戦。
「そんなの無理だよぉ!(泣)」
「無理ではありません!少佐はやれば出来る子ですよ!!」
「…………本当に?」
「本当ですよ少佐!」
「ヒュウガって本当にやれば出来る子なの?」
「さあ……どうなんでしょう…?」
『目の前にニンジンをぶら下げられた馬みたいな状態になれば頑張るんじゃないですか?』
「動物レベルですか……(汗)」
「いやぁぁぁぁあああああああっ!!!!」
突然の叫び声。
そして、ヒュウガが光の速さで執務室から飛び出していった。
どうやら、コナツが無理矢理装着させようとしたらしい。
去っていった彼はきっとしばらくは帰ってこないだろう。
床に転がっている誓いの首輪の見ながらアヤナミが呟いた。
「…………冗談だったのだが……」
「「「「『え…………』」」」」
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