壱
扉の前に立って待っている三人の前に、キィという甲高いブレーキ音を立てながら一台の車が止まる
パタンと扉を閉める音と共に現れたのは、長い髪を首元で一括りにし、四角い眼鏡が几帳面さを表しているような男だった
「…国木田さん…?」
男を視認すると、思わず零れた言葉
ハッとして慌てて口を手で塞ぐも、時すでに遅し
言葉は男にも届いていた
「何処かで会ったか?
其れとも、蛇王が俺のことを話したのか?」
チラリと男は蛇王を見遣るが、蛇王は首を横に振って答える
『態々、私が教えてやる義理は無い』
素早く打ち込まれた言葉に、男もそうだろうと納得するように頷く
そして再び蛇王は携帯に何かを打ち込み、スッと皆に見えるように画面を見せる
『最近は武装探偵社の話も多く聞く
何処かで聞いたのでは』
蛇王の言葉に、男は一応の納得をしてくれたらしい
まぁ善いと呟き、改めて国木田と呼んだ男がこちらを向き直り、話しかけてきた
「蛇王が指定した場所なので平気だとは思うが、万が一と云う事も有る
取り敢えず手短に説明した後、後ろの車で探偵社まで移動し、其処で詳しく話は聞かせて貰う
其れで構わないな?」
双方への確認として、国木田は蛇王とアヤ達の顔をしっかり見ながら問いかける
勿論と言いたげに蛇王は大きく頷き、アヤ達もチラリと三人で目配せをしながらも頷く
善し、と小さく呟き、国木田は説明する
「俺は武装探偵社の国木田独歩と云う者だ
蛇王…其奴から保護を頼まれたので、お前達を此れから探偵社まで連れて行く
其処で詳しい話を聞き、お前達の行きたい場所への手伝い 等をする心算 だ
…現在聞いておきたい事はあるか?」
国木田の問いかけに、悩む素振りを見せる三人
控え目にえっと、と言いながらエースが問いかけた
「その、武装ってことは危ないんスか…?」
その問いかけに、明らかにムッとした表情をする国木田だったが、何故かその問いには蛇王が答えた
『武装探偵社は世間一般的にも「正義」の組織だから、悪人から恨まれたりも有るので武装しており、且つ荒事にも慣れた連中だ
其処らの軍警なんかよりもよっぽど役に立つ』
蛇王の言葉に、若干複雑そうな顔になりつつも、同意する
「まぁ、そうだな
護身と、犯人確保の為に武装をしてる奴も居るには居るが、俺は基本的に武器類は持って無い」
国木田の発言に、エースとデュースは驚いた顔になるが、アヤは驚かない
知っているのだから当たり前といえばそうではある
驚く二人に、またも蛇王が文字で補完 してくる
『此の男の場合、武装は後からも可能な上、体術に優れている
通常ならば武装の必要が無い』
へーと感心する二人に、国木田は腕時計の時間を見て、しまったという顔になる
「む…長話をしてしまったな
此処で何か或っても困る
以降、詳細は探偵社で話すぞ」
その言葉にハッとして、車の方に三人は視線を向けた
パタンと扉を閉める音と共に現れたのは、長い髪を首元で一括りにし、四角い眼鏡が几帳面さを表しているような男だった
「…国木田さん…?」
男を視認すると、思わず零れた言葉
ハッとして慌てて口を手で塞ぐも、時すでに遅し
言葉は男にも届いていた
「何処かで会ったか?
其れとも、蛇王が俺のことを話したのか?」
チラリと男は蛇王を見遣るが、蛇王は首を横に振って答える
『態々、私が教えてやる義理は無い』
素早く打ち込まれた言葉に、男もそうだろうと納得するように頷く
そして再び蛇王は携帯に何かを打ち込み、スッと皆に見えるように画面を見せる
『最近は武装探偵社の話も多く聞く
何処かで聞いたのでは』
蛇王の言葉に、男は一応の納得をしてくれたらしい
まぁ善いと呟き、改めて国木田と呼んだ男がこちらを向き直り、話しかけてきた
「蛇王が指定した場所なので平気だとは思うが、万が一と云う事も有る
取り敢えず手短に説明した後、後ろの車で探偵社まで移動し、其処で詳しく話は聞かせて貰う
其れで構わないな?」
双方への確認として、国木田は蛇王とアヤ達の顔をしっかり見ながら問いかける
勿論と言いたげに蛇王は大きく頷き、アヤ達もチラリと三人で目配せをしながらも頷く
善し、と小さく呟き、国木田は説明する
「俺は武装探偵社の国木田独歩と云う者だ
蛇王…其奴から保護を頼まれたので、お前達を此れから探偵社まで連れて行く
其処で詳しい話を聞き、お前達の行きたい場所への
…現在聞いておきたい事はあるか?」
国木田の問いかけに、悩む素振りを見せる三人
控え目にえっと、と言いながらエースが問いかけた
「その、武装ってことは危ないんスか…?」
その問いかけに、明らかにムッとした表情をする国木田だったが、何故かその問いには蛇王が答えた
『武装探偵社は世間一般的にも「正義」の組織だから、悪人から恨まれたりも有るので武装しており、且つ荒事にも慣れた連中だ
其処らの軍警なんかよりもよっぽど役に立つ』
蛇王の言葉に、若干複雑そうな顔になりつつも、同意する
「まぁ、そうだな
護身と、犯人確保の為に武装をしてる奴も居るには居るが、俺は基本的に武器類は持って無い」
国木田の発言に、エースとデュースは驚いた顔になるが、アヤは驚かない
知っているのだから当たり前といえばそうではある
驚く二人に、またも蛇王が文字で
『此の男の場合、武装は後からも可能な上、体術に優れている
通常ならば武装の必要が無い』
へーと感心する二人に、国木田は腕時計の時間を見て、しまったという顔になる
「む…長話をしてしまったな
此処で何か或っても困る
以降、詳細は探偵社で話すぞ」
その言葉にハッとして、車の方に三人は視線を向けた