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夢ノ咲学院。
放課後。
校門に他校の生徒が立っていた。中学の制服を着たその少女は葵兄弟と話していた。
淡々とした話し方、誰かに似ていた。
「あ、瀬名先輩」
「ゆうたくん、知り合い」
「あんずさんの妹だそうです」
少女は泉にニッコリと笑みを向ける。
「はじめまして、スモモです。瀬名泉さんですよね?姉から時々話は聞いてます」
泉も会話に加わることになった。
スモモはあんずに似ていた。
これといって、特徴が無いに等しい。
ただ、よく通る声と、鞄に付いているミサンガが気になった。
ピンク、水色、白のボーダー柄。
「スモモ!」
あんずが走ってきた。
「ごめんねぇ、待ったでしょ?」
スモモは首を横に振る。
「大丈夫。この人達がお話してくれたから退屈しなかったよ」
「そう、良かった」
「もう帰るんですか?もっとスモモと話したいなぁ」
ひなたが言う。
「ねぇ、番号教えて」
そう言ったのは泉だった。
スモモに優しく微笑みかける。
「教えて。もっと君と話したい」
スモモは笑顔で頷いた。
番号を交換するとそのまま解散になった。
「また会いましょう、泉さん」
「またね、スモモ」
スモモとあんずは並んで歩く。
「ああ~、どうしようお姉ちゃ~ん」
「何が?」
顔を真っ赤にしながら携帯を握りしめるスモモ。
「まさか泉さんに会えるなんて思わなかったぁ~」
「あらあら」
(携帯、壊れないかしら?)
END