smile
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「その羊、メエちゃんっていうの?」
笑っていた子どもが聞いた。
「おれはひなた」
「おれはゆうた」
『きみのなまえは?』
双子は同時に言った。
本当にふたりはよく似ていた。
何故だろう。
初めて会うのに、前から知っている気がした。
「……スモモ」
そう言うとひなたとゆうたはニッコリした。
『ねぇ、遊ぼう!』
カラフルな部屋
フカフカの床
沢山のオモチャ
その中にある、ピンクのユニコーン。
ああ、夢の続きだとスモモは気づいた。
双子が床を蹴ってピョンピョン跳ねる。
「スモモ、おいで!」
ひなたが言った。
スモモも床を蹴るが上手くできず、ゆうたの方に跳んでしまった。
「わわっ」
ゆうたがスモモを抱き止め、2人はそのままコロコロと転がった。
可笑しくなり、クスクス笑った。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
スモモはウトウトし始めた。
「スモモ、眠い?」
ひなたが聞いた。
「……うん」
「もう寝ようか」
ゆうたが言った。
「………」
眠りたくなかった。
次に目を覚ましたら、きっと朝で、きっと自室だ。
もう少し、2人といたかった。
「大丈夫、また会えるよ」
ひなたが言った。
「だから、約束して」
ゆうたが言った。
『忘れないで』
スモモは頷くように、コテンと眠った。
朝。
珍しく目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。
「?」
スモモは首を傾げた。
何か夢を見た気がする。
内容は覚えてないけど、楽しかった気がする。
(覚えてたら、あんずちゃんに話せるのに…)
羊をギュッと抱き締めた。
ベッドサイドの人形を見る。
「おはよう、ひなた。おはよう、ゆうた」
いつもの挨拶をする。