番外編2.one-sided love.Ⅱ
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【姫宮桃李編】
「ねえ、あんず」
「何?桃李くん」
「今日は智、fineのレッスンに来る?」
「今日は来ないよ」
あんずに何度聞いても、同じ答え。
桃李はその度にガッカリした。
智はfineのレッスンにまだ一度も来ていない。
「智」
「何?桃李くん」
返事と共に向けられる大きな目。
その瞳を桃李は知っていた。
だけど何処で見たのか、この時は思い出せなかった。
「fineのレッスンに来てよ」
「…ごめんね。今日は無理なの」
そう言う智。
「え~?」
「今度行くから。ね?」
「う…うん」
その笑顔を見ると、桃李は自分の顔が熱くなるのを感じた。
胸が苦しくなった。
(僕、智のこと、好きかもしれない)
自覚するのに時間はかからなかった。
ガーデンテラス。
智はシュークリームを食べていた。
「智、クリームついてるよ」
「え!?」
凛月が教えると智は鏡で確認しながら、口の端のクリームを拭った。
「ありがとう、凛月ちゃん」
「ん」
智はシュークリームに夢中で、凛月はそれを愛しそうに見つめていた。
桃李たちは少し離れたところから見ていた。
「入っていけないね」
ひなたが言った。
ちらりと隣を見る。
明らかに不機嫌そうな桃李と、ゆうた。
「2人とも、顔が怖いよ」
「!?」
ゆうたは驚いた顔をしたが、桃李は表情を変えない。
「……だって、創が2人の邪魔しないんだもん」
今度はひなたも驚いた。
凛月はよく智をお茶に誘う。
そこに創以外の介入を許さない。
そんな雰囲気があった。
だから桃李は創がいることで2人が良い雰囲気にならないことを期待した。
しかし、創はお茶を淹れると、凛月の方の空気を呼んですぐに退席してしまった。
(創は優しいから仕方ない)
頭では解っている。
でも、心は違った。
「ねえ、あんず」
「何?桃李くん」
「今日は智、fineのレッスンに来る?」
「今日は来ないよ」
あんずに何度聞いても、同じ答え。
桃李はその度にガッカリした。
智はfineのレッスンにまだ一度も来ていない。
「智」
「何?桃李くん」
返事と共に向けられる大きな目。
その瞳を桃李は知っていた。
だけど何処で見たのか、この時は思い出せなかった。
「fineのレッスンに来てよ」
「…ごめんね。今日は無理なの」
そう言う智。
「え~?」
「今度行くから。ね?」
「う…うん」
その笑顔を見ると、桃李は自分の顔が熱くなるのを感じた。
胸が苦しくなった。
(僕、智のこと、好きかもしれない)
自覚するのに時間はかからなかった。
ガーデンテラス。
智はシュークリームを食べていた。
「智、クリームついてるよ」
「え!?」
凛月が教えると智は鏡で確認しながら、口の端のクリームを拭った。
「ありがとう、凛月ちゃん」
「ん」
智はシュークリームに夢中で、凛月はそれを愛しそうに見つめていた。
桃李たちは少し離れたところから見ていた。
「入っていけないね」
ひなたが言った。
ちらりと隣を見る。
明らかに不機嫌そうな桃李と、ゆうた。
「2人とも、顔が怖いよ」
「!?」
ゆうたは驚いた顔をしたが、桃李は表情を変えない。
「……だって、創が2人の邪魔しないんだもん」
今度はひなたも驚いた。
凛月はよく智をお茶に誘う。
そこに創以外の介入を許さない。
そんな雰囲気があった。
だから桃李は創がいることで2人が良い雰囲気にならないことを期待した。
しかし、創はお茶を淹れると、凛月の方の空気を呼んですぐに退席してしまった。
(創は優しいから仕方ない)
頭では解っている。
でも、心は違った。
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