1.「あんず」と「ひなた」
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放課後。
智は時計を見る。
「…もうこんな時間」
1日楽しかった。あっという間だった。
家でも勉強していたが、授業でも新たな発見があった。
(こんな感覚、久しぶり)
ひなたが駆け寄って来た。
「智、レッスン行こう。ゆうたくんを紹介するよ」
「双子なんだよね?楽しみ」
2人は隣の教室に向かった。
「ゆうたくーん」
「アニキ。その人?」
「そう!」
智はゆうたに微笑む。
「初めまして、智です。ゆうたくん、水色が似合うね」
「ありがとう、よろしくね♪」
「後ろの子もよろしくね」
ゆうたの後ろには忍がいた。
智が声をかけると忍はビクッと怯えたようにゆうたの背中に隠れてしまった。
「えっと、ごめんね。忍くん、人見知りするんだ」
ゆうたが代わりに謝る。
「そうなんだぁ」
智は足音をたてず、ゆうたの背中に回り込む。
「ひゃっ!」
忍が驚く。
「鉄虎くんと同じ流星隊だよね?」
「そ、そうでござる」
「綺麗だね」
「え?」
忍は目をパチパチさせる。
智は目をキラキラさせる。
「鉄虎くんの赤いメッシュもカッコイイけど、忍くんの金色はとても綺麗」
「!!」
忍は顔を真っ赤にさせて教室を出て行ってしまった。
「聞いてた話と全然違う」
ゆうたが呟いた。
葵兄弟と智はレッスン室へと続く廊下を歩いていく。
「あ」
「どうしたの?ゆうたくん」
「部室に忘れ物した。先に行ってて」
そう言って、ゆうたは部室の方に走って行った。
「ゆうたくんは部活をやってるの?」
「俺とゆうたくんは軽音部に入ってるんだ。他にもバスケ、テニス、演劇部とかあるよ」
「へぇ」
「おいで!」
ひなたは智の手を掴んで走り出した。
「軽音部の部室に案内するよ」
「え?でもレッスン…」
「大丈夫、大丈夫!」
軽音部部室。
「ようこそ軽音部へ♪」
ひなたが扉を開けると室内にいたゆうたがぽかんとしていた。
「どうしたの?2人とも」
「智の部室見学♪」
「は?」
ゆうたが訳がわからないという顔をした。
「ねぇねぇ、その輪っか何に使うの?」
智が聞いた。
ゆうたは両手に輪投げ用の輪をもっていた。
「これ?ジャグリングだよ」
ゆうたが答えるとひなたが隣に立った。
それが合図のようにお互い向き合って5、6歩離れると、輪を1個ずつ投げた。
投げては返し、投げては返し、リズミカルに繰り返す。
「わぁ、凄い!」
智が拍手を送る。
その頃、ダンスレッスン室。
「………遅い」
あんずが1人、待ちぼうけをくっていた。
To be continued.
智は時計を見る。
「…もうこんな時間」
1日楽しかった。あっという間だった。
家でも勉強していたが、授業でも新たな発見があった。
(こんな感覚、久しぶり)
ひなたが駆け寄って来た。
「智、レッスン行こう。ゆうたくんを紹介するよ」
「双子なんだよね?楽しみ」
2人は隣の教室に向かった。
「ゆうたくーん」
「アニキ。その人?」
「そう!」
智はゆうたに微笑む。
「初めまして、智です。ゆうたくん、水色が似合うね」
「ありがとう、よろしくね♪」
「後ろの子もよろしくね」
ゆうたの後ろには忍がいた。
智が声をかけると忍はビクッと怯えたようにゆうたの背中に隠れてしまった。
「えっと、ごめんね。忍くん、人見知りするんだ」
ゆうたが代わりに謝る。
「そうなんだぁ」
智は足音をたてず、ゆうたの背中に回り込む。
「ひゃっ!」
忍が驚く。
「鉄虎くんと同じ流星隊だよね?」
「そ、そうでござる」
「綺麗だね」
「え?」
忍は目をパチパチさせる。
智は目をキラキラさせる。
「鉄虎くんの赤いメッシュもカッコイイけど、忍くんの金色はとても綺麗」
「!!」
忍は顔を真っ赤にさせて教室を出て行ってしまった。
「聞いてた話と全然違う」
ゆうたが呟いた。
葵兄弟と智はレッスン室へと続く廊下を歩いていく。
「あ」
「どうしたの?ゆうたくん」
「部室に忘れ物した。先に行ってて」
そう言って、ゆうたは部室の方に走って行った。
「ゆうたくんは部活をやってるの?」
「俺とゆうたくんは軽音部に入ってるんだ。他にもバスケ、テニス、演劇部とかあるよ」
「へぇ」
「おいで!」
ひなたは智の手を掴んで走り出した。
「軽音部の部室に案内するよ」
「え?でもレッスン…」
「大丈夫、大丈夫!」
軽音部部室。
「ようこそ軽音部へ♪」
ひなたが扉を開けると室内にいたゆうたがぽかんとしていた。
「どうしたの?2人とも」
「智の部室見学♪」
「は?」
ゆうたが訳がわからないという顔をした。
「ねぇねぇ、その輪っか何に使うの?」
智が聞いた。
ゆうたは両手に輪投げ用の輪をもっていた。
「これ?ジャグリングだよ」
ゆうたが答えるとひなたが隣に立った。
それが合図のようにお互い向き合って5、6歩離れると、輪を1個ずつ投げた。
投げては返し、投げては返し、リズミカルに繰り返す。
「わぁ、凄い!」
智が拍手を送る。
その頃、ダンスレッスン室。
「………遅い」
あんずが1人、待ちぼうけをくっていた。
To be continued.
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